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ビーエム工業、「ASUENE ESG Award 2025」にてゴールドメダルを受賞

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ビーエム工業、「ASUENE ESG Award 2025」にてゴールドメダルを受賞

2025年度の「ASUENE ESG Award」評価において、創業70年以上の歴史をもつ、老舗プラスチック製造業であるビーエム工業株式会社がゴールドメダルを受賞しました。同社の代表取締役社長 安井 優氏に、事業の特徴やESG経営に取り組む意義、今後の展望についてお話を伺いました。

ASUENE ESGとは「ASUENE ESG(現『ASUENE SUPPLY CHAIN』)」は、企業のサプライチェーンのESG(E:環境、S:社会、G:ガバナンス)経営の取り組みを可視化できるESG評価クラウドサービスです。GRIやTCFDなど国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用し、サプライヤーのESGリスクを評価・可視化するとともに、改善に向けた支援を行います。人権デュー・デリジェンス(人権DD)や、FTSE、MSCIなど国内外の規制やイニシアチブに対応した高度なコンサルティングも提供しています。
ASUENE ESG Awardとは「ASUENE ESG」の評価基準に基づいて算出されたESGスコアや総合評価をもとに、ESGへの取り組みレベルの高さ、改善への意欲、可視化への積極性を示す企業を表彰するもので、今年で第2回の開催となります。優れたESGの取り組みを実践している企業に対し、評価の上位から順にプラチナ・ゴールド・シルバー・ブロンズの各メダルを付与しています。

INDEX

プラスチック成形と組立加工で、大型製品や多品種少量生産など多様なニーズに対応可能

ビーエム工業株式会社は、プラスチック部品の成形加工を中心に、外部協力先から集めた部品を自社で総合アッセンブリし納品する受託製造業です。主な取引先は、アミューズメント・遊技業界が約5割、その他、FA機器や家電製造業、自動車や建築業界など多岐に渡ります。

当社は、創業70年以上の歴史で蓄積されたプラスチック加工の技術とノウハウがあるため、幅広いお客さまのニーズに対応できることが強みです。名古屋市内で最大級となる1,400トンまで対応できる成形設備を持っており、業務用エアコンや自動車部品などの大型製品まで製造することが可能です。プラスチック特級技能士、1級技能士が多数在籍しているため、品質にも絶対の自信があります。

一方で、現在の日本のものづくりの特徴でもある、多品種少量生産にも対応しています。社員やパートナーシップを結んでいる派遣会社との連携を密にして、アッセンブリもフレキシブルに対応しているため、早期立ち上げにも対応可能です。地域密着型の営業スタイルと柔軟な対応力を活かして、お客さまの細かなニーズに合わせて製品を提供できるのが最大の強みです。

当社は今から3年前、会社の存在意義や企業理念の見直しを行い、会社のあるべき姿や今後目指すべき方向性を明文化しようと考えました。同世代の管理職と検討を重ね、さまざまな社員の声を聞く中で、「社会貢献」についての意見が多いことに気がついたんです。そして、企業理念を改めていくなかで、活動や取り組みの判断指標として、本格的なESGの取り組みを始めました。また、活動をするからには、それを可視化したいと考えて、2023年に「ASUENE ESG」を導入しました。

製品や設備の良さだけではなく、ESG経営が社内外から注目されるポイントだと気付いた

展示会やメディアで当社のESGの活用を取り上げられる機会が増えてきたことで、私たちが目指す方向性は間違っていないと感じることができました。特に、直近の5、6年で企業運営に際して、フォーカスするべきポイントが明確に変化していると実感します。

「ASUENE ESG」を通じて、当社の取り組みを正当に評価・フィードバックしてもらえることは、緊張感もありますがワクワクの方が大きく、自分たちの立ち位置を客観的に把握できる良い機会だと思っています。昨年のシルバーアワードに続き、今年度はゴールドアワードを受賞することができて、大変光栄に思うのと同時に、1年間の取り組みを認めてもらえたようでとても嬉しいです。

ESG評価を始めた波及効果は、「サステナビリティ」が部署を跨いだ共通言語になったことです。当社はものづくりの会社として、製造、営業、管理、資材、調達などさまざまな部門から事業が成り立っていますが、実務の部分で部署間の意見がすれ違う場面が少なくありません。しかし、「サステナビリティ」に関しては、部署や年齢に関係なく、全社的にベクトルを合わせられる良いキーワードになりました。

また、副次的な効果として、人事・採用にも大きく貢献しています。社内調査で、ESGの取り組みを否定する従業員はいませんし、ESGの取り組み自体が良い人材の採用やより長く働いてもらうことにつながっています。全社朝礼や社内広報でESGについて啓発していくことで、ESGカルチャーが醸成され、いい循環を生み出しています。

「ASUENE ESG」で可視化した取り組みを社外に発信することで、お客さまやサプライヤーとの信頼関係を構築することができています。ホームページで、ESGの取り組みやサステナビリティについて更新すると、お客さまから声をかけられることが増えました。技術的なことや設備についてなど、製品のアピールポイントだけではなく、ESGの取り組みを訴求することが、目を引くというのは嬉しい発見です。

ESG経営で地域社会と共存して必要とされる会社であり続けたい

当社は、プラスチックを扱う会社として、以前からカーボンニュートラルを意識して事業活動を行っています。ISO14001を取得するなど、環境に対しての取り組みは積極的に推進する一方で、ESG評価初年度は、ガバナンスが弱いという評価を受けました。

他社事例を共有してもらったところ、当社のマニュアルが古いまま形骸化してしまっており、社内周知も不足しているという課題が見えてきたんです。担当者から優先順位を示してもらい、ガバナンスの整理に注力してきたおかげで、近年増えている、外部評価機関からのガバナンス質問にもスムーズに対応することができています。特に取引先の大企業は人権尊重をとても気にしているため、「ASUENE ESG」を導入していて本当に良かったと思います。

今後の課題は、ガバナンスの内容改善はもちろん、社内周知の徹底です。社内のイントラネットで見えるような状況を整えるなど、DXを活用・推進しながら、取り組んでいきたいです。

また、従業員のキャリアマネジメントと教育も重要なテーマです。個の成長と会社の成長をフィットさせて、働きがいのある会社をつくることが目標です。最近は従業員のエンゲージメントの向上を意識して、アンケートを実施しています。結果を数値化して全社に公開することで、会社の弱い部分を従業員にも知ってもらうようにしています。全従業員が気兼ねなく声をあげて協議できる空気を作り、皆で協議し、投資しながら、環境改善に努めていきたいです。

当社は、2025年に中期経営計画を立案し、3本柱「人材育成や従業員の幸せと成長の支援」、「環境への配慮と持続可能な成長」、「製造能力の向上」を掲げています。従来は、営業目標ありきで経営方針をつくっていきますが、今回は「人」にフォーカスを当てています。人財戦略は、これからも長く会社が存続し、成長し続けるためには不可欠なものです。この3本柱を推進することで、会社として幅広い年齢層の従業員の働きやすさと居心地の良さを追求して、働くのが楽しい会社づくりを目指していきます。そして、地球環境への配慮はもちろん、地域社会と共存して必要とされる会社であり続けたいです。

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