株式会社青い海
製造業・メーカー
ノウハウ不足
中小企業
CO2排出量算定
Scope1-3
報告・開示
経営企画部 部長 神蔵さま
公開日: 2025年10月27日
・大手企業から、環境や人権問題についての開示要求が年々高まっている
・CO2排出量の見える化の知識がなく、自社での算定に自信が持てなかった
・スコープ3の算出まで一挙に取り掛かりたい
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・システムが直感できて初心者でも使いやすい
・根拠が不十分だったKPIの最適化を図るための第一歩が踏み出せた

当社は、1973年創業の沖縄県内初の塩製造メーカーとして、食塩やにがり、砂糖の製造・販売を行っています。主なブランドは、輸入天日塩と沖縄の海水を使った「沖縄の塩 シママース」と沖縄の海水のみを使用した「沖縄の海水塩 青い海」の2つで、県内の製塩業では最大規模を誇っています。「沖縄で、沖縄の海水100%で塩を作りたい」という創業当時の想いをそのままに、約50年変わらぬ製法で、沖縄県家庭の味を全国にお届けしています。流通の約9割が県外への出荷で、大手食品製造業のお客さまに業務用としても卸しています。
2024年2月に創業50周年を迎えるにあたり、初心に戻って沖縄を軸としたブランド構築に取り組んでいます。マーケティングや営業、生産の効率や従業員の働き方などを見直している中で大きなテーマのひとつが「環境・SDGs」です。これからの会社運営を考えたとき、この先の50年は「支えてくれた沖縄と環境への還元」に取り組みたいという想いがあります。
また、大手企業と取り引きする中で、環境や人権問題についての開示を求められますが、年々開示内容のレベルが高くなっているのを感じていました。沖縄県内では環境問題に対して、CO2排出量の見える化、削減などの具体的なアクションに取り組んでいる企業が少ないからこそ、当社が先んじて取り組むことが差別化になると考えました。
また、ブランド構築の一環として、2025年には工場のリニューアルを予定しています。大規模な投資を行い、工場の設備自体を見直して、これまで使用してきたボイラー蒸気の代わりに電気を使用する大規模転換です。リニューアルによって、使用する蒸気量を9割削減し、トータルのエネルギー使用量を35%削減する計画になっています。この計画には補助金も支給されるのですが、申請の際に自社でCO2排出量の見える化に取り組んだところ、会社の理解が足りていないことを痛感しました。それをきっかけに、第三者目線でコンサルティングをしてもらいながら、本格的に排出量の見える化に取り組みたいと思い、システムの導入を検討し始めました。
製塩には蒸気を使用しているため、そもそもエネルギーコストが非常に高い事業です。また蒸気価格は、原油相場の影響を大きく受け、外部環境に依存した収益構造となっています。当社が収益を上げながらビジネスを継続するためには、エネルギーコストを抑えたい、そのためにまず見える化に取り組む、というのは当然の流れだったように思います。
システムを探している中で、「アスエネ(旧:アスゼロ)」のWEBサイトを見つけ、これは直感的に使えるサービスではないかと感じました。ダッシュボードが非常にわかりやすかっただけではなく、会社として脱炭素に関する知見が豊富で、コンサルティングも同時にお願いできるところに魅力を感じました。そのほか3社ほど含めて比較していたのですが、WEBサイトをみてピンときたと言いますか、ほぼ直感的に決定しましたね。実際にシステムを使用していても、とても使いやすく便利です。
また、営業担当の方の感じがよく、商談の段階から勉強になることばかりでした。サステナビリティな社会を実現していくために、まず現状の動きを知ることの大切さを教えてもらいましたし、当社が抱えている課題についても理解をして、伴走したいという姿勢に好感が持てました。また、コンサルタントは目標までのスケジュールを仕切り、順序立ててわかりやすく進めてくれるのでとても助かっています。
当社としての脱炭素におけるKPIは「2030年までにCO2 排出量を2022年比25%削減すること」としています。しかし、この目標はあくまでも補助金申請の際に提出した数値でした。「アスエネ」導入を機に、改めて正確なCO2排出量の見える化に取り組み、当社として現実的に実現可能なKPIを再設定し、アクションプランに落とし込んでいきたいと思います。また、システム導入を機に、社内の体制の見直しや環境問題に意識が向くきっかけにもしていきたいです。コンサルタントにフォローアップしていただいていることは全社的に共有し、生産や部門の責任者など関係する多くの従業員を巻き込んだ動きにしていきたいですね。
今後は、「アスエネ」で見える化した実績を沖縄県内や食品業界にPRしていきたいです。今回、CO2排出量の見える化に取り組むにあたり、最初からスコープ3まで算定しようということは決めていました。というのも、他社の事例を見たときに「中小企業だから、今はスコープ3までやらなくていい」というのは違うと感じていたからです。中小企業だからこそ、沖縄県内で他企業が着手していないからこそ、先駆けて取り組み、当社の強みにしていきたいです。CFP(カーボンフットプリント)の算定も業界的には大きな実績になるので、前向きに取り組みを検討しています。製塩業は、製造方法も慣習も古い業界のため、これまでは製品の差別化に苦労してきました。将来的には、よりサステナブルな製造方法や商品に関しての考え方をパッケージにも反映させることで、消費者の皆さまにも当社の取り組みを知っていただきたいと思っています。
私たちの業界は、人口減少に伴って消費量も減少傾向にあり、全体として見ると先細りしてしまっているのが実情です。そうであっても、業界内で小さな市場を奪い合うのではなく、生活者や地球環境に対してもっとできることがあるのではないかと考えています。サービスとしての付加価値なのか、サステナブルな取り組みなのか、まだ答えははっきり出ていませんが、製塩業にこだわらない会社運営も模索中です。沖縄の古い会社ではありますが、まずは県内、そしてより多くの皆さまに知っていただき、支持され、愛される会社になるべく、サステナビリティに取り組んでいきます。
株式会社青い海 業種: 製造業(食塩、混合香辛料、砂糖の食料品製造、販売) 社員数: 100名程度 住所: 〒901-0306 沖縄県糸満市 1948年創業、家庭用ミシン部品の切削加工業からスタートし、現在はプラスチック加工を中心とする総合アッセンブリメーカーとして、自動車や産業機器などの様々な業界と取引。企業理念に「『つくる』 〜私たちは あなたのために つくり続けます〜」を掲げており、事業活動を通じて、環境保全や社会貢献ができる会社をつくることを目指す。 ※掲載内容は取材当時のものです。 担当者のコメント
アスエネ株式会社
営業本部 カスタマーサクセス Manager
2024年2月の創業50周年、2025年の工場リニューアルと節目が多いタイミングにて、パートナーにお選びいただき、誠にありがとうございます。アスエネの脱炭素に関する知見やコンサルティング支援を高く評価していただき、大変光栄です。沖縄と地元環境へ還元する取り組みを、今後も「アスエネ」が伴走支援してまいります。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援