オプテックスグループ株式会社
上場企業
(写真左より)オプテックスグループ DX・サステナビリティ統括リーダー 下川さま サステナビリティ推進チーム兼IRチーム 内藤さま (※ほか、サステナビリティ推進チーム 榎さま オプテックス株式会社品質管理本部 品質統括課 松井さま にもご協力いただきました)
公開日: 2026年5月25日

・事業概要
センサー関連製品を中心とした製造業をグローバルに展開。自動ドアセンサーや屋外用防犯センサーなど、ニッチ市場で高いシェアを持つ製品を提供している
・主要製品
自動ドアセンサーで世界シェア約3割、屋外用防犯センサーでは約4割を占めるなど、国内外で高い競争力を有する
・強み
動物や天候など屋外特有のノイズ環境下でも誤作動を抑える技術と、長年の現場検証に裏打ちされた高い信頼性を強みとする。霧や降雨、直射日光といった外的要因に対応した屋外用防犯センサーなど、用途に応じた製品開発で評価を獲得している
オプテックスグループ株式会社は、東証プライム上場企業として、TCFD提言に沿った情報開示やCDPへの回答など、国内外のステークホルダーからの要請に対応しています。また、グループ傘下の事業会社に対しても、近年、取引先から気候変動対応に関するアンケートへの回答を求められるケースが増えています。こうした動きを背景に、社内でもサプライチェーン全体で脱炭素への対応が実務レベルで求められる状況にあるとともに、不可避な経営課題として認識が高まっています。
こうした中、当社では約3年前から「アスエネ」を活用し、国内の直系子会社に加え、海外の孫会社を含む全42社を対象に、グローバル全体でのCO2排出量の算定・管理を進めています。各事業会社から収集したデータを一元的に集約し、グループ全体のCO2排出量を見える化する基盤として「アスエネ」を運用しています。
当社は、もともとExcelを用いた情報収集からスタートしました。しかし、グローバルにまたがる複数の拠点から収集するデータの精度・信頼性の担保には限界がありました。特に、2030年度までに2019年度比でスコープ1・2のCO2排出量を30%以上削減するという目標を掲げており、その達成に向けては、過去データを遡及的に整理し、信頼性を担保した数値として算定し直す必要がありました。また、サプライチェーン全体を含むスコープ3の算定も不可欠でした。
こうした課題に対し、2022年からグループ全体で「アスエネ」を導入し運用を始めました。まず行ったのは、基準とする2019年からの遡及的な算定と整理です。そして、海外の排出原単位にも対応しているため、グローバル全体での算定・データ管理も効率的に行うことができました。
また、「アスエネ」では、必要なデータがどこに整理・集約されているかが分かりやすく、システム上から欲しい情報を迷わず取り出すことができます。そのためデータをそのまま経営層への報告やWebサイトなどの開示に活用することができます。これにより従来発生していた報告・開示用資料の作成業務が大幅に削減され、サステナビリティ推進における業務効率化を実現しています。さらに、グループ内における子会社から孫会社への変更やその逆といった構造変更が発生した場合にも、「アスエネ」上で、階層設定を柔軟かつ容易に変更でき、一貫性のあるデータ管理を行える点も非常に便利です。
このように「アスエネ」は、グループ会社数が多く、時代に応じて構造が変化する当社において、運用しやすい排出量の管理基盤です。加えて、CDPやFTSE対応を含むサステナビリティ経営コンサルティングも一体で受けられることで、算定したデータをそのまま活用でき、当社のサステナビリティ業務を効率的に支えてもらっています。

当社では、持株会社と国内事業会社をつなぐ分科会を設置し、各社におけるデータ収集・入力の役割を明確化しています。こうした運用体制のもと、「アスエネ」に入力したデータを正しい実績を管理するマスターデータとして活用しています。また、分科会を通じて各事業会社間での情報共有が進んだことで、設備更新や省エネ施策といった有効な取り組みが横断的に展開されています。
例えば当社グループの中国工場では、生産設備の更新により夜勤時間帯における稼働時間の短縮が進みました。これは同時に、工場の電力使用などによるCO2排出量の削減にもつながると見込んでいます。こうした生産性向上を主目的とした取り組みが環境負荷低減の可能性を秘めているという事例は、事業会社にとって環境対応を前面に打ち出す場合と比べて自社のメリットを実感しながら進めやすいと感じています。分科会を通じた共有により、同様の取り組みの横展開につなげていきたいと考えています。
さらに、アスエネのCDP回答コンサルティング支援と精緻なCO2排出量算定データを組み合わせることで、対外的な情報開示の質も向上しました。例えば、空調機器を最新機種へ更新したことによる電力使用量削減といった取り組みについても、拠点ごとの数値データに基づいた説得力のある回答ができるようになりました。その結果、グループ全体のCDPスコア(気候変動)は当初のC評価から向上し、2025年度は「B」評価を受けました。また、オプテックス株式会社単体では同年に「A」の評価を獲得しています。
また、FTSEについてもアスエネのコンサルティング支援を受け、ESGインデックスへの組み入れを目指して対応を進めています。これにより、投資家への説明力向上に加え、従業員にとっても「社会的に信頼される企業である」という認識の醸成につながると考えています。
今後は、「アスエネ」に蓄積されたCO2排出量データを活用し、より実践的な移行計画の策定や削減施策の高度化を進めていきます。世界情勢の不確実性が高まる中においても、まずは2030年度までの削減目標達成に向けて、着実に取り組みを進めてまいります。当社の根底にある近江商人の考え方を基にした「オプテックス流三方よし」(己よし、相手よし、世間よし)の精神のもと、「世間よし」の一環として地球環境への貢献を事業活動に組み込みながら、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
オプテックスグループは、滋賀県・琵琶湖のほとりに本社を構え、「滋賀生まれ、世界育ち」を体現するグローバル企業です。防犯・自動ドア用・工場用センサー、画像検査用照明など、多様な領域に強みを持つグループ各社が国内外で事業を展開しています。中でもオプテックス株式会社は創業当初から海外進出を見据え、自動ドア用センサーや屋外用防犯センサーといったニッチ市場において、世界トップクラスのシェアを誇ります。特に屋外用防犯センサーは、動物や天候などによる誤作動を防ぐ極めて高い技術力と信頼性が評価され、世界シェアの40%を獲得しています。
近江商人の「三方よし」の理念を現代に引き継ぎ、自社の利益のみならず、地球環境を含めた持続可能な社会への貢献を事業活動の根幹に据える企業です。
オプテックスグループ株式会社 業種: 製造業 社員数: 2000名以上 住所: 滋賀県大津市
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援