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「サステナビリティの視点は、経営の根幹」。アスエネの伴走型コンサルティングでCDP「B」スコアを獲得

株式会社ロック・フィールド

上場企業

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CDP

算定結果活用

サステナビリティ推進室 菊島さま、渡邉さま、貝原さま

公開日: 2025年10月23日

概要

  • 課題

    ・経営判断でCDPの回答に取り組むことになったが、社内のリソースやノウハウが不足
    ・CDP質問書の内容や他社の回答、ガイドライン等を見て、自力では太刀打ちできないと判断
    ・コンサルタントにアドバイスをもらいつつ、自社で手を動かしてノウハウを蓄積したい

  • ソリューション

    ・CDP回答支援コンサルティング

  • インパクト

    ・CDP「気候変動」スコアが1年で「B−(マイナス)」から「B」にスコアアップ
    ・「ビジョン2030」の実現に向け、戦略に基づく実行とCDP回答を連動させ、外部評価に結実
    ・ステークホルダーへの情報開示を通じ、信頼性の確保に努めた

CDPの回答に取り組みたいが、ノウハウがなく、専門用語に手探りの日々

株式会社ロック・フィールドは、惣菜の製造および販売を行う企業で、今年で54期目を迎えます。「RF1」や「神戸コロッケ」など、6つの惣菜ブランドを展開し、デパートや駅ビルを中心に国内で316店舗を運営しています。海外では、上海、南京、香港に10店舗出店しています。(2025年4月期)

当社の惣菜に使われている野菜は、90パーセント以上が国内調達です。野菜以外の畜産品や水産品、加工品や調味料などは全世界から原材料を調達しているため、サプライチェーンはグローバルに広がっています。例えば、世界各国の味を取り入れた惣菜メニューには、現地の味や風味を再現できるよう、本場の調味料を使用しています。

当社の工場では、ISO14001の認証を取得するなど、環境への配慮には特に真摯な姿勢で取り組んできました。また、ドレッシングや惣菜を入れる包装用プラスチックについては、素材をより薄くする、袋のピッチを短くする、環境に配慮した素材に置き換えるといった方法で「プラスチック削減」を推進しています。さらに、自動発注や販売支援システムを活用するとともに、発注計画の精度向上に努めることで、「食品ロスの削減」にも力を入れています。

社会的な非財務情報開示の潮流を受けて、当社もそれに対応するべく、2022年の8月にサステナビリティ推進室を立ち上げました。気候変動を中心とした環境配慮への取り組みを本格的に進めるとともに、CDPへの回答にも取り組んでいくという経営判断によるものです。

しかし当時の担当者は1名で、かつ、サステナビリティやCDPについての基礎知識が全くありませんでした。「非財務情報」や「CDP」など初めて聞く単語ばかりで、約半年間は、参考書やさまざまな文献で勉強していましたが、いよいよCDPの質問書に回答する時期が近づいてきました。

CDPについては、2022年度に別の担当者が他社のコンサルティングを入れながら、回答にトライしました。しかし、当時の担当者は既に離れており、CDP質問書の内容や他社の回答、ガイドライン等を見るにつれ、とても自力では太刀打ちできないと考えて、改めて外部コンサルティングの情報を集めることにしました。

独学に近い勉強で専門知識が少なく、いざ1人で回答をしようと思うと不安がありました。そこで、基礎的な内容を教えてもらいながらも、自分で手を動かしながら、CDP回答のノウハウを蓄積できるコンサルティングサービスを探していました。

アスエネのCDP回答支援コンサルティングを経て、気候変動が「B」にスコアUP

半年間、CDPについて自力でインプットをした後に、関連するセミナーを受講していく中で、アスエネのCDP回答支援コンサルティングを知りました。取引先の銀行やスタートアップなど、フラットにいろんな企業のサービスを比較検討し、最終的には、営業担当がとても熱心に寄り添ってくれたことからもアスエネのCDP回答支援コンサルティングに決めました。

理由は3つあります。1つ目は、サービスの自由度です。当社として、CDP回答のノウハウを蓄積したかったので、ある程度自ら手を動かして、回答のトライアンドエラーを積むことができる家庭教師のようなサービスがいいと考えていました。アスエネのサービスは、基本となる「模擬採点とフィードバック・指導」の内容が当社のニーズを満たすものだったので、好印象でした。

2つ目は、コスト感です。会社としては、コンサルティングの導入が2度目ということもあり、前回導入した他社よりも費用を抑えたいという事情がありました。3つ目は、ガイドラインを始めとするさまざまな支援ツールがあることです。アスエネの支援ツールは、CDPに回答する初心者にとって、非常に頼りになりました。これらを参考にすることで、回答の精度が高まったと感じています。

1年目は回答作りに苦労しました。質問で何を問われているのかがわからず、そんな時は、アスエネの初心者向けのガイドラインがとても参考になりました。また模擬採点では、「回答の内容が不足しています」と的確なアドバイスをもらうことができたことで、課題や不足している点を明確化することができました。

アスエネのCDP回答支援コンサルティングを受けて、CDPのガイドラインにのっとった回答、かつ網羅性があり、論理が繋がっていることが重要だと学びました。フィードバックをもらう対話の中で、当社の実態に沿った適切な回答を作ることができたと思います。

CDPに回答するにあたり、Scope 3の算定において、削減努力の評価や経年変化の把握ができるよう、削減可能な構造に整備しました。こうすることで、「プラスチック削減」や「食品ロスの削減」など、当社の取り組みが、CO2排出量の削減につながっていることが数字でもわかってきました。

その結果、2022年度のCDP気候変動のスコアが「B−」だったのに対して、アスエネのCDPコンサルティングを受けた後、2023年度は「B」とスコアアップしました。またアスエネを導入して2年目の2024年度も、「B」スコアを維持することができました。

CDPの回答に挑むことで、サステナビリティへの取り組みは、経営そのものであると学んだ

当社では、「食の可能性を切り拓き、豊かな未来を共創する。―SUSTAINABLE FOOD COMPANY―」を明記した「ビジョン2030」を掲げています。このビジョンの実現に向け、戦略に基づく実行とCDPへの回答を連動させています。またこの取り組みを通じて、気候変動への対応を着実に推進し、一定の外部評価をいただくことができました。今後も、ステークホルダーへの情報開示を通じて、信頼性の確保に努めてまいります。

今後もCDPへの回答は、現状のスコアを維持することを目標に継続していきます。そしてCO2排出量に関しては、将来的に第三者保証にも取り組んでいきたいと考えています。


非常に大変、かつ膨大な作業であるCDPに真剣に取り組んだことで、サステナビリティは、経営戦略と連動するものであり、経営の根幹であるという認識に変わってきました。サステナビリティは、担当者だけで進めるものではなく、会社としてマテリアリティを特定した上で、全社の共通認識のもと推進する必要があります。当社はサラダなどの生産を通じて、日々多くのエネルギーを使用しています。その産業特性を踏まえ、より一層環境への配慮を重視して、まずは自らの努力によって環境への負荷をできる限り低減し、持続可能なものづくりを目指して着実に取り組みを進めてまいります。

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企業プロフィール

株式会社ロック・フィールド

株式会社ロック・フィールド 業種: 惣菜の製造および販売 社員数: 1,584名(2025年4月期) 住所: 兵庫県神戸市 株式会社ロック・フィールドは、神戸に本社を置く1972年創業の惣菜の製造・販売企業。「SOZAIへの情熱と自ら変革する行動力をもって豊かなライフスタイルの創造に貢献します」という企業理念を掲げ、健康、安心・安全 美味しさ、鮮度、サービス、環境の6つの価値観に基づいた惣菜を、時代や社会のニーズに合わせお客様にお届けしています。現在は、主にデパ地下等の商業施設を中心に国内316店舗、海外10店舗を展開(2025年4月期)。 ※掲載内容は取材当時のものです。

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