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半導体製造業のリーディングカンパニーとして業界の脱炭素化を目指す

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

製造業・メーカー

CFP

Scope1-3

サプライチェーン

公開日: 2025年10月27日

概要

  • 課題

    ・国内外に拠点やサプライチェーンがあり、スコープ3に必要な情報の取得や算定が困難
    ・サプライチェーンの一次データを取り込み、排出量削減の効果を見える化したい
    ・お客さまからCFP(カーボンフットプリント)開示のニーズが急増している

  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
    ・CO2排出量削減の提案

  • インパクト

    ・導入後3カ月でスコープ3算定のファーストステップが完了するスピード感
    ・サプライヤーからの一次データ収集が可能になった

グローバルに展開しているサプライチェーンのデータ回収が、脱炭素経営の課題

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

当社は、半導体の設計および製造で60年以上の実績を持つ、グローバル企業です。本拠地は京都府長岡京市で2014年に設立されました。現在は約1,700名以上が働いています。

会社の起源は1952年、当時の松下電器産業の子会社として、フィリップス社との合弁で松下電子工業株式会社が誕生しました。組織改変によるパナソニック時代を経て、2020年9月にNuvoton Technology Corporation 傘下に加わり、現在の「ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(NTCJ)」に社名が変わりました。

現在、当社が注力しているのは、「ニューエナジー」「スマートモビリティ・ロボティクス」「スマートライフ」の3つのマーケットです。それぞれ最適な組み合わせでお客さまの製品のコアとなる半導体技術を開発し、最小限の資源で最大の効果を発揮できる製品として提供しています。
具体的には2次電池の安全利用に向けたアナログ技術や、顔認証をはじめとするビジュアルセンシング技術、そしてIoT製品をサポートするセキュリティ技術です。
日本だけではなく、海外(台湾、中国、ドイツ、シンガポールなど)にも数多くの設計拠点や製造拠点、支社・支店を構えています。
当社は半導体メーカーとして、長年培った技術で新たな顧客価値を創出し、人々のくらしを改善・向上していきたいと日頃から考えています。その中でも昨今の気候変動や資源枯渇などの社会課題は、グローバルに拠点を構える当社としても解決しなければならない問題だと捉えていました。特に、製造業としてカーボンニュートラル、カーボンネガティブには積極的に向き合うべきだと考えていました。
さらに、取引先からのCFPの開示の要望も急増しています。特に主要な市場の一つであるICT業界において、近年、カーボンニュートラルやグリーン化に対しての意識の高まりを強く感じており、当社としても本格的にCO2排出量の見える化・削減に取り組まなければならないと考えました。

しかし、当社はグローバルにサプライチェーンを展開しており、CFPに必要なデータを収集するだけでも非常に時間とコストがかかります。また、これまでも自社のCO2排出量の見える化・削減には取り組んでいましたが、スコープ3にあたるサプライチェーン全体の算定となると、仕入れ先によってCO2排出量の管理方法が異なるため、Excelベースの管理では到底作業が追いつきません。
さらに、脱炭素の領域は絶えず情報がアップデートされる中で、自力ではとても追いつかないと感じていました。そこで昨年の夏ごろからCO2排出量の見える化・削減をサポートしてもらえるパートナーを探し始めました。

営業の対応力と直感的な操作性がポイントに

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

「アスエネ(旧:アスゼロ)」は情報収集している中でも、受賞の話題などニュースで見聞きする機会が多く、気になっていました。東京で開催された展示会に足を運んだのを機に、サービス導入の検討を始めました。

システムは4社ほど比較検討しましたが、もともと当社が必要と想定していた機能を持ち合わせているサービスはほぼなく、各社のシステムにオプションでカスタマイズするか、あるいは自社でいちからシステムを構築するか非常に悩みました。当初は、自社の独自のデータを取り込み、算定したいと考えていたので、カスタマイズやシステム構築を検討していました。しかし毎年、脱炭素関連の最新情報が出てくる中で、システムを自社で作ったり、カスタマイズしたりしてしまうと、アップデートについていけないということになりかねません。

しかしアスエネからご提案をいただく中で、「アスエネ(旧:アスゼロ)」なら追加機能を開発することなく、当社の要望に沿った管理・運用ができることがわかりました。適切に今の我々に必要なことを教えてくれたことで、「アスエネ(旧:アスゼロ)」だったら、カーボンニュートラルの達成に向けて、パートナーとしてうまく進められると確信しました。

実際に、営業やコンサルティング担当のスピード感と私たちのニーズを汲んでくれる対応力が素晴らしいと思いました。スコープ3については知識も追いつかず手探りで検討していたので、特に、専門的な知識を持ち合わせていない我々の初歩的な質問に答えてもらったり、勉強会を通じて基礎知識を教えてもらえたりする点には大変安心感がありました。

「アスエネ(旧:アスゼロ)」のシステム自体も、シンプルで直感的に操作できて非常に使いやすいです。活動量のデータ登録も手動入力はもちろん、CSVや画像ファイルのアップロードによる算出などの様々な方法があり、使い分けができる点も利便性が高いです。月に1回の勉強会ではシステムの使い方だけではなく、スコープ3に必要な情報の取得方法や算出するための知識まで詳しくアドバイスをもらっています。
おかげで導入してまだ3カ月ですが、ファーストステップである二次データによるスコープ3のデータ収集、算定が完了するなど、自分たちでも驚くスピード感で進めることができています。

サプライヤーと一体となり、CO2排出量削減の枠組みを作りたい

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

「2030年までに、会社設立時の2014年対比でCO2排出量を50%削減、2050年にカーボンニュートラル」を、当社の脱炭素における大きなKPIとしています。2014年対比半減というのは非常に大きな目標で、自社のCO2削減だけではとても達成できないので、サプライヤーも含めて取り組んでいかなければなりません。そのため、2022年11月の当社のサプライヤーズミーティングでもカーボンニュートラルに向けた取り組みのお願いをし、まずは上位50社のサプライヤーを対象に、スコープ3算定の中に取り込んでいく予定です。これからの挑戦は、サプライヤーからの一次データをいかに取り込み、その精度を上げていくかです。経済産業省や海外での枠組みも参考に今まさに動いています。

半導体事業は、ものづくりに必要とするエネルギーが非常に大きく、環境負荷の高い事業であると言えます。そういった意味でもカーボンニュートラルについては業界を挙げて取り組んでいかなければなりません。当社が今まさに取り組んでいるCO2排出量の見える化や削減のノウハウをシェアしていくことで、サプライヤーも含めた サプライチェーン全体でカーボンニュートラルに向けた枠組みを構築していきたいと考えています。現在、当社が取り組んでいることは2つあります。1つ目が自社のものづくりの過程におけるカーボンニュートラルを達成していくこと、2つ目は我々が半導体をお届けしているお客さまのカーボンニュートラル実現をサポートすることです。その両面から取り組みをしていきたいと考えています。

半導体はテクノロジー進化の要です。昨今、インターネットやコンピューターを使える人と使えない人との間に生じる格差を指す「デジタルデバイド」という言葉も聞かれるようになりました。しかし我々は全ての人が時代に取り残されないよう、全ての人と一緒に新しい時代を作っていこうという思いで、「『人』 に寄り添い、つながる安心・幸せな社会を実現」を経営理念としています。気候変動、資源枯渇、人口動態、都市化など解決しなければいけない問題は山積みですが、より低消費で小型、高効率なデバイスを提供することで、地球環境の保護と脱炭素社会の実現に貢献します。

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企業プロフィール

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社

ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社 業種: 製造業(半導体ソリューション事業) 社員数: 約1,700名 住所: 京都府長岡京市 ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(Nuvoton Technology Corporation Japan、以下: NTCJ)は、2020年にNuvoton Groupに加わりました。NTCJは、世界的な半導体専門メーカーとして、設立以来60年超にわたって培われてきた技術とさまざまな製品、およびそれらを最適に組み合わせたソリューションを提供しています。 お客様やパートナーとの関係を大切にし、期待以上の付加価値を提供することで、社会、産業、人々の生活のさまざまな問題を解決するグローバルソリューション企業として活動しています。 ※掲載内容は取材当時のものです。

担当者のコメント

田中 秀和の写真

アスエネ株式会社

営業本部 カスタマーサクセス Leader

田中 秀和

CO2排出量の見える化・削減のパートナーとして「アスエネ」をお選びいただき、誠にありがとうございます。営業やコンサルティング担当者のスピード感と対応力を評価していただき、大変光栄です。カーボンニュートラル達成に向けた取り組みを、今後も「アスエネ」を通じて支援してまいります。

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