「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

サプライチェーンを巻き込み、「アスエネESG」で見える化したデータでスノーピークのESGを伝えたい

株式会社スノーピーク

上場企業

製造業・メーカー

執行役員 商品本部長 大沼さま、良品製造課 難波さま、Gear購買課 松澤さま、Gear購買課 山﨑さま、購買部 シニアマネージャー 永橋さま

公開日: 2025年10月26日

概要

  • 課題

    ・グローバルに広がるサプライチェーンのESG評価を行う人的リソースが不足
    ・ESG評価のエビデンスがない
    ・ESG評価や収集すべきデータについて、ステークホルダーの知識不足

  • ソリューション

    ・ESG評価クラウド導入・ESG経営の取り組み改善

  • インパクト

    ・ESG評価にかかる社内工数を削減できた
    ・GRIなどの国際的なESGフレームワークに準拠した公正公平なESG評価ができる
    ・ESGの取り組みに対して、サプライチェーン全体の意識の底上げにつながった

国内外に広がるサプライチェーンのESG評価をするにはリソース不足

スノーピークは、ハイエンドなアウトドア製品の開発・製造・販売を行う総合アウトドアメーカーです。「The Snow Peak Way」というミッションステートメントを設定し、「地球上の全てのものに良い影響を与える」を目標として活動しています。当社は上場企業としてCDPやTCFDの開示を求められていますが、従来のExcel管理では国際的なESGフレームワークに即して回答することが難しい状況でした。さらに、当社のアウトドア製品は欧米にも展開していることでESGの取り組みについて回答を求められるなど、各国からESGへの対応要請も増えてきたタイミングでした。アメリカの卸売業界では「2025年までにSBTiの認証を取れていないと取引をしない」と公開している企業もあります。

また、当社のキャンプ事業は、自社で生産設備を持たず、ほとんどの製品を外注先に製造委託しているビジネスモデルです。ミッションステートメントを達成するためには、サプライヤーの協力のもと、ESGやCSRについて理解してもらうことが必要不可欠でした。

しかし、国内外に広がるサプライチェーンの管理は簡単なことではありません。当社は総合アウトドアメーカーのリーディングカンパニーとして、先立って取り組むべきだと分かりつつも、社内のリソース不足から、なかなか進められていないのが実情でした。従来行っていたExcelによるサプライチェーンのESG評価アンケートでは、データ入力と可視化のために1社あたり数時間もかかってしまい、担当者がしっかりと管理できるのは十数社が限界となっていました。また、上場企業としては、実施するアンケート調査にエビデンスがないとデータを公表できません。自己評価アンケート(SAQ)だけの結果ですと、サプライヤーの理解不足によって高評価が多い結果になってしまう点も課題となっており、公正公平な評価ができる第三者機関が必要でした。

「地球上の全てのものに良い影響を与えたい」という当社の姿勢に、上場企業としての社会的背景」、そして「商品を販売する欧米諸国からの要請の高まり」、という外部要因が加わった形で、ESGの取り組みを本格化する必要が出てきました。

第三者機関の存在が、自社とサプライヤー双方の意識向上に繋がった

当社は、元々CO2排出量の見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」を導入していたのですが、コンサルティング担当にサプライヤー管理について相談する中で、「アスエネESG」を紹介してもらいました。当社だけではなく、サプライヤーの理解も進める必要性を感じていたので、特にコンサル面を重視して2社のESG評価のサービスで比較検討しました。日本企業でコンサルティング機能があり、かつコスト面も魅力的だったことから、「アスエネESG」の導入を決めました。国内のサプライヤーに対して、地場の企業や金融機関と連携した手厚い支援やティーチング・コーティングをしてもらえることに期待しています。また日本企業でありながら、グローバルなサプライヤー管理にも対応できる点も心強いです。

昨年の9月に導入して以降、コンサルタントと一緒に、サプライヤーへ依頼する質問表を作るなど、運用に向けた体制を整えてきました。非常に丁寧なアドバイスをもらいながら進めることができているので、改めて他社にはないコンサルティングだと感じています。機能面では、「アスエネESG」で設定されている質問票以外にも、当社がサプライヤーにヒアリングしたいカスタマイズ質問やVOSも多く入れています。自社の姿勢や取り組みを踏まえたカスタマイズができるのはとても便利ですね。「アスエネESG」を導入したことで、サプライヤーも何に取り組むべきなのかが明確になり、サプライチェーン全体にとってのメリットになっていると感じます。

また2024年1月には、「アスエネESG」のコンサルティング担当者と共に、サプライヤーへのESG説明会を行いました。説明会では、バイヤーとしての当社からの説明ではなく、社会情勢を交えて第三者視点でコンサルティングの担当者の方から説明をいただくことで、より深く理解いただけたように感じました。

当社と同様に、サプライヤーのみなさんもESGについてはまだ理解を深める必要がある状態です。他社の事例を交えて「何のために取り組む必要があるのか」を説明してもらえるので、サプライヤーが、ESG評価アンケートに解答する意味、当社とともにESGに取り組む意義を自分ごととして考えられるようになったと思います。サプライヤーにとっては「回答する」こともひとつの手間になると思います。意義や意味を理解することは、回答するモチベーションにもなるはずです。

これからも、サプライチェーン全体でESGに取り組んでいくために、「アスエネESG」の力を借りながらESGの取り組みを強化していきたいと思います。

自然をフィールドに事業をしている企業として、ESGの取り組みは必然

「アスエネESG」を導入したことで、サプライヤーからの評価結果がわかりやすく見える化できるようになりました。当初の課題であった、社内における可視化工数を大幅に削減することができて満足しています。同時に、サプライヤーも結果が確認できるようになるので、自社の評価や立ち位置が把握できるようになります。当社とサプライチェーン全体でESGや環境への取り組みの状況認識を合わせるツールとしても活用できると期待しています。サプライヤーと「アスエネESG」によって可視化できたデータを元にディスカッションする場がより盛り上がると思います。内部の体制構築と並行して、サプライチェーン管理についてホームページ上に開示することで、対外的にもアピールをしていこうと考えています。

また、2024年のESGデータ回収にあたり、品質に関わる項目をカスタマイズして複数追加しました。商品の永久保証を掲げる当社としては、品質を保ちながら環境にやさしい取り組みをしていることをデータでも証明する必要があると考えています。

当社は「サプライヤーのCSR評価を、スノーピークらしく」というスローガンで、サプライヤーと焚火を囲み、未来について語る場を設けています。サプライヤーとともに、「高品質で環境にやさしい、スノーピーク」をさらに打ち出していきたいです。ぜひ、アスエネにもその取り組みに参加してもらうことで、環境にやさしいESGの取り組みの輪を国内外へさらに広げられたらと思っています。

スノーピークは、自然の中で快適に過ごすことができる商品やコンテンツを提供しています。しかし、昨今の夏は暑すぎて、従来キャンピングシーズンだった6月から9月ごろにキャンプができないということが起きています。山に入っても、暑さで木が枯れていることを目にするなど、地球温暖化で自然が変化していることを、日々体感せざるを得ません。当社は、自然をフィールドに事業を行うリーディングカンパニーとしての自負を持っています。これからも当社の製品を使って、豊かな自然の中でキャンプを楽しんでいただくために、率先してESG活動に取り組み、その重要性を広く示していきます。

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