株式会社イオンファンタジー
上場企業
その他
戦略本部 経営戦略グループ マネジャー 水澤さま
公開日: 2025年9月26日
・脱炭素へ向けた社内意識を高めたい
・CO2排出量見える化の作業工数を削減したい
・タイムリーに信頼性のある排出量算定を行いたい
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・社内の知識向上になった
・アスエネでCO2排出量を見える化した結果、社内外に対してのコミュニケーションコストが削減できた
・正確な排出量データに基づいて、削減施策を実行できるようになった

当社は、イオンモールなど全国のショッピングセンター内でファミリー向けアミューズメント施設やプレイグラウンド(遊具や運動器具を設置した屋内施設)を運営する会社です。日本・中国・ASEAN9カ国で1,113店舗(2023年7月末日現在)を展開しています。現在は外部出店も積極的に行っており、家族が集まる全国の商業施設やホームセンターなどに出店しています。イオンファンタジーでは、2022年4月に、私たちの社会的役割として「こどもたちの夢中を育み、”えがお”あふれる世界をつくる」というパーパスを制定しています。同時に、サステナビリティ方針も制定し、6つの重要課題(マテリアリティ)を特定しました。中長期的な「浸透と実行」という両面を考慮して、マテリアリティごとに若手を中心にリーダーとメンバー6-7人の部署横断型の体制で課題解決への提案・実行に取り組んでいます。
しかし、当社のメイン事業であるアミューズメント事業とCO2排出量削減のイメージが結び付きづらく、社内意識が低いことが当初の課題でした。そこで、社内の意識を変えるためには、自社のCO2排出量を見える化し、客観的な数字を従業員に示すことが重要と考え、システムを導入しました。現状を見ながら今後の削減アクションについて議論が進められればと考えました。また、脱炭素のノウハウを蓄積することで、「アミューズメント事業が気候変動に対して何かできるのか?」という問題意識を、社内全体にシェアしていきたいという思いがあります。
システム導入にあたっては、いかに算出工数を削減できるかという点がポイントでした。当社が運営する施設は国内だけでも677店舗あるため、Excelのデータ入力では到底追いつきません。データ入力を簡略化でき、かつ、数値を視覚的にわかりやすくまとめてくれるシステムを求めていました。さらに、社内で算出したデータを資料化するだけでは社内外に対しての説得力に欠ける点も課題の1つでした。ステークホルダーへCO2排出量の開示をする際には、客観的かつ正確なデータが求められます。社内の意思決定や社外への説明における「意思疎通のプロセスを省略できる」という意味でも、専門的なシステムの導入は急務でした。

「アスエネ(旧:アスゼロ)」は、インターネットで「気候変動 コンサルティング」と検索して知りました。他にも気候変動関連のコンサルティングサービスを提供する会社数社ほどと比較しましたが、初心者である私たちに寄り添ってくれた点が決め手となり、まずは「アスエネ」のコンサルティングの導入を決めました。また、アスエネはCO2排出量を見える化をした後の削減ソリューションが多岐にわたっており、CDPパートナーでもあるという点でも、中長期で一緒に取り組んでいただけそうという安心感がありました。
コンサルタントの対応はとても丁寧かつ迅速で、とても信頼しています。サステナビリティの6つのマテリアリティについては経営陣と決定したものの、その先の「マテリアリティごとの目標」と「取り組みの内容」の2点を明確にする必要がありました。各マテリアリティに対して現状を分析し、どうアクションをするべきか、という具体的なアドバイスをいただけたので、取り組みを進めることができました。担当のコンサルタントのフォローが手厚く、算定のスケジュールや取り組み内容の進捗について定期的に相談できるため、助かっています。
当社は、売り上げの大部分が店舗収入なので、店舗を増やせば売り上げは上がりますが、その分消費電力も増え、CO2排出量も増加してしまいます。そもそも、売れそうな景品をひたすら仕入れて、売れなければ破棄する、という旧態依然とした考え方は、サステナビリティに反しています。そのため、地球にやさしく、会社も成長できる方法を考えていかねばなりません。売り上げの大部分を占める景品の仕入れは、スコープ3のカテゴリー1にあたり大変複雑で、従来のExcel処理では大変苦労していた部分でした。「アスエネ」はデータ入力や管理がしやすく、グラフにより排出量が一目でわかります。景品(お菓子、ぬいぐるみやフィギュア、その部品など)ごとに、具体的にどれくらい環境負荷があるのかを見える化することで、ようやく会社として、次のアクションの議論が進められると思っています。

当社は、サステナビリティのKPIとして、事業におけるエネルギー由来のCO2排出量30%削減(2018年度比)を掲げています。この目標を達成するため、「アスエネ」には「正確なCO2排出量データの見える化による、コミュニケーションコストの削減」と「作業工数の削減」を期待しています。排出量の見える化ができた後に、そこから一歩踏み込んで、CO2排出量の月次推移や売り上げとの相関関係についても見極め、どこに削減アクションのメスを入れているべきかを考えていきたいです。具体的には、遊戯機械や天井照明のLED化、景品の入れ替え・回収や、自動で遊戯機械の電源OFFにするツールの開発などを考えています。すでに、実装してどれくらいの貢献度になるかを調べてみたい施策があるため、データに基づいて結果が期待できるものからアプローチできたらと思っています。
今後の計画としては、「節電=CO2排出量の削減=環境にやさしい」ということを、お子さまやそのご家族に伝えていきたいと考えています。当社のように、未来をつくるお子さまが多く集まる企業が、消費電力の大きい会社が節電をする理由を積極的に開示していくことで、子どもたちの環境問題への気づきにもつながると思うのです。2023年3月、東京ソラマチ5Fに「ちきゅうのにわ」という、0歳の赤ちゃんから小学生までが遊べるプレイグラウンドをオープンしました。テーマはズバリ、SDGsです。施設の一部には廃材やリサイクル素材を使い、インクルーシブ遊具を設置しており、SDGsに興味を持つきっかけとなるようなイベントも定期的に開催しています。この旗艦店を軸に、当社の運営するモーリーファンタジーをはじめとするアミューズメント施設で遊ぶことが、学びにつながり、環境にもやさしい、と認知していただけるよう、環境意識を反映させた店舗づくりを目指していきたいです。
パーパスに掲げている通り、私たちは「こどもと向き合うことは、未来の大人と向き合うこと。すなわち、次の社会をつくること。」であると考えています。また同時に、子どもの笑顔を守るためには地球が滅んでしまっては意味がありません。まさしくこれが、サステナビリティの考え方ですよね。当社の事業テーマに「遊びを通じて世の中に何かを届けたい」というものがあります。当社の施設で遊ぶことが、子どもの環境意識の芽生えや醸成につながる、そんな役割を担うことができれば、こんなに幸せなことはありません。サステナビリティ文脈に限らず、知識が増えたり、体が丈夫になったり、コミュニケーション能力が高まったり、そうした子どもの中に価値として残るものを提供していきたいです。それが今、私たちのやりたいことであり、イオンファンタジーが目指すべき姿です。
株式会社イオンファンタジー 業種: ショッピングセンター内アミューズメント施設およびプレイグラウンドの運営 社員数: 7,432名 住所: 〒261-0001 千葉県千葉市 「こどもたちの夢中を育み、“えがお”あふれる世界をつくる。」をパーパスに掲げ、国内外8か国にアミューズメント施設やプレイグラウンドを約1,000店舗展開。国内外の年間来場者数のべ約2億人の“えがお”を約500人の保育士・幼稚園教諭資格保有者や900人超のCSインストラクター(社内資格)が支えている。 ※掲載内容は取材当時のものです。
アスエネ株式会社
アスエネ事業部 General Manager
萩原 康仁
「アスエネ」活用インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございます。「正確なCO2排出量データの見える化によるコミュニケーションコストの削減」と「作業工数の削減」という課題解決のパートナーに「アスエネ」を選んでいただき、大変光栄です。
CO2排出量見える化、環境負荷算定、そして削減まで、システムとコンサルティングの両面から、引き続き全力でサポートいたします。
コンサル
上場企業
製造業・メーカー
製造業・メーカー
上場企業
小売・卸売
医療ヘルスケア
小売・卸売
上場企業
その他
上場企業
製造業・メーカー
上場企業
製造業・メーカー
上場企業
飲食・宿泊
上場企業
小売・卸売
上場企業
飲食・宿泊
製造業・メーカー
上場企業
金融・保険
上場企業
その他



ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援