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「アスエネLCA」で算定したことで顧客とのコミュニケーションが深化し、新しい取り引きにもつながり、ビジネス機会の拡大に貢献

有限会社 古谷商店

小売・卸売

ブランド価値向上

事業成長・売上貢献

LCA

少人数でのサステナビリティ対応

みらいコネクト事業部 古谷さま

公開日: 2026年1月9日

概要

  • 課題

    ・LCAに関する専門知識が社内になく、人材も不足
    ・Excelで算定を試みるも、化学物質の項目は煩雑で自社算定が不可能だと判断
    ・LCA算定に必要となる広範囲な原単位のデータを持ち合わせていない

  • ソリューション

    ・LCA算定SaaS

  • インパクト

    ・顧客との対話が進み、LCAデータが新規取引の開拓に繋がった
    ・「アスエネLCA」で算定の知識不足を補い、経験とスキルを蓄積できた
    ・データ基盤の整備により、社内の技術開発議論が活発化した

リサイクル困難物を原料に戻す地産地消型ケミカルリサイクルの環境価値を証明するためにLCA算定に着手

有限会社古谷商店は、大阪の東大阪で70年以上にわたりリサイクル業を営んできました。地域の町工場やメーカーから製造工程で出る「加工ロス」や「廃材」を回収し、自社で解体や加工をして、新たな原料として製鋼メーカー等へ納めています。当社は、長らく金属リサイクルを主力としてきました。しかし、近年はSDGsやサーキュラーエコノミーといった時代の大きな潮流や、資源に制約があるという社会背景から、リサイクルに求められるものが多様化しています。そこで当社は、従来の金属だけでなく、金属とプラスチック、ガラス、木材などが複合したリサイクル困難物や、コーヒー豆かすなどが混入したバイオプラスチックなど、ニッチな素材の分解・リサイクルを強化してきました。

その中でも現在、当社が注力しているのは「ケミカルリサイクル」です。これは、物理的な分別や破砕(はさい)では対応が難しい複合素材を、化学的に分解し、再び原料レベルへと戻すことで、資源として循環させる技術です。このケミカルリサイクルを事業の中核に据え、複合素材を化学的に分解(油化)し、金属とプラスチック原料(油・モノマー)に分離するコンパクトなリサイクル装置「パイロリナジー」の開発を行っています。この装置を基盤にリサイクルを実現したのが「再生素材(MMAモノマーなど)」です。

当社は、「パイロリナジー」を活用し、中小規模ながらも複雑なプラスチック廃棄物のリサイクルから再生素材の開発までを一貫して行える点を強みとしています。これまで、特殊素材は、技術的または運搬コストなどの経済的な理由でリサイクルが困難でした。通常、分解技術は、高い技術が求められ、コストもかかることから、大手石油メーカーや化学メーカーが大規模に取り組む領域だったからです。

再生素材市場における大手企業への競争優位性を確固たるものにするため、当社はコンパクトなリサイクル装置「パイロリナジー」と回収された「再生MMAモノマー」のLCA(ライフサイクルアセスメント)算定に挑戦することにしました。環境に貢献していることを客観的な数値で可視化することで、お客さまが確かな根拠に基づいて、安心して当社製品を選択できる体制を整えたいと考えたからです。

しかし、当社にはLCAの知識を持っている者がおらず、さらに算定に必要な広範囲なデータベースが不足していました。当初はExcelでの算定も試みましたが、扱う化学物質の項目が煩雑で、自社単独での算定は困難だと判断し、LCA算定システムの導入を決めました。

複雑なデータベースの乗り換えも「アスエネLCA」だからスムーズに進めることができた

新しいケミカルリサイクル技術で製造した再生材の付加価値を高めるためには、LCAの算定で定量的に示す必要がありました。外部サービスをリサーチし、SuMPO開発の独自原単位データベース「CORD」を備えた「アスエネLCA」を知りました。

他社サービスとも比較検討しましたが、「アスエネLCA」を導入する決め手となったのは、「UIの分かりやすさ」と「ワンストップ支援を実現するカスタマーサクセスの伴走体制」がワンセットになっている点です。実際に「アスエネLCA」を触って、初心者でも直感的に操作できるUIだと感じ、複雑なLCA算定を、誰でも分かりやすく取り組めると感じています。「アスエネLCA」の導入当初、「CORD」を活用して算定をスタートしました。私たちのプロセスは化学的な工程が多く、使用する特殊な消耗品や副資材が多岐にわたります。「CORD」は魅力的なデータベースですが、副資材のLCA算定に必要となる近しいデータを選択する際、「CORD」では項目が十分ではありませんでした。

そこで、「アスエネLCA」の担当者と相談し、より化学的な項目が網羅されている「IDEA」の排出原単位のデータベースに切り替えることを決定しました。アスエネは、こうしたデータベースの切り替えにも迅速に対応してくれました。LCA算定の知識を補いながら、相談・壁打ちをしながら進められる伴走体制があったからこそ、より正確な算定を実現できたと考えています。

LCA算定で顧客とのコミュニケーションが深化。ビジネスの機会拡大に貢献

「アスエネLCA」導入による最大の成果は、顧客を含めた外部機関に対して「環境に優しい」という定性的なアピールだけでなく、根拠のある数値を示せるようになったことです。LCA算定を具体的に示せるようになったことで、外部機関との議論もより具体的なものへと変化しました。

その結果、コミュニケーションが深まり、新しい引き合いにもつながっており、ビジネスの機会拡大に貢献しています。「アスエネLCA」によるLCA算定は、再生素材の信頼性を高め、顧客に安心感を提供する強力なツールとなっています。

また、「アスエネLCA」の導入で、自社のリサイクル技術の価値を客観的なデータで示す「基盤」が整備されました。LCA算定により環境負荷が数値化されたことで、社内では製品比較や技術開発の方向性に関する議論が以前よりも活発化しています。「感覚」ではなく「数値」に基づいた議論ができるようになったことは大きな変化です。

今後は、中小企業としては珍しいこの独自のケミカルリサイクル技術開発をさらに推進していきます。「アスエネLCA」は、製品数が多いほどその効果を発揮すると感じています。「アスエネLCA」の活用で得た算定の知見を、アクリル樹脂以外の複合廃棄物や多様な樹脂のリサイクルシナリオにも展開し、リサイクル素材そのものの価値向上を目指します。具体的には、アクリル樹脂以外の様々な樹脂や、金属、紙などが複合した廃棄物のリサイクル全般へと算定を広げていきたいです。一つ一つの素材に対して根拠のある環境価値を付与していくことが、私たちの使命です。これにより、リサイクル市場全体に新しい価値を提供できると確信しています。

私たちは、「アスエネLCA」導入を機に、「先進的なケミカルリサイクル技術の開発」と「LCA算定」を両輪として、次世代へ持続可能な社会を残すという強い想いを持っています。既に、万博への出展や学校での出前授業などを通じて、次世代への啓発活動も積極的に行っています。さらに、大学とも協業しながら、誰も踏み入れなかった特殊な材料のリサイクルを実現しています。

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企業プロフィール

有限会社 古谷商店

有限会社 古谷商店 業種: リサイクル業 社員数: 6 住所: 大阪府東大阪市衣摺 1951年創業、大阪府東大阪市を拠点とする金属リサイクルのスペシャリストです。鉄・非鉄金属の買取から、変圧器等の難処理スクラップの適正処理まで幅広く対応。また「みらいコネクト」では、廃プラスチックを再生資源化するケミカルリサイクル装置「パイロリナジー」を開発・展開。長年培った資源循環の知見と革新的な技術を融合させ、持続可能な循環型社会の実現に貢献する「資源の架け橋」として歩み続けています。

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