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「アスエネ」でCO2排出量を見える化し、ゼロカーボンシティの実現を目指す

小海町

自治体

総務課 渉外戦略係 係長 篠原さま、主査 篠原さま、プロジェクト マネージャー 相原さま

公開日: 2025年10月27日

概要

  • 課題

    ・気候変動で湖沼が凍結せず、地域経済に大きな影響が出ている
    ・小規模自治体のため、CO2排出量の見える化にかけられる人員・リソースが不足
    ・ゼロカーボンシティの実現に向けて何から取り組めば良いかわからない

  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
    ・CO2排出量削減の提案

  • インパクト

    ・自治体ならではの課題に寄り添ってくれて、システム導入のハードルが下がった
    ・コンサルタントが二人三脚でサポートしてくれる
    ・CSVのアップロードで簡単にCO2排出量が見える化できる

急激な温暖化により松原湖が凍結せず、地域経済に大きな影響が

小海町

小海町は長野県の東部に位置する、人口5,000人未満の小さな町です。東京からアクセスが良く、電車や車で約3時間です。また、豊かな自然に囲まれ、標高が800m〜1200mと高原地帯で冷涼な気候のため、夏は避暑地として数多くのお客さまが訪れ、別荘地もあります。また夏の涼しい気候を活かした高原野菜も有名で、レタスや白菜などの夏の葉物野菜の約7〜8割がこのエリアから出荷されたものです。夏はエアコンがなくても涼しく過ごしやすいですが、一方で冬は寒さが厳しく、-20℃を記録することもあります。その分、ワカサギ釣りやスキー場、屋外スケート場など冬のアクティビティを楽しめる町でもあります。

私たちは、2021年、改正地球温暖化対策推進法が制定されたことをきっかけに、自治体の責務として、脱炭素化の取り組みをスタートさせました。それだけではなく、昨今の急激な気候変動から、松原湖が十分に結氷しないことも大きな問題になっています。これまでは、松原湖が全面結氷することで、氷上でのわかさぎ釣りを観光資源にできたのですが、昨今は全面結氷しない年もあり、気候変動の影響をダイレクトに感じています。今年は特に、暖冬の影響で結氷期間が短かったので、思うような集客ができず、地域経済にも大きな影響が出ています。

このような背景を踏まえ、小海町では、喫緊の課題である気候変動対策に尽力をするため、2050年にゼロカーボンシティをめざす「ゼロカーボン構想」を表明しました。町民や事業者と共に取り組みを推進し、町全体の魅力向上を図っていきたいと考えています。

しかし、脱炭素に取り組まなければならないという意識はあるものの、具体的に何から始めたら良いのか、きっかけをつかめずにいました。小海町のような寒冷地帯では、ストーブを使わない生活は非現実的だったため、CO2削減への具体的なアクションを取れずにいたのです。そこで、まずはCO2排出量の見える化に取り組もうと思いました。自治体として、CO2排出量を見える化することで、地域住民の皆さまへ理解を深めていただこうと考えました。

小規模自治体の人手不足を「アスエネ」のコンサルタントが解消

「アスエネ」は、私たちがちょうど「ゼロカーボン構想」を表明したタイミングで、町のまちづくりコンサルティングを担う株式会社さとゆめから紹介されました。私たちは、「憩うまちこうみ」という、健康経営を切り口とした、関係人口創出のために、企業と連携したまちづくり事業を推進しています。この事業で、企業の皆様と提携していく過程で、「アスエネ」を紹介され、パートナーシップを締結しました。

その頃は、CO2排出量の見える化に向けて、信頼できるパートナーが欲しいと考えていたものの、通常業務に追われて、なかなかシステムやコンサルティングを導入する一歩が踏み出せないでいました。小海町のような小規模自治体では、常に人手が足りないため、住民の方への対応など、目の前にある大切な業務を優先せざるを得ないという背景があります。全ての事業活動に手が回らず、長期的な視点で事業活動を行うことが難しいという課題がありました。

しかし、Co-Founder&取締役COOの岩田氏をはじめ、アスエネからは多くの営業担当が小海町を訪ねてきてくれました。私たちからすると、まさに、渡りに船、というタイミングでの訪問は大変ありがたいご縁でした。コンサルタント探しにおいては、人柄も重視していたので、真摯で親身な姿勢で支えていただけるアスエネとの出会いに感謝しています。

実際にアスエネを使用してみると、ガソリンや電気などの領収書や請求書をアップロードするだけで、すぐにCO2排出量が数値として見える化されるので、とても使い勝手がいいです。行政機関ではスコープ1-2において、入力項目が広範囲にわたるため、それらの情報が集約する総務係に今後は入力を依頼する予定です。現在、これまでのデータをCSVに取り込み、それをアップロードしてCO2排出量の見える化を進めています。

豊かな自然を残すために、再エネの導入や新たなビジネスモデルを模索する

行政機関のため、小海町における脱炭素化のKPIは日本政府に準じています。そのため「2050 年カーボンニュートラル達成に向けて、整合性を取りつつ、野心的な目標として、2030年度において温室効果ガスを 2013年度比で 46%削減することを目指す。さらに、50%の高みに向け、挑戦を続けていく」という目標達成のために取り組んでいます。

しかし、冷涼な気候の小海町ではエネルギー消費が多く、その達成は高い目標であると言わざるを得ません。そのため私たちは、再生可能エネルギーを本格的に導入しなければならないことを再認識しました。これから、再生可能エネルギーの導入をはじめKPIの策定・推進を考えています。また、再エネ導入にはコストがかかるので、地域住民の協力を仰ぎ、理解を得ながら全域的に推進したいと考えています。

小海町は水力発電が盛んな地域ですが、様々な規制により、その電気を小海町で利用することが難しい状況です。私たちは、小海町の豊かな水資源を、地域で使用する電力に置き換えられないかと思案しています。地元で発電した電力を、地元で使用することができるようになれば、地域住民の意識向上につながり、再生可能エネルギーの導入への理解が得られると考えています。今後は、公用車としてEV車を導入し、充電設備についても整備していく予定です。また、水力発電によりCO2排出量を削減しながら、地域住民への意識づけを中・長期的に取り組んでいきます。

また、それと同時に、小海町としては、豊かな自然を残していくことを目指しています。小海町は、60〜70年前に植林された山林・原野が街面積の約8割を占めています。しかし、国産材が使われなくなったことにより、山林・原野を維持することが困難な現状となっています。自治体の責務として、豊かな自然を次世代に残して行くために、木材を売るだけではなく、例えば、CO2を吸収するという活用法を含めた新たな事業を生み出すことで、環境資源を次世代に残していきたいと考えています。カーボンクレジットの購入についても、他社の事例を参考にしながら前向きに検討しています。自治体としてCO2の見える化を推進し、ゼロカーボンシティの実現を目指していきます。

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企業プロフィール

小海町

小海町 業種: 自治体 社員数: 4,242人(2024年3月15日現在) 住所: 長野県南佐久郡 小海町は長野県の東部、南佐久地域のほぼ中央に位置し、町の西側には八ヶ岳連峰、町の中心部には千曲川が流れる風光明媚な山間の町です。夏の冷涼な気候により白菜、レタス、キャベツなどの高原野菜の生産が盛んで、また高原にはカラマツや白樺に囲まれたキャンプ場やゴルフ場などのレジャー施設があり、多くの人が訪れます。小海町のシンボルのひとつでもあり、人々の癒しの拠点でもある松原湖は、四季折々に表情を変える豊かな自然に囲まれ、さまざまなアウトドアレジャーの拠点にもなっています。 ※掲載内容は取材当時のものです。

担当者のコメント

アスエネ株式会社

営業本部 カスタマーサクセス Manager

自治体として、再エネやEV車の導入などを通じて積極的に脱炭素に取り組む姿勢に感銘を受けております。アスエネは小海町と「憩うまちこうみ」事業に関するパートナーシップを締結し、特にCO2排出量見える化や削減の領域でご支援しています。自治体ではスコープ1-2の項目が多岐にわたりますが、アップロード機能の活用による算定の促進と、2050年ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みをサポートしてまいります。

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