株式会社メイコー
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社長室 担当部長 小島さま、担当課長 林さま
公開日: 2025年10月3日
・2022年に自社でCDPに回答した際、評価が「D−(マイナス)」だったのでスコアアップしたい
・CDPへの回答作成をする専門部署がないため、社長室の1名で対応する必要がある
・社内に知見やノウハウを蓄積して、より効率的にCDPの回答を進めたい
・CDP回答コンサルティング
・自社の回答の「記述が足りない」という問題点を理解して改善できた
・2023年度は、CDP(気候変動)は、「C」にスコアアップできた
・CDP回答に必要な情報を事前に整理してから社内の担当部署へ協力を求めるフローを確立し、効率アップ

株式会社メイコーは、エレクトロニクス機器と呼ばれるプリント基板を設計・製造している会社です。プリント基板は、スマートフォンや家電、車などあらゆる電子機器に使用されており、部品同士を繋ぐ血管のような役割を果たしています。生活用品の電子化が進む今は、通信だけではなく家電製品から自動車まで社会のインフラを支える、なくてはならない部品となっています。特に、当社の最先端の30ミクロンまで最小化した高密度配線の技術は、高性能モバイル機器の小型化・薄型化に大きく貢献しています。
当社は、自動車メーカーに部品を提供しているTier1の製造業とも多くの取引をしています。また、国内外問わず、幅広い業界にさまざまな製品を提供していることが強みです。同業他社では多くの場合、車載のみ、半導体パッケージのみ、などひとつのジャンルに注力しています。一方、当社はスマートフォンや車を中心にあらゆる電子機器に対応するプリント基板を製造しています。
業界に先駆けて、スマートフォン向けプリント基板に挑戦したことで、高い技術力を培うことができ、この技術力が、他の製品にも生かされています。また、2000年代という、国内メーカーとしては比較的早いタイミングで海外に工場展開をし、高機能・高性能な製品の大量生産が可能になったことも当社の強みのひとつです。
CDPについては、2021年あたりから、欧州の取引先企業から回答の要請がありました。当社は東証プライム上場企業のため、CDPへの回答が必須なこともあり、社会的な機運の高まりを感じて、全社で真剣に取り組もうということになりました。
しかし、2022年に自社で回答をしてみたところ、「D−(マイナス)」という散々たる結果となりました。そこから、CDPについてのウェビナーに参加したり、独自に調べたりしたところ、スコア獲得のためには、回答のテクニックが必要だとわかりました。
さらに、当社の場合は、サステナビリティに関する専門部署がなく、CDPへの回答も社長室の1名で対応する必要がありました。他の業務もある中で、CDPの回答に費やすことができる時間も限られています。コンサルティングサービスを導入することで、社内に専門の知見やノウハウを蓄積して、より効率的に進めたいという思いがありました。

CDP回答のコンサルティング導入にあたりリサーチを進めると、アスエネからCO2排出量の見える化システムについて営業があり、CDP回答のコンサルティングも行っていることを知りました。複数社で比較検討した結果、内容と価格のバランスを見て、アスエネのCDP回答コンサルティングサービスの導入を決めました。
アスエネのコンサルタントには、まず回答作成のポイントをレクチャーしてもらいました。質問項目に応じて、回答すべき内容が異なるので、どのように回答を作成するべきかをひとつひとつ丁寧に教えてもらいました。回答のコツとしては、長く書けば良いということではなく、ポイントを押さえた記述が必要だと学びました。
その後、当社で回答のドラフトを作成して仮採点をしてもらう、という実践の流れの中で、改善点をフィードバックしてもらいました。回答に行き詰まったときには、メールなどで個別に相談し、それに対して迅速に答えてもらった記憶があります。また、模範解答として他社事例を紹介してもらえたのも、とても参考になりました。
アスエネのコンサルティングサービスを受けたことで、2022年のCDPへの回答が低い評価にとどまっていた理由がわかりました。以前は、質問の趣旨や回答のポイントがわからなかったため、非常にあっさりした回答で、あまり詳しい記述をしていなかったことが原因でした。また、異なる項目の記述に一部矛盾があったこともマイナスポイントだったと思います。回答の内容以前に、質問の意図や回答の仕方など、いかに前提の知識が必要だったのかを痛感しました。
また、定量的な回答が必要な項目では、一般的な基準の話ではなく、当社の事業独特の数値や影響を示す必要がありました。その点で、当社の事業の特徴や独自性、さらに強みはなんなのだろうかと改めて考えるきっかけになりました。
結果として、アスエネのコンサルティングにより、2023年度のCDP(気候変動)は「C」にスコアアップし、新規で回答した水・セキュリティに関しては「B−(マイナス)」という評価になりました。その後、2024年度には、この時の知見を生かして回答した結果、さらに気候変動の評価を「B−(マイナス)」に上げることができました。CDPの回答をより効率的に進めるためには、専門家のアドバイスが必要不可欠だったと実感しています。
プリント基板の製造は、そもそもCO2排出量の多い事業です。アスエネのCDPコンサルティングを経たことで、自社のサステナビリティへの取り組みについての現状を把握し課題を見出すことができました。またそれに対しての施策と目標、そして最終的にはこういうビジョンを持っている、という一連のストーリーが大切であると学びました。結果だけではなく、そのプロセスや考え方、そして自社だけではなく、サプライヤーも含めた協力体制の構築がどこまでできているのか、このことが問われていると理解することができました。
現在は、スコープ3にあたるサプライヤーへのヒアリングや協力要請に着手し、注力しています。CDPへの回答をきっかけに、サプライヤーからどのような情報が必要なのかを事前に整理してから協力を呼び掛けることができるようになり、過不足なく効率的に情報収集もできるようになりました。 さらに、CDPに回答する内容は、コーポレートレポートにも反映できます。アスエネにCDP回答コンサルティングを依頼したことで、当社の取り組みの現在地を正確に把握し、ビジョンや方向性を見直す良い機会になりました。今後は、コーポレートレポートにも無駄なく活用していくことも考えて、CDPへの回答に取り組む所存です。同時に、他社が開示している資料を読み込むコツを学んだので、他社のサステナビリティの取り組みに遅れを取らないようアップデートしていきます。
CDPへの回答やサステナビリティの取り組みについては、投資家から面談で詳しく聞かれることが多いので、会社の評価に直結していると感じます。また、採用の場面では、学生の方が気候変動の問題への関心やリテラシーが高いことを実感しています。優秀な人材ほど、サステナビリティへの意識が高いため、当社の取り組みを社外に的確にアピールするよう心掛けたいと思います。
当社は、パーパスとして、「エレクトロニクスの進化に挑戦し発展して社会に貢献する」を掲げています。人々がより安全で豊かな生活を送るため、エレクトロニクスの進化に絶えず挑戦していくことが重要と考えています。それと同時に、社会へ貢献するためには、環境に配慮した製品づくりは欠かせません。企業としての持続的成長と社会への貢献を通し企業価値の向上を図ってまいります。
株式会社メイコー 業種: 電子回路基板の設計製造 、電子関連機器の開発製造 社員数: 13,226名(単体717名)(2024年12月末) 住所: 神奈川県綾瀬市 株式会社メイコーは、プリント基板の設計・製造を中心に、EMSやメカトロニクス開発まで手がけるエレクトロニクス分野のトータルソリューション企業です。国内No.1のプリント基板メーカーとして自動車・スマートフォン・AI家電・産業機器など幅広い分野の進化を支え社会に貢献しています。半導体パッケージ事業にも進出し、日本・中国・ベトナムの製造拠点を活かし、グローバル市場でさらなる成長を目指しています。
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アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



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