エーザイ株式会社
上場企業
医療ヘルスケア
サステナビリティ部ESG推進グループ グループ長・酒井さま、アソシエイトディレクター・戸松さま、江奈さま
公開日: 2025年9月29日
・CDPの専門的な設問に対して、適切な回答を作成するための十分なノウハウがない
・毎年アップデートされる質問を解析する人的リソースが不足している
・2022年度までの3年間「A−(マイナス)」であったため、「A」へのスコアアップを目指したい
・CDP回答コンサルティング
・CDPへの回答案に対して、きめ細やかなレビューが得られた
・2024年度に、「気候変動」と「水」において初めて「A」スコアを獲得することができた
・脱炭素関連の社会的要請にこたえていくための多面的な第三者のコメントが得られた

エーザイ株式会社は1941年に設立された医薬品の研究開発、製造、販売を行う会社です。49のグループ会社から構成され、全世界に14の創薬・研究開発・臨床研究拠点と9の生産拠点、1万人超の従業員を抱え、グローバルにビジネスを展開しています。認知症などの神経領域、がん領域、顧みられない熱帯病を含むグローバルヘルス領域の3本柱で、豊富な知識と経験を生かして、日々、事業活動に取り組んでいます。 売上の大部分を神経領域とがん領域の医療用医薬品が占めており、世界70カ国以上の国で上市されています。薬局・薬店などでよく見かける「チョコラBB」などの一般用医薬品も製造販売しています。 当社は、患者さまと生活者のみなさまの喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献することを企業理念「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)理念」としています。この理念のもと、人々の「健康憂慮の解消」や「医療格差の是正」という社会善を効率的に実現することを目指しています。 また、地球環境は社会善を成すための事業活動の基盤ととらえており、地球環境の保全が当社のビジネスの基盤になると考え、グループ全体の環境方針と、それに基づいた環境重点活動を年度ごとに策定しています。特に、気候変動やエネルギー問題への取り組みとして、CO2排出量の削減と持続可能な水利用に重点的に取り組んでいます。 これらの取り組みについて、グローバル基準における当社の課題を認識し、改善するために、2016年度から気候変動に関するCDPの評価を受けてきました。2019年度には「A」の評価を受領しましたが、2022年度までの3年間は「A−(マイナス)」評価に留まっていました。 CDPは専門的な質問が多く、毎年アップデートされるため、質問を分析して適切な回答を作成しなければなりません。しかし、当社にはその人的リソースや社内のノウハウが不足していました。国内の製薬業界では、他社が気候変動の「A」リストに選出されていることもあり、当社もステークホルダーズから「A」リストに認定されるレベルの環境活動の期待を受けていることを感じていました。

当社は、過去にもCDP回答支援を受けてきましたが、CDPのスコアアップを図るべく、新しいパートナー企業を探すことにしました。複数の企業から情報を収集して、コンサルティングの内容や質、コストを比較検討しました。 アスエネは、「A」リストの企業や製薬会社を多く担当しているため、他社事例やスコアアップの知見が多いのではないかと考えました。最終的には、アスエネが数百社以上のCDP回答支援を行っているという実績と安定感が決め手となり、2023年度から支援をお願いしています。 アスエネのCDP回答コンサルティングは、当社が作成した回答案に対して、きめ細やかなレビューがもらえるので大変助かっています。模擬採点では、毎年変わるスコアリング基準に対応して、「今後どのような取り組みが必要なのか 」「どのように表現すれば、より当社の取り組みが正確に伝わるか」という観点でフィードバックをもらえる点が一番ありがたく感じています。 特に2024年度は、CDPでシステム変更があり、基準や質問が頻繁に変更されたため苦労しましたが、的確で迅速なアドバイスをいただくことができたので、当社として適切な対応をすることができました。日々の本業務や時間的制約がある中で、アスエネにサポートしてもらえるのはとても心強いです。 アスエネのCDP回答コンサルティング支援もあり、2024年度に、当社として初めて「気候変動」と「水」で、2つの「A」スコアを獲得することができました。この結果をニュースリリースで配信したところ、脱炭素やCO2排出量削減の取り組みや技術提案に関するステークホルダーとの対話の機会が増えました。また、CDPへの回答を通して、当社への問い合わせも増えているので、その影響力を実感しています。
当社は、今後も環境保全の取り組みを推進するとともに、グローバル基準における課題認識とさらなる改善のためにCDPへの回答を継続し、社会から信頼される会社をめざします。脱炭素におけるKPIとして、「スコープ1・2のCO2排出量を、2030年までに2019年度比で55%削減し、2050年までのネットゼロをめざす」という高いハードルを設定しています。目標達成に向けた手段のひとつとして、当社の工場や研究所の機器の電化や、太陽光発電による再生可能エネルギー導入など、さまざまな施策を実施しています。 昨今の風潮として、機関投資家などが企業価値を図る判断材料として、CDPの評価がより重要視されるようになってきました。また、環境保全へのアクションとして、サプライヤーへの働きかけや適正管理をしているか否かも、企業を評価する重要な指標になっています。そのため、当社ではCDPのみならず、他のサステナビリティ関連のインデックス対応や法令対応など、社会的要請にしっかりと答えていきたいと考えています。アスエネには、当社の取り組みがこれらの要請に対応できているか、多面的にチェックしていただきたいと思っています。 さらに当社では、気候変動対応に加えて、持続可能な水利用、資源の循環利用、生物多様性保全、環境汚染の防止の5項目を環境重点活動として中期計画を策定し、取り組みを進めています。今後も、これらの活動を着実に深化させ、自社の環境経営をより高い水準へと引き上げていきたいと考えています。
エーザイ株式会社 業種: 医薬品の研究開発、製造、販売および輸出入 社員数: 連結:10,917人、個別:2,998人(2025年3月末現在) 住所: 東京都文京区 エーザイ株式会社は、患者さまと生活者のみなさまの喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念とし、この理念のもと、人々の「健康憂慮の解消」や「医療較(かく)差の是正」という社会善を効率的に実現することをめざしています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん領域」「グローバルヘルス領域」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患をターゲットに革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。
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