「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

「アスエネ」の活用で、数年後の情報開示規制や海外グループ会社への算定範囲の拡大へ対応するための体制が整った

株式会社伊藤園

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サステナビリティ推進部 環境推進課 課長代理 江森さま、環境推進課 榊さま、高尾さま

公開日: 2025年10月2日

概要

  • 課題

    ・これまでExcelで算定していたが、グループ会社約20社の算定には工数がかかる
    ・海外のグループ会社まで算定範囲を拡大することで、言語対応と正確性がより求められる
    ・Excelでスコープ3の算定や環境データを即時管理していくにはマンパワーだと限界がある

  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入

  • インパクト

    ・数年後の情報開示の規制や海外グループ会社への算定範囲の拡大に対応するための体制が整った
    ・入力データが即時に見える化でき、プロジェクトの目標管理や軌道修正に活用できる
    ・算定工数が削減された分、KPIの見直しや削減アクションの実行にリソースを割ける

国内外のグループ約20社の見える化をしたいが、Excel管理では限界があった

株式会社伊藤園は、緑茶を主力製品として、麦茶やコーヒー、野菜ジュースなどの清涼飲料製品を製造販売しています。売り上げ構成は、飲料製品が9割、リーフ製品が1割です。ビジネスモデルとしては、スーパー、コンビニエンスストア、自動販売機などでお客さまへ直接ドリンクを提供するBtoCビジネスを展開しています。また、グループ会社にはコーヒーチェーンのタリーズコーヒージャパン株式会社を抱えています。そのほか、食品メーカーに抹茶原料を卸すBtoBビジネスも展開しています。

当社の看板製品は「お〜いお茶」で、茶葉を育てる茶畑からこだわりを持って製造しているため、味や製品管理には自信があります。原料には、国産茶葉を使用しており、現在「お〜いお茶」ブランドは、全世界40カ国以上で展開され、最大のナチュラルヘルシーRTD緑茶飲料(最新年間売り上げ)としてギネス世界記録®にも登録されています。当社の強みは味だけではなく、業界ではじめてペットボトル入りの緑茶を販売したり、ホット対応のペットボトルを採用したりと、時代とともに変化するお客さまのニーズに合わせた製品開発にも力を入れている点にもあります。

当社は、もともと省エネ法への対応で、スコープ1と2については算定をしていました。ところが、昨今の流れでは、サプライチェーン全体のCO2排出量を算定し、伊藤園グループとしてスコープ3まで見ていく必要が生じてきました。特に、プライム上場企業である当社は、CO2排出量の算定範囲をサプライヤーにまで広げていかなくてはなりませんが、一方でCO2排出量の算定にかかるリソースや工数が課題になってきました。

2023年まで当社は担当3名がExcelでスコープ1-3の算定をしていました。しかし、スコープ3への対応や、国内外のグループ会社約20社の情報をまとめて、確認・修正をするのに相当な工数がかかるため、算定と見える化ができるシステムの導入を検討し始めました。特に、数年後に控える情報開示の規制の流れに対応するために早期から準備をしていく重要性があることに加え、今後、海外のグループ会社が増える可能性があるため、CO2排出量算定の作業に言語対応と正確さがより必要になると考えたからです。

また、CO2排出量の削減目標に対して、削減実行ペースが見合っていない場合は、タイムリーに取り組みを軌道修正して行かなければなりません。その軌道修正を実行するにもリソースと工数が必要です。そういった意味でも従来のExcel管理では、マンパワーだと限界があるという課題がありました。

脱炭素領域に詳しくないメンバーでも、直感的にデータ入力ができるシステムが必要だった

「アスエネ」をはじめて知ったのは、2021年に営業担当から電話をもらったときのことになります。当時は、システム導入とは別サービスのご提案をいただいていましたが、そちらを採用するには至りませんでした。しかし、2023年の春、グループ会社へ算定範囲を広げていく中で、スコープ3にあたるサプライチェーンのCO2排出量を算定するには、いよいよシステムを導入しないと難しいと考えていたタイミングで、再度、営業の連絡をいただいたことがきっかけで、「アスエネ」システムの導入検討が始まりました。

システム導入前には「アスエネ」を含め、6社で比較検討し、4社のトライアルを受けました。社内で脱炭素を推進するにあたり、関連部署の協力は必要不可欠です。グループ会社も含めて、CO2排出量の削減や脱炭素領域に詳しくないメンバーもシステムを使うことになるので、UIがシンプルでわかりやすいことが重要でした。

「アスエネ」は、グッドデザイン賞を受賞していることもあり、ダッシュボードや入力画面が見やすいだけはなく、直感的に操作できます。算定業務に携わる関連部署の従業員にとっては、CO2排出量の算定は、通常業務プラスオンの作業になるので、データ入力のハードルが低いのはありがたいことです。さらに、水や廃棄物などの環境データも含めて一元管理できる点が魅力的でした。ユーザーごとに、管理者や入力者など、権限の管理ができる点も、非常に使い勝手が良かったです。「アスエネ」はどんどん新しい機能が発表されるとも聞いています。これからの機能の拡張性にも期待しているところです。

現在は、当社の担当3名で、20社分の5過年度データを入力しています。データをCSV化して、一括で大量のデータを入力できる機能がとても便利です。また、カスタマーサポートの問い合わせへの回答がとても早いことに加えて、コンサルタントに疑問点などをメールするとすぐに対応してもらえるので、安心して使用できます。コンサルタントのサポートのおかげで、不明点をその場で解消しながらデータを入力できる点は、今後、グループ各社にシステムを展開していくのにも心強いです。

「アスエネ」で見える化したデータを基に、CO2削減のKPIを軌道修正できるように

「アスエネ」はUI上でデータが即座に見える化され、各担当者がデータを入力したその場で各社のCO2排出量がグラフ化されるなど、とてもわかりやすいようにできているので、見える化と削減に対しての個社の意識が高まることに期待しています。見える化と削減に対して、タイムリーな対応が現実的に可能になったので、次の一手を早く打つなど、社内の経営判断の場面にも活用したいと考えています。 社外に対しては、CO2を見える化したデータを有価証券報告書や対外的な説明資料に掲載して、正確なデータを公表・開示していきます。省エネ法の提出にも有効活用できそうです。

また、今後は「アスエネ」を導入したことで算定にかかる工数が削減される分、CO2排出量削減につながるアクションの検討と実行にリソースを割いていきます。

伊藤園グループは、「心身の健康」「社会の健康」「地球環境の健康」の3つの健康価値を創造し、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現するグループミッション「健康創造企業」を掲げて、長期ビジョン「世界のティーカンパニー」を目指しています。また、当社は、2024年に創業60周年を迎えましたが、自然の恵みを原料に事業を行う企業として、気候変動で原料を調達することができなくなれば、当社の製品やサービスを提供できなくなってしまいます。今後も、お客様に変わらぬ製品をお届けし、愛され続ける企業となるべく、常に変化する外部環境に適応しながら、持続可能な事業を展開していきます。

一般的に、お茶は健康にいいというイメージがありますが、急須でお茶を入れる文化は年々減ってきています。私たちは、そうした日本文化も含めて、お茶の価値を次世代に引き継いでいきたいと考えています。地球環境や自然と調和して、日本のお茶文化を守り、世界各国でその健康価値を伝え、継承していきます。

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企業プロフィール

株式会社伊藤園

株式会社伊藤園 業種: 茶製品および清涼飲料の製造・販売 社員数: 単独 5,226名(2024年4月30日時点) 住所: 東京都渋谷区 伊藤園グループ経営理念「お客様第一主義」のもと、「お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会を実現すること」を社会における使命として、“日本”のお茶が持つおいしさや価値を幅広い世代のお客様に提供しております。 創業以来、当社に関わる全ての方々と築いてきた強固なパートナーシップを通じて、今後も日本をはじめ世界中のお客様の健康で豊かな生活に貢献してまいります。 ※掲載内容は取材当時のものです。

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