「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

グローバルに点在する拠点を一元管理し、サプライチェーン全体のCO2排出量データを見える化

UCCジャパン株式会社

小売・卸売

サステナビリティ推進室 鳥越さま、願能さま、UCOTインフォテクノ 水野さま

公開日: 2025年10月26日

概要

  • 課題

    サプライチェーンが広大なため、自社だけでスコープ3の算出は困難
    海外を含め、包括的にCO2排出量の見える化に取り組みたい

  • ソリューション

    CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入

  • インパクト

    スコープ3まで国内外の数値を一元管理
    多言語対応で、海外拠点からのデータ入力や算定がスムーズに


海外含むグループ全体でスコープ1-3を見える化し、排出量データを一元管理したい

UCCグループは、コーヒーに関わる全てのバリューチェーンをグローバルに展開する企業グループです。「栽培から一杯のコーヒーに至るまで」と謳っている通り、コーヒーの製造・販売だけではなく、生産国の農地調査から苗木の栽培、品質保証や原料調達、マーケティング、研究開発、コーヒー文化の創出や教育に至るまで、コーヒーに関わるあらゆる事業を展開しています。主要製品は家庭用コーヒーの「UCCゴールドスペシャル」、「上島珈琲店」、飲料の「UCC BLACK無糖」「UCC COLD BREW」などのブランドがあります。 BtoBの事業では、コーヒーだけではなく、業務用の食材や資材の卸しなども行っています。カフェチェーンやコーヒーマシンを専門に扱っているグループ会社もあり、幅広い事業が特徴です。

私たちが扱っている「コーヒー」は、気候変動の影響を大変受けやすい農作物です。脱炭素に取り組まなければ、グループとして将来的に事業を続けられなくなってしまうリスクを抱えているため、全社的に重要な課題となっています。国内のCO2排出量の見える化はこれまでも進めてきたのですが、コーヒーは生産国から消費国までを含めるとバリューチェーンが広く、海外も含めて算出しなくてはなりません。特にスコープ3が非常に大きなウェイトを占めるため、スコープ1-3を一元管理できる算出システムが必要です。しかし、これまで使用していたシステムは、国内のスコープ1、2のCO2排出量の管理はできていたものの、海外やスコープ3のシステムでの管理ができないという課題認識と保守が切れるタイミングも重なったため、それを機に包括的に管理できるシステムを探すこととなりました。

問い合わせへの多言語対応やコンサルタントのフォローで見える化を推進

こうしてシステムの情報収集をするなか、「アスエネ」を見つけました。国内外のスコープ1-3のデータをシステム上で一元管理したかったため、クラウドサービスを提供する数社で比較検討しました。当初、「アスエネ」はCO2排出量の見える化に特化したサービスという認識でしたが、新たな機能追加により、水や廃棄物、エネルギーなどの管理もできるようになると聞き、その他の環境データ管理も希望していたため導入を決めました。アスエネはスタートアップの会社ですが、大手の株主が入っているためビジネスの成長も伺えましたし、導入企業数も多いので安心感がありました。

「アスエネ」を多言語で利用できる点も、導入を決めた一因でした。海外法人の担当者が入力する際、日本語以外の言語にも対応していることは、現場の担当者も使いやすく、通訳を介さない分、正確な言葉で確認してもらえるからです。

また、データごとに出典元も含めて原単位やCO2排出量も確認ができます。入力担当者だけでなく、各部門の管理者にもわかりやすい点は、まさしく“見える化”であり、システムとしての信頼感があります。管理者としては、現場のデータをCSVでダウンロードや一括入力ができる点にも使い勝手の良さを感じています。

「アスエネ」は、システムそのものだけではなく、その先のフォロー体制が整っていることも、安心感につながっています。この分野は専門的な知識が必要であり、判断が難しい場合も多く発生するため、特に初期段階ではコンサルタントの力を借り、何度も面談やメールで相談しました。導入後、新たに追加された機能の中には、私たちユーザーの声から採用されたものもあり、今後のブラッシュアップも期待しています。

サプライチェーン全体でCO2排出量を削減し、2040年にカーボンニュートラルの実現を目指す

当社は、2022年にサステナビリティ指針を制定し「2040年までにカーボンニュートラルの実現」という目標を掲げています。ハードルを高く掲げている目標ですが、「2030年までにスコープ1、2のCO2排出量を46%削減」という中間目標も設けることで、着実に取り組みを推進しています。広大なバリューチェーンを持つコーヒー産業においては、スコープ3の削減は大きな課題です。自社努力はもちろんのこと、ステークホルダーの方々の協力も必要不可欠です。

2024年には、目標に対する進捗状況を社外に向けて公表する予定です。その際、第三者保証を受け、信頼感のあるデータで開示しますが、基礎データを管理する「アスエネ」は重要な役割を担っています。

そして、カーボンニュートラルへの取り組みと同時に、なぜ私たちが気候変動対策を行っているのか、多くの人に知っていただくことも重要であると考えています。そのため、啓発活動のひとつとして、気候変動を含む、コーヒー産業の課題を通じた次世代向けのサステナビリティ教育にも力を入れています。

UCCグループは、これからもサステナビリティビジョン「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」の通り、コーヒーを通じ、コーヒー産業の持続可能性にも配慮したサステナビリティ活動に取り組んでいきます。

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企業プロフィール

UCCジャパン株式会社

UCCジャパン株式会社 業種: 日本国内の各子会社・関係会社の株式保有、統括、海外向け輸出 他 社員数: 住所: 兵庫県神戸市 UCCグループは、栽培から1杯のコーヒーに至るまで、一貫したコーヒー事業をグローバルに展開しています。2022年4月には「UCCサステナビリティ指針」を制定し、「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」というサステナビリティビジョンを掲げ、「2030年までに自社ブランドを100%サステナブルなコーヒー調達」「2040年までにカーボンニュートラルの実現」などの目標を定めました。

担当者のコメント

萩原 康仁の写真

アスエネ株式会社

アスエネ事業部 General Manager

萩原 康仁

「アスエネ」活用インタビューにご協力いただきまして、ありがとうございます。グローバルサプライチェーンにおけるCO2排出量見える化で、多言語機能を活用いただいています。また、スコープ1-3の算定、水や廃棄物、エネルギーなどの管理まで幅広く取り組まれています。「アスエネ」は、今後も機能追加やブラッシュアップにお応えできるよう、引き続き尽力いたします。

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