「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

創業1560年の老舗企業がSBT認定を取得。取引先からの開示要請に迅速に対応

鍋屋バイテック会社

製造業・メーカー

サプライチェーン

CO2排出量算定

SBT

Scope1-3

専務取締役 丹羽さま、執行役員 品質保証部長 福島さま、品質保証部 主任 松崎さま

公開日: 2026年5月26日

概要

  • 課題

    ・大手企業を中心とした顧客からCO2排出量の開示要請が増加
    ・排出量の算定体制が十分に整っておらず、開示要請に対して迅速かつ体系的に対応することが課題だった
    ・CO2排出量削減への取り組みをグローバルにPRするための認定としてSBT認定の取得を目指したが、独特かつ複雑なルールに自社のみで理解し、適切に算定することは困難だった
  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaSの導入
    ・SBT認定取得支援コンサルの導入
  • インパクト

    ・SBT認定取得により、CO2排出量削減に科学的に取り組んでいることを外部に示せるようになった
    ・増加する顧客からのCO2排出量の開示要請に迅速に応えられ、信頼獲得につながった
    ・排出量が見える化でき、環境施策・環境投資の優先順位が明確になった
    ・将来の第三者認証や他の認証の取得にも耐えうる算定ロジックを構築できた

鍋屋バイテック会社について
・事業概要・業種
1560年創業、岐阜県関市に本社を置く機械要素部品メーカー。伝動・制御・位置決め・ハンドリングのための機械要素部品の開発・製造・販売および鋳物ソリューションの提供を行う。

・主要商品・事業
創業ビジネスは鋳物。創業以来培ってきた鋳造技術を背景に、現在ではモーターの動力を伝達する「プーリー(滑車)」において国内シェア約80%を有する。鋳物製品に加え、ハンドルや取っ手などの機械要素部品、カップリング、特殊ねじなど幅広い商品をラインナップし、半導体製造装置、医療機器、航空宇宙、EV、ロボティクスなど幅広い産業に供給している。

・強み
標準品と特殊品を合わせて数十万点の機械要素部品を設計・製造・販売。「1個から即納」、「1個でも特殊品対応」など、顧客ニーズにきめ細やかに対応する高いオペレーション能力とメーカーならではの高い専門性が強み。

急増するCO2排出量の開示要求への対応を価値提供へ。SBT認定を取得した理由

鍋屋バイテック会社は1560年の創業以来、鋳造技術を核に事業を営んできました。金属を溶かして固める鋳造は、鉄スクラップの再利用を前提とした技術であり、本質的に循環型社会と親和性の高い産業です。そのため、当社にとってサステナビリティは「昨今の流行で始めたもの」ではなく、事業そのものが長年体現してきた価値です。そういった価値観にもとづき、当社では脱炭素が流行する前から、省エネ、材料ロスの削減、太陽光パネルの設置、バーチャルPPAなど、環境に対して積極的な改善や投資を行ってきました。

ただし、近年は状況が変わりつつあります。「自社で消費するエネルギーの削減」だけではなく、「サプライチェーン全体でのエネルギーの削減」に取り組まれるお客様が大手企業を中心として増えている点です。その変化を背景に、当社にもスコープ3を含むCO2排出量の開示依頼や、削減目標の設定依頼などが急増していました。

SBT認定取得前は、電力使用量などエネルギー総量は把握していましたが、CO2排出量は未算定で、いただいたお問い合わせに対して回答不可とお伝えせざるを得ませんでした。 一方、サプライチェーン全体での排出量削減は、明らかに長期的なトレンドであり、お客様からの開示要求に迅速かつ適切に応えることができれば、それはお客様に提供できる新しい価値となり、当社の競争力につながります。 また、当社も多くの仕入先様に支えられて生産活動をしており、サステナビリティの観点で見れば、スコープ3まで視野に入れた削減が必要だと考えるようになりました。SBT認定は上記の考えや取り組みを客観的に外部に示すのに適しているうえに、認定を取得する過程でどのお客様に開示しても問題のない、適切なCO2排出量算定方法が確立できると考え、SBT認定の取得をしました。

SBT認定取得が社内外にもたらしたメリット

SBT認定の取得を目指しましたが、算定経験者が社内におらず、自社の力だけでの対応は困難と判断しました。スコープ1・2・3の算定を、開示要求が高まっているこのタイミングでスピーディーに進めるには専門家の力が必要と考え、コンサルティングとシステムの両面でサポートを提供するアスエネに依頼することにしました。

アスエネを選んでよかったのは、当社がSBT認定の取得を「通過点」と捉えている中で、取得後の削減活動や、日々の算定業務をスムーズに行うことまで意識した算定ロジックを共に構築できた点です。また、将来の第三者認証やスコープ3開示義務化など他の枠組みにも耐えうるか、という点を逐一専門的な視点からチェックしていただけたことにも満足しています。さらに、「アスエネ」のコンサルティングは、当社の担当者も一緒に考える伴走型のスタイルだったため、支援が終わるころには社内に専門家レベルの知識と算定ノウハウが蓄積されていました。支援してくれたコンサルタントの熱心なサポートには、強い信頼を寄せています。

「アスエネ」の導入で、現状の排出量が見える化されました。驚いたのは、全体の排出量のうちスコープ3が82%を占め、そのうちの約7割が仕入先様(カテゴリー1)からの排出であったことです。鋳物製造は大きなエネルギーを消費するため、自社のエネルギー消費割合が多いと考えていましたが、実際には当社のCO2排出量削減の本丸は、「仕入先様からの購入品に起因する排出量削減である」と明確に位置付けることができました。

さらに、排出量の全体像と主要な排出源がわかったことで、太陽光パネルなどの環境投資が、会社の削減目標に対して何%のインパクトがあるのかを数値で示せるようになり、投資の必要性や優先順位について社内の合意形成がしやすくなった点も大きなメリットです。
また、SBT認定取得は社外への発信にも有用です。大手顧客からの削減要請に対して、SBT認定の取得を伝えると「やっていただきたかったことそのものです」と即座に納得いただけるほど、科学的な取り組みの「シンボル」として強力に機能しています。

当社には、鍋屋バイテック会社の1560年以来の伝統を次の世代に引き継いでいく責務があります。そういった意味でも、当社にとってサステナビリティとは経営の最重要課題だと認識しています。変化するお客様のニーズに合わせた価値提供を続けながらも、科学的かつ実質的な環境負荷を継続的に低減する努力を重ね、この循環型のものづくりを次の世代へとつないでいきます。

鍋屋バイテック会社について

社屋_美濃工園_空撮

当社は1560年の創業以来、460年以上の歴史を紡いできた機械要素部品メーカーです。社名の「バイテック」は2つの技術を表す「バイ・テクノロジー」からの造語で、伝統技術の継承と新領域への挑戦の融合を意味しています。当社の伝統技術である「鋳造」を活かした鋳物のプーリー(滑車)は国内シェアの約80%を占めます。また、新領域の挑戦として、カップリング、特殊ねじ、機械要素部品など数十万点の商品をラインナップし、半導体製造装置、EV、ロボット、医療、航空宇宙などの最先端産業を含む、ほぼすべての産業領域に供給しています。

専門メーカーならではの高い技術力と、「1個から即納・特殊品対応」を実現するオペレーション能力で、徹底的にお客様の課題に寄り添います。本質的にサステナブルなものづくりを追求してきた当社だからこそ、時代の要請である「CO2排出量削減」にも主体的に取り組み、次の100年もお客様に信頼されるパートナーであり続けます。

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企業プロフィール

鍋屋バイテック会社

鍋屋バイテック会社 業種: 機械要素部品の製造・販売(製造業) 社員数: 475名(グループ7社連結587名) 住所: 岐阜県関市桃紅大地1

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