オプテックスグループ株式会社
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CO2排出量算定
総務統括リーダー 下川さま、広報・IRチーム 堤さま、榎さま、品質管理本部 本部長 前川さま
公開日: 2025年10月16日
・CDP回答に対するノウハウ不足
・自社製品のCO2排出量削減効果を数値で示したい
・グループ会社が多く、持ち株会社だけでスコープ3に必要な情報の取得や算定が困難
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・グループとしてCO2排出量見える化の第一歩を踏み出せた
・グローバルニッチトップ企業として、脱炭素に取り組む姿勢や商品力を社内外に発信

オプテックスグループ(以下、「当社」)は、オプテックスなどを傘下に持つホールディングカンパニーです。1979年に前身のオプテックスが創業し、2016年に画像検査用LED照明メーカーであるシーシーエスをグループに迎え、現在の持ち株会社体制へ移行しました。創業から約40年で、世界に42社、2,300人以上が働く企業グループです。
主力事業は、防犯関連の侵入検知センサーなどを扱うSS(センシングソリューション)事業と産業用のIA(インダストリアルオートメーション)事業の2つで、この2事業が連結売上高の約90%を占めています。当社は世界市場のニッチ分野で勝ち抜く企業である「グローバルニッチNo.1」というコンセプトを掲げ、連結売上高の55%を占める海外事業に注力しています。防犯用・自動ドア用センサーと画像検査用LED照明は高いグローバルシェアを獲得しています。
当社の製品は、環境に配慮したものが多いのが特徴です。例えば、無駄な開閉を最小限にすることで空調管理に貢献する自動ドア用センサーや工場の不良品を削減する画像検査用LED照明などがそうです。
このように国内外に環境に配慮した製品を展開している当社が、脱炭素経営に取り組み始めた主な理由は3つあります。1つ目は、連結売上高の28%を占めるヨーロッパでは、脱炭素関連の動きを含めESGへの対応に大変積極的であること。特に2050年までのCO2削減については、パリ協定を受けて各国が高い目標を立てており、当社もその流れに準じていかなければなりません。2つ目は、東証プライム市場に上場している当社は、CDPへの開示をする必要があり、カーボンニュートラルの取り組みが必要となったこと。3つ目は、グリーンビルディングへの注目が高まっていること。一説によれば、世界のエネルギーの排出の約40%は建物からだと言われています。建物のオーナーは、環境に配慮した製品を導入し、グリーンビルディング評価のスコアを上げることで、建物の価値向上にもつながります。つまり、当社の製品を使うことでCO2排出量を削減できると数値で可視化すれば、この気運を活かせると考えました。
防犯用・自動ドア用センサーの開発・販売を行うオプテックスでは、お客さまからのご要望もあり、CDP開示におけるCO2排出量見える化システムやコンサルティングの導入をグループ内でもいち早く検討していました。その後、グループ全体としてもCDP回答への対応を進めることになり、先行していたオプテックスとナレッジを共有しながら、グループ全体で取り組んでいくことになりました。我々がまず着手したのは、CDP開示において、信頼できるコンサルタントを探すことでした。

当社グループと「アスエネ(旧:アスゼロ)」との出会いは、東京で開催された展示会でした。当社は、展示会に参加していたオプテックスからアスエネの担当者を紹介されました。導入に際しては、銀行から紹介されたコンサルティング会社3社を含めた計4社で、条件面やコストを比較検討しました。
最終的にCO2排出量の見える化だけでなく、削減、国際イニシアチブへの報告支援までワンストップでお願いできる「アスエネ(旧:アスゼロ)」に決めました。当社グループにおいて、オプテックス以外はCO2排出量の算定が全く進んでいませんでした。スコープ3を算定するには、会社同士での連携が必須ですが、業種が異なる各社のCO2排出量をExcelで管理するには限界があると考えていました。グループ全体で取り組むのであれば、システムを入れた方が効率的だと考えました。
また、当社はこれまで独自のLCA(ライフサイクルアセスメント)算定をしていましたが、一次データの取りまとめや集計にとても苦労しており、この算定を外注することは難しいと考えていました。実は、「アスエネ(旧:アスゼロ)」のシステムに頼ったとしても本当に算定できるのだろうかと少し懐疑的だったんです。しかし実際に導入してみると、スコープ2における排出係数の設定など、これまで苦労してきた作業が簡略化され、導入効果は十分でした。
グループの仲間とともに国を越えて脱炭素化を推進していくなかで、活動基盤を「アスエネ(旧:アスゼロ)」のシステムが支えてくれるのは非常に安心感がありますね。
「アスエネ(旧:アスゼロ)」は、営業担当の人柄やコンサルタントの対応力が素晴らしく、柔軟かつ迅速な対応をしてくれます。特に、当社を担当してくれるコンサルタントは、以前、メーカー企業でコンサルタントとして活躍していたこともあり、業界事情をわかった上で柔軟な提案や対応をしてくれるので心強く感じています。例えば、「アスエネ(旧:アスゼロ)」のどの部分の入力がCDPの回答にどう紐づいているか、などの細かいところまで話ができるのは大変勉強になりますし、他社にはないメリットだと感じています。

「アスエネ(旧:アスゼロ)」を導入してから、当社の最大の懸念事項であったCDP回答への見通しが立ちました。カーボンニュートラルな社会の実現に向け、CO2排出量の見える化は企業の責務です。当社グループとしては、国内外の主要会社が足並みを揃えてスタートし始めました。また、当社はご使用いただくことでお客さま先でのCO2削減に貢献する製品を数多く提供しています。SS事業を担う事業会社のオプテックスでは、2025年を目途に、CO2削減に貢献できる製品・ソリューションの売上高比率を22.5%に引き上げるという目標を掲げ、リスクとしての削減だけではなく、機会としての貢献も意識した活動を推進しています。
環境への取り組みとしては、現在のようにグローバルニッチトップ企業として世間的に認定される以前から、商品力で脱炭素に貢献してきました。当社の製品が多くの場所で活用されることで、省人化や省力化に貢献し、環境負荷の低減に貢献できます。
近江商人の考えに、ビジネスは「売り手(自社)良し」「買い手(顧客)良し」「世間(社会)良し」の三方を満足させるよう行わなければいけないというものがありますが、それこそがカーボンニュートラルな社会の実現に向けて求められている姿勢だと当社は考えています。オプテックスは、気候変動に対する取り組みに「ニッチも積もれば山となる」というスローガンを掲げています。当社グループのセンサーの多くは手のひらサイズで電気もほとんど消費しない、元々エコなもの。一つ一つは小さな製品ですが、これらが広まることで、大きな環境へのインパクトにつながると信じています。脱炭素への時流をよい機会と捉え、自社センサーでCO2排出量の削減量を増やし、カーボンニュートラルの達成と気候変動問題の解決に貢献します。
オプテックスグループ株式会社 業種: 製造業(電子機器) 社員数: 2,353名(2022年12月31日時点) 住所: 滋賀県大津市 滋賀発、世界で躍進するセンサーの総合メーカー「オプテックスグループ」です。1979年に創業、1980年に世界初の「遠赤外線方式 自動ドア用センサー」を開発しました。「ベンチャースピリット溢れる企業集団を目指す!」を企業理念とし、防犯用・自動ドア用・工場用センサー、画像検査用LED照明等で業界トップ級のシェアを保有する「グローバルニッチトップ企業」として成長してきました。これからも、世の中に「安全・安心・快適・効率化」といった価値を提供し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
アスエネ株式会社
アスエネ事業部 General Manager
萩原 康仁
CDP開示および、国を越えて脱炭素化を推進するシステムとして「アスエネ」をお選びいただき、誠にありがとうございます。営業担当の人柄やコンサルタントの対応力、柔軟かつ迅速な対応を評価していただき、大変光栄です。今後も、業界の特性に合わせた支援を通じて、カーボンニュートラルの達成と気候変動問題の解決に向けた取り組みをサポートしてまいります。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援