結論として、kWは「瞬間的な電力の大きさ(仕事をする能力)」を表し、kWhは「一定時間に使った電力量(総量)」を表します。水にたとえると、kWは蛇口から出る水の勢い、kWhは時間をかけて浴槽にたまった水の量にあたります。両者はkWh=kW×時間(h)の関係で結ばれます。
【kWとkWhの違い 早見表】
| 項目 | kW(キロワット) | kWh(キロワットアワー) |
|---|---|---|
| 表すもの | 電力(瞬間の大きさ・能力) | 電力量(使った総量) |
| 水の例え | 蛇口から出る水の勢い | 浴槽にたまった水の量 |
| 主な使われ方 | 家電の消費電力・契約電力・設備容量 | 電気使用量・電気料金の計算 |
| 関係式 | 1kW=1,000W | kWh=kW×使用時間(h) |
出典:一般社団法人北海道電気保安協会「kWとkWhの違い」
INDEX
kWとkWhとは?kWhに関する基礎知識
使用した電気の量(電力量)を表すkWhは、太陽光発電を導入する上でどのようなものなのかしっかり押さえておくべき単位です。
kWhは電気の検針票でも使用されている単位ですので、kWhを使い消費電力の計算ができるようにしておくと、毎月の電気料金を安くすることもできます。
ここではどれだけの力でどれだけの時間仕事をしたのか、そのエネルギー量を表す単位であるkWhについて詳しくご紹介します。
kWhは電力量を表す単位
太陽光発電のシステムに関する資料などを読んでいると、kWhという電気の単位が使われていることに気づきます。kWhは消費した電気の量(電力量)を表す単位です。電力×時間の計算式で数値を求めることができます。
たとえば、2kWの発電設備が5時間安定的に発電を行った際の発電量は10kWhであると、有名な太陽光発電設備メーカーである京セラはサイトで紹介しています。
毎月の従量料金はkWhをもとに計算されている
電力量の単位であるkWhは、電気の検針票にも使われています。ご使用量113kWhのように表記されています。その月に合計で113kWhの電気を使用したことになります。
毎月の従量料金は、使った電気の量(kWh)によって決まります。従量料金とは、使用量に応じて支払う料金のことです。
契約しているプランごとに1kWhあたりの電力量料金単価が決まっていて、その月の合計使用量に単価を掛けた数値がその月の従量制料金になります。
たとえば、東北電力株式会社は電力量料金を次のように定めています。
- 最初の120kWhまで/18円24銭
- 120kWhをこえ300kWhまで/24円87銭
- 300kWhをこえた分/28円75銭
電気の使用量が340kWhの場合、従量制料金は120×18.24+180×24.87+40×28.75=7,815.4円と計算されます。
消費電力からkWhを計算する
kWhは、消費電力(kW)に使用時間(h)を掛けて求めます。たとえば、消費電力1,000W(=1kW)のドライヤーを30分使うと、1kW×0.5h=0.5kWhとなります。電気料金の単価が1kWhあたり31円であれば、0.5kWh×31円=約15.5円です。
このように消費電力の計算ができるようになると、電化製品ごとにどれくらい料金が発生するのかを把握することができます。電気代が高い家電製品は使用方法を見直すことで、電気料金の節約につなげましょう。
電力量料金単価は各電力会社によって異なるため、現在契約しているプランを見直すこともおすすめします。
出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金目安単価」(31円/kWh)

kWとkWhとは?kWに関する基礎知識
kWは電力の単位で、家電製品や太陽光発電システム全体の容量を表す時に使われています。ここではkWに関する基礎知識を詳しくご紹介します。
kWは電力を表す単位
kWは電力の単位で、1kWは1,000Wと同じです。家電製品などにはW数が記載されていますが、たとえば40Wの電球だとすると、光らせるのに40Wの電力が必要になります。
電球には60Wや100Wなど様々な種類がありますが、ワット数が大きいほど明るく、かつ電力を多く消費します。
kWは、太陽光発電においては太陽光発電システム全体の容量、どれくらい発電する力があるかを示します。
太陽光発電協会は、パネル出力容量1kWあたりの年間発電量は約1,000kWhとしているため、5kWの太陽光発電を設置すると、1年間当たり5,000kWh程度の電気を作ることができます。
毎月の基本料金はkWをもとに計算されている
毎月の電気料金は3種類の合計で決まります。
- 基本料金
- 電力量料金
- 再エネ賦課金
電力量料金と再エネ賦課金は、電気の使用量により変動しますが、基本料金は月額固定です。契約しているアンペア数が大きいほど基本料金が高くなります。例えば、九州電力の場合、20アンペアから40アンペアにプラン変更すると、基本料金が583円20銭あがります。
電気料金はkWとkWhでどう決まるか|料金の構成
結論として、電気料金は「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」の4つで構成されます。kWは基本料金(契約電力・アンペア)に、kWhは電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金に関係します。
基本料金(kW・契約アンペアで決まる固定額)、電力量料金(使用量kWh×単価)、燃料費調整額(燃料価格に応じてkWhあたりで増減)、再エネ賦課金(使用量kWhに応じた負担)の4要素で構成されます。
再エネ賦課金は全国一律で、2026年度(2026年5月検針分〜2027年4月検針分)は1kWhあたり4.18円です。前年度の3.98円から上昇し、初めて4円を超えました。電気を多く使う法人ほど負担が大きくなるため、使用量(kWh)の削減が直接コスト削減につながります。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「2026年度の再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」(2026/3)
太陽光発電・蓄電池におけるkWとkWh
太陽光発電では、kWは「パネルの出力容量(発電する力)」、kWhは「実際に発電・使用した電力量」を表します。蓄電池では、kWが「一度に出し入れできる電力」、kWhが「ためられる電気の総量(容量)」にあたります。
太陽光発電協会の目安では、出力1kWあたりの年間発電量は約1,000kWhとされ、5kWのシステムなら年間およそ5,000kWhの発電が見込めます。設備を選ぶ際は、瞬間の出力(kW)とためられる容量(kWh)の両方を確認することが重要です。
出典:一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)
kWとkWh以外で知っておくべき基本的な電気の単位
kWとkWhについて押さえておくべき基本的な知識についてご紹介しました。この他に見ることが多い、基本的な電気の単位(アンペア・ボルト・ワット)について整理しておきましょう。
A(アンペア)
家電製品やブレーカー、電気の契約プランなどでよく見る電気の単位です。A(アンペア)は電流のことで、1秒間に通り抜ける電子の個数を表しています。
アンペアの数値が大きいほど、たくさんの電気が流れることを意味しています。60アンペアで契約している場合、それ以上の電気を使ってしまうとブレーカーが落ちて停電の状態になってしまいます。頻繁にブレーカーが落ちるようであれば、契約プランを見直す必要があります。
V(ボルト)
V(ボルト)は電圧を表す単位です。ボルトの数値が大きいほど、電流を流す力が強くなります。電流を流そうとする力がどれくらい強いのかがボルトで表されます。
日本では一般的に100Vか200Vの電圧が使われています。
W(ワット)
W(ワット)は消費電力を表す単位です。1秒間あたりの電気の仕事量を示すもので、W数が大きいほど仕事量が増えます。
たとえば電子レンジで500Wと700Wで同じ時間お弁当を加熱したとすると、700Wの方がより温かく加熱されます。
kWとkWhに関するよくある質問
Q. kWとkWhの一番の違いは何ですか?
A. kWは瞬間的な電力の大きさ、kWhは一定時間に使った電力量(総量)です。kWh=kW×使用時間で計算します。
Q. 1kWは何Wですか?
A. 1kWは1,000Wです。たとえば2,000Wのエアコンは2kWと表記できます。
Q. 電気料金はkWとkWhのどちらで決まりますか?
A. 基本料金はkW(契約電力・アンペア)で、電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金は使用量(kWh)で決まります。
まとめ:kWとkWhの違いを押さえてコスト削減につなげる
kWは電力(瞬間の大きさ)、kWhは電力量(使った総量)を表し、kWh=kW×使用時間で結ばれます。電気料金は基本料金(kW)と使用量(kWh)に応じた各料金で構成され、再エネ賦課金の上昇が続くなか、使用量の把握と削減が法人のコスト管理に直結します。設備導入や料金プランの見直しの際は、瞬間の出力(kW)とためられる容量・使用量(kWh)の両面で検討することが有効です。
電力使用量(kWh)の見える化からコスト・CO2を削減
電気料金とCO2排出量の削減は、まず自社の電力使用量(kWh)を正確に把握することから始まります。アスエネは、エネルギー使用量とCO2排出量の見える化から削減までを支援します。

