日崎工業株式会社
製造業・メーカー
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中小企業
再生可能エネルギー
CO2排出量算定
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SBT
代表取締役 三瓶さま、総務部 木嶋さま
公開日: 2025年12月10日
・自社算定では、CO2排出量を外部に開示・報告するための、データ精度に不安があった
・排出量データの手入力作業に半日近くの工数がかかり、継続的な算定業務の負担が大きい
・SBT認証取得や外部への報告機会に備えて、信頼性のあるデータ基盤を構築したい
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・AI-OCR機能により、1〜2時間で算定作業が短縮でき、業務効率が大きく向上
・社内に「アスエネ」による算定結果を共有して、CO2排出量削減への共通認識を醸成
・SBT認証取得を進め、中小企業の脱炭素経営のヒントを提供するロールモデルを目指す

日崎工業株式会社は、創業約70年を誇る、一品ものの金属加工を手掛ける企業です。神奈川県川崎市を拠点に、街を彩るアート作品や大型サイン(看板)、イベントの造形物、そして国内外の空港で使用される航空機のモックアップと呼ばれる試作品など、高い技術力と美観を重視する一品物の製造・設計・製作・設置工事を一貫して請け負っています。
当社のビジネスは「一品もの」の受注生産が基本です。多種多様なニーズに合わせて、設計から施工、納品に至るまで全てを自社で完結させる一貫体制を強みとしています。主な取引先は、イベントの造形物においては広告代理店やサプライヤー、サイン製作においては交通インフラ(空港、駅のインフォメーションボードなど)のメーカーや商業施設、航空会社などが挙げられます。また、防衛省・警視庁などの官庁関係の事業にも携わっており、クライアントは多岐にわたります。
私たちがサステナビリティへの取り組みを本格化させたのは、約10年前に理念経営へと軸足を移したことがきっかけです。ビジョンに「社会課題解決型事業への貢献」を掲げ、環境問題への取り組みをカテゴリ分けして推進してきました。特に大きな転機となったのは、東日本大震災に伴う福島第一原発の爆発事故です。この経験から、原子力エネルギーや化石燃料に頼り続けることへの疑問を強く抱き、「エネルギーを使い放題な会社ではなく、自分たちで使う電力を自前でまかなえたら」という従来型の発電からの脱却意識が高まりました。
この流れの中で、CO2排出量の見える化にも注目し始めました。私たちは年間で約140トン(電力使用量換算で約2万kWh)のCO2を排出しており、エネルギーコストも決して無視できません。さらに、電力価格が上下する中で、こうした不安定要素に私たちが経営上、常に恐怖を感じないようにするためにも、省エネ化への取り組みは不可避でした。
これまでは、当社が拠点とする川崎市への報告のために、自社でCO2排出量の算定を行ってきました。担当者が、年1回Excelを用いて手作業で集計する形です。しかし、その数値が本当に合っているのかという問題意識を抱えていたうえ、いちいち手で入力しなければならないという手間も大きな課題でした。
また、当社は中小企業としては先進的に脱炭素経営にシフトし、全社LED化をはじめとする省エネ推進や、太陽光パネル設置、電気自動車(EV)導入などの再生可能エネルギー活用をしています。これらの取り組みが評価されたことにより、メディアなどでクローズアップされる機会が増え、企業として開示・報告する責任も増してきました。ゆくゆくはSBT(Science Based Targets)認証取得も視野に入れる中で、正確な算定データを報告できるようにするためにも、従来のやり方から脱却し、信頼できるデータ基盤を構築する必要に迫られたことが、CO2排出量見える化システムの導入を決意する決定的な理由となりました。

私たちは、CO2排出量見える化システムの導入検討以前から、展示会などで「アスエネ」の仕組み自体は認知しており、「いつか導入したい」という思いを抱いていました。そんな中、導入の直接的なきっかけとなったのは、神奈川県の産業労働局 産業部 産業振興課からのメールマガジンです。県の補助事業として、CO2排出量の算定サービスが紹介されているのを知り、「いよいよ導入する時が来た」と思い、詳細を問い合わせました。
この補助事業では、他社のサービスも選択肢のなかに存在しましたが、元々「アスエネ」を知っていたことと、SBT認証取得を見据えて、システム導入により正確な算定体制の足がかりを作りたいという強い思いから、「アスエネ」の導入を決めました。
導入してからは、AI-OCRによる請求書の読み取り機能がとても便利でよく使っています。以前は、Excelで算定していたため、手入力で半日ほどの工数がかかっていましたが、「アスエネ」なら請求書をそのまま読み取れるため、入力工数が1〜2時間にまで短縮されました。苦闘していた入力作業が、請求書の読み取りで自動処理されるのは画期的で、大きな業務効率化につながっています。
さらに、データ分析・活用のメリットも非常に大きいと感じています。「アスエネ」を導入したことで、年間の排出量がすぐにダッシュボード画面でわかるようになり、これまで手間がかかっていたデータを探す必要がなくなりました。また、月ごとや年単位での比較が瞬時に可能になった点も、今までのExcel管理にはなかった大きな違いです。
実際に算定してみると、当社のCO2排出量はスコープ2に当たる電気使用量がほとんどを占めています。ガソリンなどのスコープ1については、2024年度分のデータはすでに入力しましたが、今後は過去のデータも入力して追っていくことで経年変化を知りたいと思います。「アスエネ」を最大限活用して、より正確な排出量データを蓄積・把握していく予定です。

「アスエネ」導入によって、初期段階でまず得られた成果は、1年間や月ごとの排出量が正確に見える化され、すぐに確認できるようになったことです。また、年単位で比較できるようになったのも、Excel管理の時代とは違う大きな進歩だと感じています。
今後は、この正しい算定データをSBT認証の取得に向けて積極的に活用していきます。また、当社では、社員にスマートフォンを貸与しているので、「アスエネ」のダッシュボード画面をリアルタイムで社員に共有し、全社で認識できるようにする予定です。CO2排出量への意識だけでなく、排出量の起因となる電力の使用量を減らす方法や、環境問題について考えるきっかけづくりにしたいと考えています。
当社は既に、さまざまな省エネ・CO2削減施策を実施し、CO2排出量・電気使用量共にピークだった2014年度に比べ、2020年度には値が半減しています。2023年度時点では、事業エネルギーの約25%を再生可能エネルギーで賄えている状況です。さらに、2020年10月には川崎市初として「再エネ100宣言 RE Action」に加入し、「2030年までに完全脱炭素化(100%再生可能エネルギーの活用)」を目指すという、高い目標を掲げています。
日本企業の98%を占める中小企業が脱炭素に率先して取り組むことが、2050年のカーボンニュートラル達成には不可欠です。私たちは、単にCO2削減と掲げるだけでなく、「何をやったら、どう下がるか」という具体的な方法とリアルで正確な数値を公開し、これから脱炭素に取り組む中小企業にヒントを提供していきたいと考えています。
今後、アスエネには伴走支援してもらいながら、中小企業に向けて脱炭素経営の普及啓発にも努めていきたいです。
「やらないよりはやった方がいい」という曖昧な意識では、何から始めたらいいのかわからず、なんとなく取り組むだけに留まりがちです。当社は、「アスエネ」で算定したCO2排出量などのエビデンスに基づいた脱炭素経営を実践することで、中小企業が脱炭素に取り組むロールモデルを目指していきます。
日崎工業株式会社 業種: 金属加工製品の設計・製作・施工 社員数: 26名 住所: 神奈川県川崎市川崎区大川町7-2 日崎工業は”メタルワーク”のプロ集団です。各種サイン製作を中心に、イベント造作物・建築金物・什器備品・モニュメント・その他金属加工品などの企画・設計・製作を行っています。長年培ってきた加工技術を活かし、完成度の高い製品をお届けしています。 ※掲載内容は取材当時のものです。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援