「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

「アスエネ」の支援で、TCFD開示とSBT認定取得を実現。不動産・建築業界の脱炭素化をリードしたい

不二サッシ株式会社

上場企業

製造業・メーカー

執行役員 管理本部 経営管理部長 サステナビリティ推進室長 𠮷原さま、サステナビリティ推進室 リーダー 赤松さま、サステナビリティ推進室 安藤さま、相澤さま

公開日: 2025年9月29日

概要

  • 課題

    ・TCFD開示の義務化により、本格的に見える化に着手するも、自社算定では不安がある
    ・SBT認定を取得できないとビジネスリスクにさらされる
    ・TCFDの継続的な開示とSBT認定更新のため、自社でノウハウを蓄積したい

  • ソリューション

    ・TCFD開示コンサル導入
    ・SBT認定取得支援コンサル導入

  • インパクト

    ・コンサルタントに相談しながら、取り組み初年度にTCFD開示に対応することができた
    ・審査開始から約2カ月という最短ルートでSBT認定取得を実現
    ・ノウハウが蓄積され、次年度以降は自社で対応するベースが整った

建築・不動産業界からの要請で、SBT認定取得はビジネスリスク回避の喫緊の課題に

不二サッシ株式会社は、アルミニウム素材をカーテンウォールやビル用の窓サッシなどの建材に加工する建材メーカーです。グループ会社で行っている環境エンジニアリング事業では、ごみを焼却する際に発生する灰を固めるプラント(混錬機を含む)を全国自治体の焼却炉向けに納めています。この事業は、アルミニウム製品の表面処理の際に発生する、アルミくずを固める技術を応用した画期的なもので、全国シェアは約5割です。また、物流事業では、グループ間の輸送・倉庫管理に加えて、他社製品の物流も請け負っています。また、別のグループ会社では形材外販事業を行っており、建材向けに限らず、トラック用ボディーパーツやヒートシンク用などのアルミニウム形材や加工品の製造販売を行っています。 当社は、アルミニウムの地金の調達から、加工品の取り付け・施工までを一貫生産している点を強みとしています。お客さまは、大手ゼネコンやデベロッパー、ハウスメーカーなどの建築・不動産業界が中心で、BtoBのビジネスモデルです。 製造業の企業として、省エネ法や温対法に対応するため、また、生産管理のためにエネルギー使用量やCO2排出量の見える化に取り組んできました。その後、脱炭素化への社会的要請の高まりを受けて、2022年度を初年度とする中期経営計画にも脱炭素経営を掲げて、見える化と開示により注力していくことになりました。TCFD開示が任意から義務に切り替わったこともきっかけの一つになりました。さらに、取引先からの要請もあり、製造業のサプライチェーンの一員として、2020年にSBT認定の取得に向けて舵を切りました。 実際にTCFD開示に取り組んでみると、ある程度まではガイドラインに沿って進めることはできますが、収集するデータや情報開示の方法が正しいかどうかの判断がつきませんでした。当社としては、TCFD開示のノウハウを蓄積するために、コンサルティング支援などにはなるべく頼らずに、極力自社で取り組みたいという思いはあったものの、初めての取り組みなので専門家の意見が必要だと最終的に判断しました。当社の場合はTCFD開示とSBT認定取得の担当者は2名(2023年度当時)と少人数のため、全国各地に広がるサプライヤーからデータを収集するオペレーションも含めて、コンサルティングを受けたいと考えました。

「アスエネ」のSBT認定取得支援で審査開始から約2カ月のスピードで認定を取得

そうした背景の中で、TCFD開示とSBT認定取得に関する情報収集を行っていたところ、「アスエネ」の無料セミナーを見つけ、受講しました。「アスエネ」を含め2社のシステムを比較検討した結果、ビジネスリスクを回避するために喫緊の課題SBT認定取得について、より専門性の高い「アスエネ」にサポートをお願いすることになりました。「アスエネ」は、当時から導入実績が最多だったことも決め手の大きなポイントでした。 まずはTCFD開示コンサルティングを依頼し、「アスエネ」のコンサルタントに各ステップの作業内容をレクチャーしてもらいました。当社からは管理部、研究開発、調達、製造、営業などのメンバーが協力して実作業を行い、「アスエネ」にチェックをしてもらいながら開示の準備を進めました。 2020年頃からSBT認定取得に取り組み始めましたが、スコープ3の算定ともなると、扱うデータ量も多く、精度を上げることが困難でした。そこでTCFD開示に続き、「アスエネ」にそうした確証の持てない部分に関するSBT認定取得支援も依頼することにしました。当社の方針の通り、自社で取り組みつつ、わからないことがあれば「アスエネ」のコンサルタントに相談する、という方法を取りました。実際に相談した内容は、当社で行った算定の答え合わせが8割、不明点のアドバイスが2割程度です。SBT認定の取得は当社のビジネス全体に関係しているため、当社のバックオフィス管理部や工場などの現場にデータ収集をしてもらい、担当者2名で算定を進めました。 「アスエネ」のコンサルタントのサポートはとても手厚く、迅速で、2023年9月の初めての面談の時点で、SBT認定が取れそうだと直感したほどでした。実際に、2023年12月に申請を出して、今年の4月19日に審査がスタート、当初の予定よりも1カ月近く早い、6月13日にSBT認定を取得することができました。 SBT事務局からの質問数は多く、一度に20を超える質問が来ることもありました。2営業日以内に質問に答え切れるのか不安がありましたが、「アスエネ」のコンサルタントは毎回とても返信が早く、次の日には回答案と的確なアドバイスをくれました。「アスエネ」のSBT認定取得支援のおかげで、審査開始から約2カ月という最短ルートでSBT認定を取得することができたと思います。

グリーンビルディングに寄与するアルミ加工製品を提供することで企業価値を向上させる

「アスエネ」と伴走しながら取得したSBT認定に関しては、プレスリリースを配信しましたが、それ以外のPR活動はできていないので、これから営業活動や採用活動により有効活用したいと考えています。SBT認定は、進捗を毎年報告しながら、最低でも5年ごとに更新する必要があります。社内の情報をアップデートし、SBT認定取得をうまく取引先へのPRに活用し、ビジネスチャンスにつなげていきたいです。 これまで当社は、TCFD開示・SBT認定取得を目指して、CO2排出量を見える化してきました。ですが、これからは、見える化のさらにその先のCO2排出量の削減に取り組むフェーズに向かっていくことになります。だからこそ、削減のロードマップに向けた投資判断や数カ年計画が必要だと思っています。 建築業界やアカデミックでは、建物自体のCFP算定の取り組みが進んでいる一方で、施工によって発生するCO2排出量を標準化しようという動きもあります。いずれは建物を建てる際のCO2排出量の上限が定められるかもしれません。今後、低炭素型製品、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルなどの需要が高くなることを見越して、当社は、CFP(カーボンフットプリント)やLCA(ライフサイクルアセスメント)にも取り組んでいこうと考えています。付加価値を高めて、グリーンビルディングに寄与する製品を開発・提供することで、社会課題の解決に取り組むとともに、企業価値を向上させたいです。 当社は、建材を通じてまちづくりをしている企業です。ビジネスとしても、生活者としても、豊かな暮らしを守っていかなければならないと考えています。当社は、ゼネコンをはじめとする大手企業から、中小・中堅企業まで幅広くビジネスのお付き合いがあります。そんな当社だからこそ、企業間の橋渡し役として、脱炭素への姿勢やマインドを共有し、業界の底上げができると考えています。当社が先陣を切って、不動産・建築業界の脱炭素化に働きかけ、快適に住み続けられるまちづくりが当たり前になる社会の実現に貢献したいです。

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企業プロフィール

不二サッシ株式会社

不二サッシ株式会社 業種: カーテンウォール、ビル用サッシその他の建築材料の製造・販売・施工各種アルミニウム製品の製造・販売・施工一般廃棄物・産業廃棄物処理プラントの製造・販売・施工、他 社員数: 単体892名、連結2,919名(2024年3月31日現在) 住所: 神奈川県川崎市幸区 アルミサッシ、カーテンウォールのパイオニアであり、創業以来90年を超える歴史の中で培ってきた技術力と提案力、グループ間連携を活かした一貫生産による確かな品質、お客様との信頼関係を強みとするエンジニアリング企業。「窓から夢をひろげていきます」の経営理念のもと、サステナブルな社会課題への貢献を通じてすべてのステークホルダーの皆様から「選ばれる企業グループ」として持続的成長を目指しています。 ※掲載内容は取材当時のものです。

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