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廃棄物収集運搬での脱炭素の推進。「アスエネ」導入で強みを数値化する三立処理工業の挑戦

三立処理工業株式会社

その他

CO2排出量算定

ブランド価値向上

業務効率化

算定結果活用

循環型経済

中小企業

代表取締役 青木さま

公開日: 2026年1月28日

三立処理工業

概要

  • 課題

    ・モーダルシフトの顧客への訴求方法
    ・Scope1-2の把握や算定ノウハウがない
    ・30名規模の中小企業であり、最初の業務負荷とコストが懸念材料だった

  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
    ・CO2排出量削減の提案

  • インパクト

    ・担当者1名の体制でも無理なく排出量の見える化をスタートできた
    ・営業現場での説明力向上により、競合との差別化につながる
    ・排出量の見える化を通じて事業のコストも把握でき、経営判断の精度が向上

顧客へのモーダルシフト(鉄道運搬/船運搬)の推進のため、自社のCO2排出量を見える化し、説明責任を果たしたい

水江事業所 船舶輸送に対応するバージに、積替え保管用タンクを設置

三立処理工業はサーキュラーエコノミーを追求し持続可能な社会づくりに貢献するサイクラーズグループの一社として、神奈川県川崎市を拠点に産業廃棄物の収集運搬・積替保管を行っています。現在は、ケミカルローリー車(タンク付きの特殊トラック)やバキューム車など16台の自社車両を保有し、化学品の製造工場から発生する大口廃液案件から、残置物で中身入りのボトルやペール缶などの処理困難小口案件まで、主に廃酸・廃アルカリの液物を中心に対応をしています。

特に注力しているのが、船舶やJRコンテナを活用したモーダルシフトです。当社の2カ所の積替保管拠点、水江事業所では船運搬、白石事業所でJRコンテナによる鉄道運搬を行っていますが、昨今の物流の2024年問題や脱炭素経営の潮流を背景に、トラック輸送からの移行ニーズは確実に増加しています。当社では小口回収した廃棄物を積替保管施設で集約し、大口輸送に切り替えることで、輸送効率とCO2排出量の削減の両立を図っています。バージ(浮体式タンク)を用いた積替保管は国内でも数社のみが実施するオペレーションで、当社ならではの差別化要素となっています。

こうした取り組みを進めるなかで、顧客に対してモーダルシフトの価値を訴求する際、脱炭素に関する訴求は非常に効果的であり、そのためにはまず「自社のCO2排出量を正確に説明できる状態が必要だ」という意識が高まりました。現時点で大手顧客から正式な開示要請があるわけではありませんが、廃棄物処理・運搬は顧客企業のScope3に該当し、今後求められる可能性は十分にあります。「言われてから始める」のではなく、自ら準備する姿勢こそ信頼につながると考え、CO2排出量の見える化に踏み出すことを決めました。

”まず半年やってみよう”と思える環境と直感的なシステムが決め手

「アスエネ」を知ったのは、グループの親会社であるサイクラーズからの紹介でした。すでに運用している事業所から、「中小規模でも無理なく運用できる」「システムが直感的でわかりやすい」との評価を聞いていました。また大手からスタートアップまで複数社の同様なシステムを比較検討したうえで、導入実績・グローバル展開といった信頼性や、マニュアルの丁寧さも評価し「アスエネ」に決めました。

当社は従業員約30名の中小企業で、排出量算定も初めてでした。さらに算定に取り組む担当者は総務の担当者1名のみです。それでも、請求書をアップロードするだけでCO2排出量が自動算定される機能により、日常業務の延長で無理なく取り組めると感じられた点がポイントでした。また、東京都の中小企業の排出量見える化支援事業を活用し、半年間無償で利用できたことも、導入への大きな後押しとなりました。“まずはやってみる”と決断できる環境が整っていたことが非常に重要でした。

実際に運用を始めると、「電気やガスの請求書をアップロードするだけ」というシンプルさは大きな安心感につながりました。また、「アスエネ」の導入を機に、「だいたいこれくらい払っている」だろうと感覚的に把握していたガソリン代や電気代も見える化できるようになり、環境対応だけでなくコスト管理の改善にもつながっている手応えがあります。

見える化を“営業力と未来の投資”につなげていきたい

廃液の積替え保管作業。決められた場所で安全を確保して実施

「アスエネ」を導入したことで、まずはScope1-2を正確に把握する基盤が整い始めました。自社の CO2排出量を数値で説明できれば、営業の現場で脱炭素への姿勢を伝えやすくなり、当社が選ばれる理由のひとつになると考えています。将来的にはScope3にも段階的に取り組み、社会情勢や顧客ニーズに応じて開示範囲を広げていきたいと考えています。

また、算定結果を社内に共有し、「自分たちの仕事がどれくらいCO2と関係しているのか」を社員が理解することも重要だと考えています。数字で見える化されることで、自分たちの業務への姿勢や誇りの持ち方に良い変化が生まれる可能性があります。いずれはWEBサイトでの開示も検討しており、社内外のコミュニケーションを強化していく予定です。

産業廃棄物の収集運搬・処理業界は労働人口の減少に直面しており、効率化や無駄削減が事業継続の鍵となります。だからこそ、モーダルシフト(鉄道運搬/船運搬)による運搬効率化やドライバー不足の課題解決は、今後益々必要になってくると考えています。

その上で、「アスエネ」によって効率的にCO2見える化をし、削減施策を講じていくことは、企業としての差別化にも繋がっていくと考えています。 当社は、運搬・積替保管という産業の基盤を支える現場だからこそ、効率と安全と環境を両立させた仕組みを積み上げたいと考えています。「ASUENE」を活用しながら、CO2排出量削減の価値が“見える未来”をつくっていきます。

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企業プロフィール

三立処理工業株式会社

三立処理工業株式会社 業種: 産業廃棄物収集運搬業、積替保管業、清掃作業など 社員数: 30名(契約社員含む) 住所: 神奈川県川崎市川崎区 三立処理工業株式会社は、産業廃棄物の収集運搬・積替保管を総合的に手掛ける企業で、特に廃酸・廃アルカリ・廃油・汚泥などの液状廃棄物の処理に強みを持ち、豊富な実績と専門知識で安全・確実なサービスを提供しています。昭和42年創業以来、廃棄物の適正処理を通じて環境保護と産業発展の両立を目指し、リサイクル(資源循環)にも積極的に取り組んでおります。 ※掲載内容は取材当時のものです。

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