株式会社ツルハホールディングス
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TCFD
少人数でのサステナビリティ対応
CDP
SBT
経営戦略本部 経営企画部 部長 河原さま、サステナブル経営推進部 部長 福地さま
公開日: 2025年10月26日
・正確なCO2排出量の見える化ができていない
・小売、卸売業は排出量の算定や脱炭素化が遅れている
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・全国にある店舗のCO2排出量の算定を少数でスタートできた
・CDPやTCFDの開示、SBTの目標達成に向けて正確な排出量の算定に取り組めている

当社は、医薬品や食料品などの日用品食品をはじめ、一部店舗では電化製品まで取り扱うドラッグストアを運営している会社です。7つの事業会社から構成されており、ツルハドラッグ、くすりの福太郎などの8つの屋号を持ち、40都道府県とタイに2,615店舗(2023年11月15日現在)を展開しています。お客さまとのコミュニケーションを大切にしたいという思いから、店舗運営にこだわりを持って事業活動を行っています。店舗でお客さまと話す機会のなかで絆を培い、「また何かあったら、このお店に相談しよう」と思っていただける、地域に根ざしたドラッグストアをモットーに運営しています。
お客さまの身近な存在でいたいからこそ、社会課題にも積極的に取り組む必要があると考えています。昨今、ESG経営の大きな流れが生まれてきているなかで、当社は5つのマテリアリティを策定しました。そのうちの一つとして「次世代への地球環境を考える」を掲げ、CO2排出量の削減の取り組みを進めています。「CO2排出量の削減」という大きな課題に取り組むにはまず、事業活動におけるCO2の排出量の現状を見える化することが必要です。そのうえで投資家、株主、IRなどすべてのステークホルダーへ情報開示も行わなければなりません。
もちろんこれまでも、店舗開発担当者が中心になって、外部委託先の協力を得ながらCO2排出量の算定に取り組んでいましたが、大雑把な数値だったり、全店舗のデータがそろっていなかったりする課題がありました。CO2排出量の開示や、TCFDへ報告することを踏まえると、正確なデータを把握することは喫緊の課題として認識していました。さらに、年に一度の統合報告書を発行するだけではなく、できれば1カ月ごとにCO2排出量を開示していく計画も念頭にありました。
しかし、当社のような小売・卸売業界は他業種に比べ、まだまだCO2排出量の見える化と開示が遅れています。「世の中が情報開示を求めているから取り組もう」ではステークホルダーを含めなかなか動きません。だからこそ、当社が先陣を切って、排出量の算定と開示に取り組むことに意味があると考えています。

このような経緯から、1年ほど前からCO2排出量の見える化と開示のためのパートナー探しを本格的に開始しました。実際に情報収集していた中で、アスエネの無料ウェビナーを視聴する機会がありました。アスエネのCOO 岩田氏のウェビナーは、CO2排出量の見える化をスタートするために何が必要か、今後どのような取り組みや情報開示が企業に求められるのかなどの最新情報について、初心者の私たちでも理解できる内容でした。環境省や経済産業省から出ているガイドラインを企業としてどのように捉え、運用していけばいいのかという指標の部分まで、ウェビナーで説明されていた点はとても印象的でした。
他社と比較しても、「アスエネ」のようにCO2排出量の見える化とその先の削減、そして当社が取り組みたい開示をワンストップでできるサービスはありません。最終的には5社のサービスを比較検討し、当社が取り組みたいことに一番フィットするのは「アスエネ」だという結論に至りました。
また、当社は算出に必要なデータベースをある程度持っていたというのもありますが、現状たった1名で算定業務にあたっています。担当者は最初から知識が豊富だったわけではないため、初心者でもスコープ1-3までの算定に取り組める「アスエネ」の使いやすさは大きな魅力です。さらに、定期的なウェビナーや導入企業が集まる「Net Zero Community」では最新の情報を得られたり、他社と情報交換ができたりしています。不明点を問い合わせたときのレスポンスも迅速なため、現状は担当1名でも見える化に取り組めています。
アスエネは当社と同様に、コミュニケーションを大切にしながら伴走支援してくれます。どんなシステムを使うにしても、サポートしていただける人も大事です。当社の課題解決に合わせて、「アスエネ」のコンサルタントが共に向き合ってくれていることを感じるからこそ、安心、信頼して使えるのだと思っています。
現在は、2024年5月の決算にスコープ3を開示するために、社内各部署とも連携をとりながら算定に取り組んでいます。まずは現状を把握しないことには、次にどのような削減目標を立てるべきか、そのための削減アクションが見えてきません。そして2年後には、サプライチェーン企業にも協力を仰ぎながら一次データの回収により、算定値を精緻化していくことを目指しています。「アスエネ」で算出した排出量データは、CDPやTCFDの開示にはもちろん、WEBサイトでも活用していきます。

当社は小売・卸売業だからこそ、CO2排出量を減らすフェーズになった際、自社の努力でできることに限りがあります。商品の仕入れ、流通の中でどのように排出量を減らしていくかという新たな課題を抱えることになるでしょう。
現在、SBTで求められるCO2排出削減レベルを考慮し、スコープ1-2について「2030年度に、一店舗当たりのCO2排出量を46%削減(2013年度比)」の目標を設定しています。他社事例も参考にしながら、具体的にどのように削減していくかを「アスエネ」とともに考えていきたいと考えています。
「お客様の生活に豊かさと余裕を提供しよう」が当社の経営理念です。この理念を体現するためには気候変動への取り組みが第一歩だと私たちは思っています。これは経営陣の理解なくして進めることはできません。地域のみなさまの生活を守るライフラインとして、健やかな暮らしだけでなく、雇用や経済活動の場を提供するなど、事業を通じた地域社会への貢献をしていきたいと考えています。
CO2排出量、CDPやTCFDの開示、SBTの目標達成などの結果が、どのように利益につながっていくのかについては、正直まだ模索中です。しかし全国的に店舗を持つ当社が、率先してCO2排出量の見える化・削減に向き合うことで地球温暖化の抑制に貢献でき、将来的にもお客さまの生活に豊かさと余裕を提供することにつながっていくと確信しています。そのためにも、脱炭素経営に本気で取り組み、 企業としての責任を果たしていきます。
株式会社ツルハホールディングス 業種: 小売業(医薬品、生活用品など) 社員数: 48,153名(23年11月15日現在) 住所: 北海道札幌市 「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」という理念のもと、地域医療の担い手として、より身近で、安心できるサービスをお届けすべく、お客様の視点に立った店づくりを展開しています。利便性と専門性の高い店づくりを追求し、「小商圏の便利な立地で、お客様のニーズにあった品揃え」はもちろんのこと、「気持ちよく買い物ができるお店」「心のこもった接客によってお客様の高い満足度を実現する」ことをコンセプトにしています。 ※掲載内容は取材当時のものです。
アスエネ株式会社
アスエネ事業部 General Manager
萩原 康仁
CO2排出量の見える化と開示のパートナーに「アスエネ」を選んでいただき、誠にありがとうございます。排出量の算定と削減、開示まで、ワンストップで対応できる点が、「アスエネ」の強みです。小売業界の先陣を切ったCDPやTCFDの開示、SBTの目標達成に向けた取り組みを、今後も「アスエネ」が全力でサポートいたします。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援