新生紙パルプ商事株式会社
小売・卸売
広報環境課 三上さま、 総務本部 馬場さま、DX推進室 野中さま、総務人事部 細田さま(取材当時)
公開日: 2025年10月26日
・ExcelでCO2排出量の算定を続けると、業務が属人化してしまう
・国際基準に基づいたCO2排出量の算定
・グループ会社全体のCO2排出量の見える化と管理を進めたい
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサルティング導入
・CO2排出量削減の提案
・CO2排出量削減に関する2030年度中期削減計画を策定できた
・非化石証書の購入など、削減計画の達成に向けた具体策を得られた
・CDP質問書への回答および取引先からのサステナブルに関するアンケートへの回答レベルが向上した

新生紙パルプ商事は、紙・板紙やその原料となるパルプ、包装フィルムといった素材をメインに取り扱う1889年創業の商社です。2005年に大倉三幸株式会社と株式会社岡本が合併し、現在の名称に改称しました。当社グループは紙、板紙、フィルム、機械、パルプその他紙関連物資の販売を主要業務としており、ほかに不動産の賃貸・管理、紙加工業などグループ企業25社(2024年12月現在)にて運営しています。お客さまは印刷会社や出版社、新聞社、紙・板紙・フィルム加工会社などで、紙専門商社における売上規模では業界3位となっています。 レジ袋の有料化や脱プラスチックの潮流により、フィルム化成品の代替として、紙や環境配慮型フィルムを提案できることは、紙とフィルム化成品の両方を扱う当社の強みの一つだと自負しています。それら脱プラ、廃材再利用商品などの脱炭素につながる商品情報や営業実績を、DX推進室にて情報を集約、データ化して全社へ情報共有を行っています。一方で、日々更新される脱炭素関連のニュースがあふれるなか、当社のカーボンニュートラルに向けた体制強化の必要性を強く感じるようになりました。 当社では、従来ISO14001活動に基づいて、電力使用量や廃棄物の削減に取り組みながら、ガソリンなど燃料類を自社ルールに基づき管理・算定してきました。しかし、今後はサプライチェーンにおける商社の立場として、GHGプロトコルに基づく排出量算定が必須だと判断しました。また、Excelを活用したCO2排出量算定業務の属人化が課題だったため、それを回避する手段としてシステム・コンサルティング導入を検討し始めました。

CO2排出量の見える化システムを提供している会社の中から5社に絞りヒアリングを開始しました。その中で、最も「当社の方向性を明示してくれた」と感じたのが「アスエネ」でした。『アスエネ』を選定した決め手は、システムだけでなく、きめ細かなコンサルティング体制が整っていたことでした。システムでは、ダッシュボードの視認性が高く、直感的に理解できるUI/UXだと感じました。スコープ1-3の算定をするには入力項目が多岐にわたりますが、「アスエネ」ではCSV形式の一括入力やAI-OCRを活用した画像アップロードが可能なため使い勝手が良いと感じました。また、コンサルティングについても、当社の事業内容や算定範囲に合わせて、算定対象項目の集約などをカスタマイズしてくれたため、スコープ1-3をスムーズに見える化することができました。 ネクストステップとして、アスエネの担当者から、「次は削減計画を策定し、ステークホルダーに対し、時流に乗った情報を開示していきましょう」との提案を受け、削減計画の策定と情報開示を実行しました。そして、有価証券報告書の「サステナビリティに関する考え方及び取組」にCO2排出量の実績ならびに2030年度までの削減計画を掲載することができました。 また、取引先から当社に依頼された、サステナブルに関するアンケートへの回答がより的確になったことにより、取引先から信頼の声をいただいています。現在、当社は事業活動と削減計画の着実な達成を両立する方法を「アスエネ」のコンサルタントに相談しながら模索しています。

国内製紙業界は、CFP算定の共通ルールが定まったばかりですが、当社は、今後のサプライチェーン全体のCO2排出量の見える化も視野に入れた取り組みを推進しています。以前は十分な対応ができなかったCDPの質問書に対しても、「アスエネ」で見える化したデータを活用することで、回答を完了することができました。 今後は、CO2排出量が多い物流関係会社の算定を皮切りに、グループ会社全体の算定を推進して行きます。また、CO2排出量の削減効果が期待できる環境配慮型商材の扱いを拡充していきます。そのために、これらの事業活動とISO14001に基づく環境マネジメントシステムを連携し、環境目標設定と進捗管理を行い、従業員の環境に対する意識向上につなげていきます。 その具体的な取り組み例として、「鮮度保持フィルムの開発と販売」によるフードロス問題改善や、「共同輸送や倉庫業務合理化システム」といった物流2024年問題対策などがあります。部門ごとに上記のような取り組みを目標設定し、進捗管理しながら取り組みその達成状況をCSRレポートに掲載し、社内外に発信してます。 当社は、経営方針の「環境に配慮した企業活動を通じ、豊かな社会づくりへの責任を果たし続けます。」を指針とし、人と自然とが共生できる持続可能な社会づくりを目指しています。そのために、紙・フィルム商品の専門商社として、CO2排出量の削減だけでなく、環境に配慮したサービスを提供し、次世代に引き継ぐために積極的に行動していきます。
新生紙パルプ商事株式会社 業種: 紙及び化成品類の販売及び加工、紙加工機械や事務用機器類などの販売及び賃貸、包装や印刷資材、建築資材などの販売及び賃貸 など 社員数: 533名(2024年3月31日現在) 住所: 東京都千代田区 新生紙パルプ商事株式会社は、紙・板紙・フィルムを中心とした素材を扱う商社です。日本国内外での市場展開を行っており、お客さまのニーズに応えるソリューションを提供することにより、「支持され」「必要とされ」「選ばれる」会社を目指してまいります。持続可能な社会の実現のための商材の開発・提案に取り組むとともに、グループ経営資源の活用により市場動向に応じた事業分野別戦略のもと事業拡大を推進し、企業価値の向上を目指してまいります。 ※掲載内容は取材当時のものです。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援