ルネサス エレクトロニクス株式会社
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ルネサス エレクトロニクス プロキュアメント部門 ライセンス・サービス調達部 部長 大川さま、主任 林さま、(写真右)主任 吉田さま(※部門および役職は撮影当時のもの)
公開日: 2025年10月26日
・ESG調達への社会的要請の高まりにより、サプライチェーンに対する現状の可視化と課題への対応を求められている
・サプライチェーンを構成する多くのサプライヤーを対象にしたESGリスク分析やフィードバックを行うため効率的な仕組みが必要
・ESG評価クラウド導入・ESG経営の取り組み改善
・各種ESGアンケートの回収・比較・分析業務の自動化推進
・コンサルタントの伴走支援で、サプライチェーン全体のESG取組みの底上げが期待できる

ルネサス エレクトロニクス株式会社は、「To Make Our Lives Easier」(人々の暮らしを楽“ラク”にする)というパーパスの下、組み込み半導体ソリューションを提供しています。世界トップクラスのシェアを持つマイコンサプライヤとして、組み込みプロセッサを中心に、アナログ&コネクティビティ、そしてパワーを含めた包括的なソリューションを関連ソフトウェアやツールと共に、自動車、産業、インフラ、IoT分野に展開しています。当社の起源は、NECと日立製作所、三菱電機の半導体事業にあり、分社化・統合を経て2010年に発足しました。 当社は、日本国内で数少ない、多様な半導体デバイスを扱う半導体ソリューションサプライヤーです。2017年以降、M&Aに2.6兆円以上を投資し、海外の同業他社を買収して提供ソリューションおよび規模を拡大してきました。現在では、全社売上の8割弱が海外市場、また全従業員の約6割が海外という、グローバルな事業展開を特徴としています。世界30か国以上に販売・R&D拠点を展開するほか、自社生産拠点として、日本、中国、東南アジア、米国に13工場を所有しています。これにともない、当社のサプライチェーンもグローバルに拡大しています。 プロキュアメント部門では、2021年にこれまでの「サプライチェーンCSR推進ガイドブック」の内容を一新、「ルネサスサプライヤー行動規範」として改定し、サプライチェーン全体に周知、かつ、当社と事業活動を行う前提条件として「サプライヤー行動規範」へ合意いただけるよう依頼しました。同時にサプライヤーに自己評価アンケート(SAQ)を依頼し、サプライチェーンにおけるESG状況の把握を進めてきました。しかし、人権、安全衛生、環境など多岐にわたる項目についてサプライヤー個別の評価分析、フィードバックには限界があり、データ収集の効率化の必要を感じておりました。また、アンケート回答においては、サプライヤーごとに、様々な粒度の回答になりがちであり、全体像の把握が困難であるという問題がありました。

ソリューションを提供する企業を比較検討した結果、最終的にアスエネを含む3社が候補に残りました。特にアスエネは、質問票のカスタマイズ対応を含め、当社の要望に柔軟に対応してくれる点が大きな魅力でした。また、アスエネ独自の設問と組み合わせにより、当社が必要とする情報を効果的に取得できると思い、「アスエネESG」の導入を決定しました。 「アスエネESG」は、コンサルティング支援に関し幅広いサービスを提供しているのも好印象でした。特に、先行事例を共有してもらい、当社活動に反映することができる点が良かったです。 また、「アスエネESG」の導入により、各種ESGアンケートの回収・比較・分析が自動化され、またDashboard機能により当社内での情報共有が進むことを期待しています。また、「アスエネESG」に蓄積された各種ナレッジ、トレンド等を用いてESGリスクの特定と改善を支援してもらえるのは、非常に心強いです。まずは、分析結果をサプライヤーにフィードバックし、特定されたリスクに対する具体的な対策を進めることで、サプライチェーン全体でESG改善推進していきたいです。

当社は、2030年に向けた目標として「2030 Aspiration」を定めました。ここでは、「組み込み半導体のソリューションプロバイダーとしてトップ3に入る」、「売上収益が20ビリオンドル以上」、「時価総額2022年比で6倍」を掲げています。3点目は、2022年と比べて、8年かけて6倍にするという、アグレッシブな目標設定です。ESGの観点から見ると、時価総額は当社の製品評価だけでなく、会社が世の中に存在するための必要条件としての価値を含んでいると考えています。 また、当社のパーパス「To Make Our Lives Easier―人々の暮らしを楽(ラク)にする」は、ESGの理念と深く結びついています。このパーパスは、お客さまだけでなく、従業員やサプライチェーン全体にも恩恵をもたらすものです。 今回、「アスエネESG」の導入により、サプライチェーン全体でのESGの推進が、これまで以上に効率的に改善しつつあります。これらの成果を生かし、今後もルネサスの半導体・電子機器技術を通じて、より知的なシステムや持続可能な交通手段の実現に貢献し、社会全体の生活の質向上を目指しています。 ルネサスは、ESGへの取り組みを強化し、持続可能な未来の構築に向けて積極的に行動しています。具体的には、2030年までに温室効果ガス排出量を2021年比で38%削減する目標を設定し、CDPサプライチェーンプログラムへの参加を通じてサプライチェーン全体の環境負荷低減に努めています。 さらに、当社の収益の60%*が持続可能性を重視した製品の販売によるものであり、エネルギー消費量の削減や水資源の効率的利用、廃棄物リサイクルなどの環境パフォーマンスの向上にも注力しています。これらの取り組みは、当社の製品価値向上だけでなく、社会的責任を果たす企業としての評価にも直結し、長期的な企業価値の向上につながると考えています。 * 2023年度の売上金額に占める当該製品(一部M&A企業の製品を除く)の比率
ルネサス エレクトロニクス株式会社 業種: 各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービス 社員数: 21,204名(連結 2023年12月末) 住所: 東京都江東区 ルネサスは、世界トップシェアのマイコンサプライヤとして、組み込みプロセッサを中心に、アナログ&パワー、コネクティビティなどの各種半導体を、自動車、産業、インフラ、IoT分野に提供しています。あらゆるモノとモノをつなぎ、エンドポイントのインテリジェント化を推進するなど、ルネサスは人々の暮らしを楽(ラク)にする技術で、持続可能な未来をつくることを目指してまいります。 ※掲載内容は取材当時のものです。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



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アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

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