ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社
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取締役 経営企画部長 髙野さま、副部長 福島さま、第一化成株式会社 品質保証部 環境保全課 課長 中山さま
公開日: 2025年10月26日
・スコープ3のCO2排出量算定におけるノウハウが不足
・海外顧客の開示要求への対応がビジネスや売上に直結する
・脱炭素関連情報の継続的なアップデートが必要
・CO2排出量の見える化SaaS & SXコンサル導入
・TCFD提言に基づく情報開示のコンサルティング
・スコープ3の算定だけでなく、TCFD提言に基づく情報開示が完了
・CO2排出量および削減⽬標について、全社的に認識を共有できた
・社内のサステナビリティ委員会の取り組みに弾みがついた

当社は、合成皮革の製造販売を目的として、1966年に第一化成株式会社を設立したのが始まりです。湿式と言われる製造方式を採用し、手間と時間をかけた付加価値が高い製品づくりを進めてきた結果、現在では家具や自動車、航空機のシート材として、またキャンピングカーやクルーザーなどの内装材として、幅広い分野で使われるようになりました。手触りが良く、アニマルフリー、軽量で耐久性があるのが特徴で、まさにサステナブルな製品だと自負しています。
2017年にアメリカで販売を担っていたUltrafabrics, LLC(註:現在はUltrafabrics Inc.)を完全子会社化したという経緯もあって、取引先は、多くが北米を中心とした海外顧客です。そのため、サステナビリティに対する問題意識が極めて高いお客さまが多く、要求される基準も日本よりも高いです。とりわけ、CO2排出量の見える化の必要性は早くから感じていました。当社との取引を検討いただく段階からこのような情報開示を求められることが多く、CO2排出量の見える化や意欲的な削減ターゲットの設定に取り組んでいなければその土俵にさえ立てない状況でした。
製造拠点のある埼玉県の「埼玉県地球温暖化対策推進条例」を遵守する必要もありましたので、スコープ1、2についてはExcelで算定し、報告をしていました。しかし、取引先が求める開示内容も多岐にわたってきたため、ホールディングスとしてスコープ3の算出に本格的に取り組もうということになりました。しかし、自社だけで進められるだけのノウハウがなかったので、TCFD提言に基づく情報開示などに対するコンサルティングも含めてお願いできるサービスを検討し始めました。

「アスエネ(旧:アスゼロ)」は展示会で知りました。当社の希望は、CO2排出量の見える化のシステムだけでなく、TCFD提言に基づく情報開示などに対するコンサルティングもお願いできることでした。当時、その条件に合致した企業は3社ありましたが、「アスエネ(旧:アスゼロ)」のシステムのわかりやすさ、操作性の良さ、そしてコンサルティング担当が専属でつくことが決め手となり選びました。
実際、「アスエネ(旧:アスゼロ)」を使い始めても、マニュアルなしですぐに使えました。当社の場合は、海外も含めて拠点ごとに契約している電力会社が異なるのですが、それに応じた排出係数の設定や国ごとに異なる原単位がデフォルトで入っているので、Excelで管理していた時よりも算定の工数が格段に減りました。
算定においてわからない時は、コンサルティング担当の方に質問しています。スピーディーなで丁寧な伴走支援をしてくれるため、不明点を理解しながら進められます。最近では、製品LCA(ライフサイクルアセスメント)の算定について、コンサルティング担当から我々の状況を先読みして情報提供をしてくれており、強力なパートナーがいるようで重宝しています。海外のお客さまからは、早い段階でLCAを出してほしいと言われており、これまでは自社でざっくりとしたものを出していました。しかし、スコープ1から3までを正確に見える化できたことでLCAに必要なデータ整備が進み、一般的なLCA算出の定義を教えてもらったことで、より正確なデータを算出することができそうです。我々だけでゼロベースから勉強するのはすごく大変ですが、さまざまな事例を教えていただけるので、大変頼りにしています。

「アスエネ(旧:アスゼロ)」の導入を機に、CO2排出量の見える化にスピード感を持って取り組むことができるようになりました。当社は、現在スタンダード市場に上場していますが、TCFD提言に基づく情報開示も完了し、資本市場の要請に対しても先んじて対応することができています。
また、SBTに沿ったCO2排出量の削減目標を掲げ、SBT for SMEs認定を取得しました。2021年をベースイヤーとして、スコープ1、2のCO2排出量を約4割削減することを目指しています。スコープ3についても、日本からアメリカへの製品の輸送にかかるCO2排出量が非常に多いことが把握できたため、コストだけでなくCO2排出量削減の観点からも、よりシビアに飛行機・船といった輸送手段を見極めていこうと考えています。
さらに、当社グループでは、サステナビリティの推進を重要な経営課題として捉え、各部署が連携してグループ全体でESG活動を推進しています。「アスエネ(旧:アスゼロ)」によるCO2排出量の削減の見える化は、この取り組みに弾みをつけてくれました。当社のビジネスは、あくまでも企業向けがメインですが、消費者の方にも当社の取り組みを知っていただくことで環境に対する行動変容が芽生えることにつながれば、こんなに嬉しいことはありません。今後も、CO2排出量の見える化を通して、ESGの3つの観点からサステナブルな企業を目指してまいります。
ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社 業種: 製造業・メーカー 社員数: 319 名(連結) 住所: 東京都八王子市 ウルトラファブリックス・グループは、日本の高い技術力で製造された合成皮革製品を、米国を拠点とする販売子会社を通じて主に欧米で販売しています。軽量かつアニマルフリーで柔らかな手触りを特長とするプレミアム素材として、長寿命化による資源生産性の向上や、自動車・航空機の運行時のCO2削減にも大いに貢献することから、オフィス家具から自動車・航空機など幅広い業界で使用されています。 ※掲載内容は取材当時のものです。
アスエネ株式会社
アスエネ事業部 General Manager
萩原 康仁
システムのわかりやすさ、操作性の良さ、そしてコンサルティングを評価して「アスエネ」をご導入いただき、誠にありがとうございます。コンサルティング担当を「強力なパートナー」と評価していただき、大変光栄です。スコープ3算定からTCFD提言に基づく情報開示の完了まで伴走支援してまいりました。今後も、消費者も巻き込んだサステナビリティ経営の実現に向けた取り組みをサポートいたします。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援