株式会社コメダホールディングス
上場企業
飲食・宿泊
サスティナビリティ推進室 小野さま
公開日: 2025年10月2日
・各環境イニシアチブの開示要求に対応しきれていない
・FC店舗が全国に多く存在し、データの収集が難しい
・脱炭素関連の最新情報のインプットができない
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・スコープ3の算定が可能になった
・CO2排出量削減目標を達成するためのスタートラインに立つことができた

当社は喫茶店「コメダ珈琲店」をはじめとする飲食事業を、国内外に1067店舗(2024年12月末時点)展開しています。名古屋を代表とするモーニングサービスや主要商品であるコーヒーやシロノワールなどの提供を通じて、”くつろぎ” の空間を提供しています。
お客様に“心にもっとくつろぎを”感じていただくために、地球環境を守り、サステナブルな社会を実現していくことは重要な課題だと考えています。実際に、地球温暖化を抑えなければ、2050年にはアラビカ種のコーヒー栽培地が約50%減ってしまうのではないかと言われています。栽培地が減り、生産量が少なくなると、今のように気軽にコーヒーが飲めなくなってしまうかもしれません。
そのため、気候変動への対策にも力を入れていきたいと考えています。当社では、持続可能なコーヒー栽培と流通、再生可能エネルギーへの切り替え、食品ロス削減など、さまざまな取り組みを行っています。脱炭素の推進もその一環です。コメダでは「2030年に、スコープ1-3のCO2排出量を2015年対比50%に削減」「2050年にはCO2排出量を実質ゼロ」とする目標を打ち出しています。また、東証プライム上場企業として、CDPへの回答も求められているため、CO2排出量の見える化とその開示を進めています。

CO2排出量の算定はスコープ1、2だけであれば、Excelを活用して、なんとか一人でも取り組めていました。しかし、スコープ3の算出となると、原材料や物流などサプライチェーン全体でのCO2排出量を算出する必要があり、データ収集や集計を一人で行うのは難しいと感じました。
また、環境問題対策に関しては自社だけで取り組むのではなく、目標に対して伴走してくれるパートナーが必要と感じ、CO2排出量の見える化だけでなく、算出のアドバイスや削減の提案をしてくれるサービスを探しました。
「アスエネ」を含む4社で、サービスの比較をしましたが、AI-OCRでの請求データ読み取り機能・Excelで管理していた過去のデータが一括アップロードできる機能があるのは「アスエネ」だけでした。大幅に工数を削減でき、自社の予算に合った価格設定である点をふまえると「アスエネ」一択でした。導入当初は、データのアップロードにおけるAIの精度に少し不安を感じていましたが、人力でダブルチェックをしていただけるので安心して使えます。
システムを導入することで、複数人でのアクセスが可能となり、同時に入力作業が行える点がいいなと思っています。また導入してから感じたことですが、CS担当の方の対応・フォローがとても早く、わからないことをすぐ聞ける環境が非常に助かっています。脱炭素関連の情報は日々アップデートがあるので、面談などで教えてもらえる場を設けてもらえるのもうれしいです。現在は、CO2排出量の見える化以外でも「アスエネ」にはさまざまな形でサポートしてもらっているため、脱炭素の取り組みをより加速できるのではないかと考えています。

「アスエネ」を導入後、スコープ1、2の算定の工数を大幅に削減することができています。これまではExcelを使って管理をしていたのですが、1年間のデータを収集して、入力、見える化するまでに約1カ月もかかり、他の業務に手をつけられなかったんです。今は取り組めていなかったスコープ3の算定に向けて本格的に動き出すことができました。
しかし、スコープ3の算定はとても難しいと感じています。まず、カテゴリ14に当てはまる、約1000店舗あるFC店舗の協力を得て、必要なデータを収集することが課題です。オーナー様により管理体制が異なるため、同じ形式でデータを揃えることが困難ですし、入手したデータを登録する作業も膨大となります。 しかし、削減を進める上では避けて通れませんので、「アスエネ」のサプライチェーンデータ連携機能などを活用しながら、少しずつ見える化して、徐々に精度を上げていきたいと考えています。
また、カテゴリ1の購入した製品・サービスについては店舗運営に関する購入品だけでも約1,000件あり、CO2算定におけるボリュームゾーンで影響度も高いため、多くの部署を巻き込みながら少しずつ精緻な算出ができるよう見える化を進めていきます。

今後は、スコープ3の算定を本格的に進めていきたいです。加えて、削減までのロードマップを作成し、削減目標を達成に向けて取り組んでいきたいです。
2022年は、創業後初めて統合報告書を発行しました。当社は、2050年までに実現したい姿として、「地球と社会の持続可能性に配慮し、多様性と個人の成長機会を重んじたチームワークを通じて、全てのステークホルダーとともに、日々の“くつろぎ”を共創していく集団」を掲げています。店舗の雰囲気は従業員だけでなく、お客さまと一緒につくるものなのでこれからもみんなで、くつろぎの空間を創造し続けられるような活動をしていきたいと考えています。
コメダのサステナビリティ活動の合言葉として「KOMEDA COMES TRUE. with YOU」を掲げています。「with YOU」には「みんなで一緒に」という意味が込められています。環境のために不便を強いたり、負担をかけたりしては、継続的な活動にはならず、サステナブルではありません。CO2排出量の削減に関しても、1社で取り組むのは難しく、ステークホルダーの皆様と一緒に取り組むことが必要だと思っています。
環境問題を解決するための取り組みに、明確な正解はありません 。それでも、アクションを起こさないことには何も変わらないので、できることから少しずつ実行していきます。
株式会社コメダホールディングス 業種: コーヒーショップおよびフランチャイズチェーンの経営 社員数: 住所: 愛知県名古屋市 フルサービス型喫茶店「コメダ珈琲店」を中心に1968年の創業以来、「私たちは“珈琲を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」という経営理念のもと、喫茶文化の根強い名古屋中心に"くつろぎの空間"を提供しています。 ※掲載内容は取材当時のものです。
アスエネ株式会社
アスエネ事業部 General Manager
萩原 康仁
長きにわたり「アスエネ」を活用していただきありがとうございます。フランチャイズも含め全国に975店舗があるなか、スコープ1-3の算定に1人体制で取り組むために「アスエネ」のAI-OCR機能がお役に立てているようで光栄です。2050年にはCO2排出量を実質ゼロの目標達成と、コーヒーの2050年問題の解決に向けて今後もご支援をしてまいります。



ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援