資料配布中 | 中小企業向け事例集 _ CO2算定を「売上」と「評価」に変える
資料サマリー
多くの企業にとって、CO2排出量の算定・開示は「義務」や「コスト」と捉えられがちです 。しかし、先進的な企業はこれを「攻めの経営戦略」に変え、具体的な成果を生み出しています 。本資料では、ASUENEを活用し、GHG排出量データから「新たな経営資源」を創出した3社の導入事例をご紹介します 。
この資料で紹介されるのは、CO2算定を売上・事業機会の創出に直結させた成功事例 、CO2算定・開示を新規リード獲得に活用したPR成功事例 、そして失注原因を特定し、次の削減アクションと取引機会の回復につなげられた事例 です。サステナビリティ対応を競争優位性に変え、持続的な成長を実現するための具体的なロードマップと戦略的アプローチが、この一冊で明確になります 。
2. 事例詳細：CO2算定を戦略に変えた成功企業
A. 山陽製紙株式会社：新規事業の創出と取引先の拡大
山陽製紙は、創業100周年に向け、経営理念を「環境に配慮した循環型社会に貢献します」に改定し、サステナビリティに積極的に取り組んでいます 。
- 課題：LCA算定に関する専門知識の不足、スコープ3やCFP算定に対応できるシステム・支援体制の必要性、社員の脱炭素意識の醸成 。特に、再生紙をアップサイクルするサービス「PELP!」を展開しているため、スコープ3と製品LCAへの取り組みが必要でした 。
- ソリューション：CO2排出量の見える化SaaSとSXコンサルの導入、およびLCA算定支援を受けました 。
- インパクト：新規事業の創出と新しい取引先の拡大に直結しました 。サプライチェーンを含むCO2排出量の見える化を実現し 、社員自らがデータ収集・分析に参加することで当事者意識が醸成されました 。環境への取り組みが評価され、経営理念に共感した希望者による採用増加にもつながっています 。
B. 堺アルミ株式会社：定量的なCFPで新規リードを獲得
堺アルミは、高純度アルミニウムの精製残渣を原料に活用した純アルミ系板製品「LoopAL」の拡販戦略の一環として、環境貢献度を定量的に示す必要がありました 。
- 課題：環境負荷低減への貢献度を定量化してPRし、拡販を強化したい 。新製品のCFPを算定したいがノウハウがなく、信頼性のあるパートナーを探していました 。
- ソリューション：CFP算定支援コンサルティングを依頼。信頼性の高さとコストバランスからASUENEを選択しました 。
- インパクト：従来の製法と比較して、「LoopAL」のCO2排出量は約6割減となることが判明しました 。この定量的なCFP算定結果をプレスリリースで配信したところ、電子情報分野や自動車分野などからの新規の問い合わせを獲得し、PR戦略が成功しました 。CBAM（炭素国境調整措置）への対応もサポートを受けました 。
C. 稲畑産業株式会社：失注原因を特定し、次の一手に繋げる
化学系専門商社の稲畑産業は、海外売上比率が高く、グローバルなサプライチェーンでの排出量算定が急務でした 。
- 課題：投資家やサプライチェーンからCO2排出量開示の強い要請があった 。社内にノウハウやリソースがなく、見える化をしていなかったことで失注した案件もあったため、算定が急務でした 。
- ソリューション：CO2排出量見える化SaaS & SXコンサルを導入し、CDP回答コンサルティングも依頼しました 。
- インパクト：CDPの1次データを活用することで、グローバルに広がるサプライヤーのデータをそのまま活用可能となり、算定工数を大幅削減＆精度UPに貢献 。システム利用が前提であるため、コンサルティングに頼らず自走できる体制を確立しました 。見える化の結果を基に、2026年度、2030年度のGHG排出量削減目標を設定し、「サステナビリティ中期計画2026」の中で発表しています 。
まとめ：Scope3一次データ活用で企業の競争優位性と信頼性を築く
今やサステナビリティへの取り組みは「守り」のコストではなく、持続的な成長を担保するための戦略的投資へと位置づけを変えています 。Scope3一次データ活用は、より正確な排出量の把握、削減貢献度の反映を可能にし、高い透明性を確保して企業の環境戦略における競争優位性を築く鍵となります。
ASUENEによるサポート アスエネが提供するクラウドサービスは、Scope1-3までのCO2排出量を自動で「見える化」し、複雑な開示項目に対応可能な専門知識とソリューションを提供します。ITソリューションを活用することで、効率的なデータ収集と報告体制の構築を支援し、企業が求められる情報開示に万全の対策を行うことをサポートします。
事例でご覧いただいたように、CO2排出量の戦略的な活用は、新規リードの獲得、新事業・取引先の拡大、そしてグローバルスタンダードにおける最高評価という、具体的なビジネス成果へと結実します 。排出量データは、企業経営の未来を左右する「新たな経営資源」なのです 。
アスエネはデータと戦略的なコンサルティングを通じて、御社の環境対応を揺るぎない競争優位性に昇華させるためのパートナーとなります 。
