「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

商社の責任として「アスエネLCA」で1万点超の製品のCFPを算定。スコープ3の削減に寄与する販売戦略を実行

太平電機株式会社

製造業・メーカー

代表取締役社長 樋口さま、取締役 伊藤さま

公開日: 2025年10月26日

概要

  • 課題

    ・スコープ1-2のカーボンニュートラルを達成。次のフェーズとしてCFP算定に取り組みたい
    ・メーカーに代わってCFP算定をすることで、自社の取り扱い製品の付加価値にしたい
    ・CFP算定のノウハウがないため、精緻な算定ができるサービスを検討

  • ソリューション

    ・LCA算定SaaS導入

  • インパクト

    ・1製品につき15分程度でCFP算定が完了
    ・自主的にCFPを開示することで、数百社の取引先に対して他社との差別化を図る
    ・今後、すべての取り扱い製品のCFPを算定し、サプライチェーン管理にも活用したい

自信を持って製品を販売し続けるために、製品の環境負荷を見える化したい

太平電機株式会社

太平電機株式会社は、電子部品や電子機器の販売を行う専門商社です。ヒロセ電機のコネクタやコネクタに電線を加工したハーネス加工品、ニデックコンポーネンツのスイッチが主力製品です。当社は代理店として、コネクタメーカーやハーネス加工を行う中小企業から製品を仕入れ、通信機器、電力関連機器、自動車関連の会社に販売しています。 当社は、横浜と埼玉県上尾に営業拠点を設け、新規開拓で取引先を広げてきました。今後、成長が見込まれる業界や分野に見当をつけ、関連する全国の製造業に飛び込みで営業をかけています。WEBへの問い合わせに対しても、オンラインではなく、実際に足を運んでリアルに対応しています。その甲斐あり、現在では45都道府県、全国各地の地場の中堅企業やスタートアップと取引を行っています。 当社は、さまざまなメーカーから製品を仕入れているため、部品単体だけではなく、複数の製品を組み合わせて販売できる点を強みとしています。お客さまの事業にあった製品を複合的にご紹介する提案力と、全国のお客さまに対応する機動力を高めることで、商社として、メーカーの営業部隊以上の営業力を持つことを目標としてきました。 当社が扱う製品は電子部品のため、必ず電気が流れ、CO2を排出していることになります。昨今の、環境意識の高まりを受けて、2005年からエコアクション21を取得して、CO2排出量の削減に取り組んできました。2024年3月には、スコープ1-2のCO2排出量がゼロになり、カーボンニュートラルを達成しました。ここからさらに一歩踏み込んで、商社として、自信を持って製品を販売し続けるために、製品の環境負荷を見える化したいと考えるようになりました。 将来的には、大手取引先企業からCFPの開示が求められることが予想されるため、要請が出る前に積極的に取り組みたいと思ったからです。本来は、取引先の中小企業に、CO2排出量の算定と開示をお願いしたいところですが、難しいのが現状です。当社が、メーカーの代わりに算定できる環境を整えることで、お客さまからの信頼に繋げたいという思いがありました。しかし、これまでにCFPの算定をしたことがなく、ノウハウがないため、算定システムやサービスの導入を検討し始めました。

ノウハウがない状態でもたった15分でCFPが算定でき、大きな一歩を踏み出せた

CFP算定についてセミナーや研修を受けている中で、「アスエネ」の名前を知り、資料を請求しました。すぐに連絡があり、丁寧にサービスの説明をしてもらったので、迷わず導入を決めました。当社としては、社内のノウハウが全くないなか、早急にCFP算定に取り掛かりたかったので、スピード感がありつつも、丁寧な対応が好印象でした。また、「アスエネLCA」は、CFP/LCA算定に必要な原単位を取り揃えているSuMPO(一般財団法人サステナブル経営推進機構)と連携しているため、精緻な数値が出せると思いました。 最近、SuMPOの新しいデータベース「CORD」原単位表が導入されたので、原単位の設定がよりしやすくなりました。事前に原単位をプリセット状態であれば、1製品につき15分程度でCFPが算定できるので、その簡便さに驚いています。 当社が取り扱う電子部品は、メインで動いている製品だけでも1万種類を超えています。製品の原料や製法による細かな差が算定結果に反映されるようになれば、製品ごとの環境への貢献度が可視化され、エコ製品開発の活性化につながると考えています。そうなれば、当社も、少しでもCO2排出量が少ない製品を、営業でお客さまにお勧めすることができます。 近年の脱炭素業界のアップデートはものすごいスピードなので、近い将来、より精度の高い算定ができるようになることを期待しています。当社としては、これまで製品ごとのCFPを算定できていなかったので、まずは数値が出せたことが大きな一歩です。社会全体として脱炭素の機運を高め、CO2排出量算定や排出原単位の集合知を蓄積していくためにも、まずは、より多くの企業が、現状できる範囲の算定に取り組むことが重要だと思います。

要請に先んじて自主的にCFPを開示することで、製品と自社の付加価値に繋げたい

太平電機株式会社

将来的には、当社で常時扱っている1万点を超える製品すべてのCFPを算定し、WEBサイトに公開したいと考えています。また、スコープ3のCO2排出量も見える化し、毎年のCO2排出量削減に繋げていきたいです。そのためにも当社の仕入れ先企業のCO2排出量削減目標を設定して、サプライチェーン管理にも活用していきます。 現時点で販売先からのCFPの開示要請はありませんが、当社から自主的に開示していくことも検討しています。数百社の取引先に対して、当社がCFP算定に着手していることをアピールして、他社との差別化に繋げたいです。 一方で、当社がスコープ1-2のカーボンニュートラルを達成したことについて、お客さまによっては反応に温度差があるのが現実です。各取引先が導入している電子部品について、年単位でCFPの増減遷移を報告することで、ボトムアップで業界の脱炭素への意識改革に貢献していきたいです。そして、この一連の取り組みを、エコアクション21に提出する環境レポートにも入れていきます。 当社では、ハーネス加工会社にソーラーパネルで発電し蓄電した蓄電池を持ち込み、製品製造に活用する取り組みを行っています。加工会社への配送にも電気自動車を使用することで、CO2排出量ゼロのアッセンブリ製品が誕生しました。今後は、加工会社に再生可能エネルギーへの切り替えを促すことで、CO2排出量ゼロの製品を増やしていきたいです。 当社は、今年で創業50周年を迎えました。この先の100年企業に向けて、グローバル基準で世界に認められる企業を目指していきます。環境への取り組みが必須な時代に入っている今、環境に配慮して、持続可能な社会と両立できるものづくりは50年先も生き残っていくだろうと考えています。 さらに、脱炭素は世界的な脅威や社会課題の中の1つにしかすぎません。当社は生物多様性の保全にも目を向けて、「30by30」(2030年までに陸域および海域の30%の保全・保護を目指す目標)のための、「自然共生サイト」の認定支援事業を立ち上げ、企業に生息している生物の調査をしています。 SDGsを推進することで、それがお客さまから評価され、事業としても持続可能なものになれば、こんなに三方良しなことはありません。当社は、業界のパイオニアとして、SDGs関連の企業努力やCO2排出量ゼロの製品自体が付加価値としてお客さまに認めてもらえるよう、今後も営業活動を通して業界の啓発に取り組んでいきます。

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企業プロフィール

太平電機株式会社

太平電機株式会社 業種: 各種電子機器および電子部品の販売 社員数: 21名 住所: 神奈川県横浜市 太平電機株式会社は、1976年創業の電子部品専門商社です。2025年7月に50期目を迎え、ヒロセ電機製コネクタ、ニデックコンポーネンツ製スイッチ、各種ワイヤーハーネス、リチウムイオン電池などを取り扱っています。全国の協力工場とのネットワークを活かし、少量多品種・高品質な供給を実現。2024年3月にカーボンニュートラルを達成(スコープ1・2)し、三方良しの理念のもと持続可能な社会の実現に取り組んでいます。 ※掲載内容は取材当時のものです。

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