岡谷鋼機株式会社
上場企業
鉄鋼業界
公開日: 2025年10月16日
・1年目はコンサルとエクセル活用の人海戦術。算定、集計に限界を感じていた
・70社超のグループ会社のデータ収集と集計に、人的・時間的コストがかかり過ぎていた
・見える化=ゴールではないとわかった。算定データをどう削減に繋げるか検討したい
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・海外拠点を含め、全社が同じシステムを使って算定効率が大幅UP。スコープ1-2の算定が完了
・ネクストステップとして、具体的な削減目標とKPIの設定に取り掛かりたい
・アスエネのパートナー企業として、サプライチェーン単位で削減に取り組める体制を作る

岡谷鋼機株式会社は、鉄鋼や産業系機器、設備などを扱う専門商社です。グループの基幹事業は「鉄鋼」で、鉄鋼や特殊鋼の国内外への販売が、売上高の約4割を占めています。その他、半導体や電子部品を取り扱う「情報・電機」、生産設備や機械装置を扱う「産業資材」、住宅設備や配管の取り扱いと食品の輸入を行う「生活産業」を含めた、4つのセグメントで事業を展開しています。
当社は、国内外にある約70社以上のグループ会社を活かして、鉄鋼を起点とした多角的な商材提案を得意としています。海外にも複数拠点があるため、ローカルニーズをより早く、深く掘り下げることができる対応力も強みです。
当社のお客さまは、自動車・自動車部品メーカー、総合電機メーカー、住宅メーカーなど多岐に渡っており、いずれも欧州向けに多くの製品を展開しています。現在、欧州との取引においては、スコープ3やCFP算定・開示の対応が不可欠なことから、当社にも開示要請が増加していました。
そのような背景から、元々当社は、他社のコンサルティングを入れて開示対応をしてきました。Excelを使用して自社でCO2排出量を管理していたのですが、人海戦術による手入力で算定、集計しなければならず相当苦労しました。CO2排出量の見える化は、“一丁目一番地”と考え、「まずは見える化しなければ何も始まらない!」という思いで算定を始めましたが、本来の目的は、CO2排出量を削減することです。削減目標やKPIを設定して、アクション実行までのロードマップを描くためには、業務の効率化が急務でした。
当社の課題は、70社を超えるグループ会社からのデータ収集と集計作業に、人的・時間的コストがかかり過ぎていたことです。また、担当者が途中で変わると、ノウハウの蓄積や作業自体が振り出しに戻ってしまうので、属人的な作業体制を変えたいという思いがありました。社会的機運の高まりや、徐々に増えていた顧客からの開示要請に迅速に対応するためにも、クラウドサービスの導入を決断しました。

アスエネを知ったのは2年半ほど前です。そこから2年前に「アスエネ」を導入しました。リサーチ段階では、他社のサービスと比較検討しましたが、アスエネのスピード感と脱炭素に関する豊富な知見がとても印象的でした。特に、最初は、スタートアップのサービスを導入することに不安を感じていましたが、アスエネの経営陣から直接説明を聞いたとき、業界に関する知識量と熱量に圧倒されました。「アスエネ」は、導入実績が豊富で、多くの事例やノウハウを持っている点も安心感があり、導入を決めました。
実際に「アスエネ」を使ってみても、操作性が良く、海外法人の担当者含めて、全社同じシステムを使うことができるので、当社のやりたかった運用方法にあっています。直感的な操作でデータ収集と見える化が進められており、大幅に算定工数の削減ができているので、今では、当社になくてはならないシステムです。
現在は、スコープ1-3のデータを集計完了したところです。スコープ3については、全社的にまだ道半ばですが、コンサルティング担当による当社の状況に即した適切なアドバイスもあり、相談しやすい雰囲気の中、算定を進めることができています。カスタマーサポート機能の「Net Zero Community」の動画も体系的な学習に役立っています。
当社では、CO2排出量見える化クラウドの「アスエネ」に加えて、CDP回答とEcoVadis回答についてもサポートを依頼しています。おかげで、CDPは2024年に「B」のスコアを取得することができ、今年度のサポートも継続してお願いしました。
また、「アスエネESG」にお願いしているEcoVadis回答についても、熱心に支援をしてくれました。そのおかげで、2025年度のEcoVadis回答に対応することができました。
「アスエネ」は、クラウドサービスとコンサルタントによる支援がシームレスに連携できていて、安心して相談できます。営業からコンサルタント、CS、パートナーチームなど、担当者間の連携もとてもスムーズな印象です。欲しい機能を随時提供してもらえますし、営業担当が自分ごととしてとてもよく考えて動いてくれます。「アスエネ」は、顧客ファーストのサポート体制が整っているので、困った時に頼れるパートナー的存在だと自信を持ってお勧めできます。

「アスエネ」を導入したことで、スムーズにスコープ1-2を算定することができました。ネクストステップとして、この動きを「年1回の算定と開示」だけに終わらせず、「具体的な削減目標とKPIの設定」に取り掛かりたいと考えています。
当社は、2050年のカーボンニュートラル実現を目標に掲げていますが、そのロードマップを描けていないことが課題です。スコープ3に関しては、まだ算定途中のため、まずは、スコープ1-2の削減目標を設定して、環境負荷低減のアクションに移していきたいです。
しかし、商社という事業の特性上、スコープ1-2の削減は一筋縄ではいきません。また、売上が立たなければサステナブルな取り組みができません。削減の取り組みについても、当社だけでカバーできる範囲はごく一部なので、中長期的には、サプライチェーン単位で、CO2排出量の算定・削減に取り組める体制をつくっていきたいと考えています。
例えば、当社の取引先と「アスエネ」を繋げて、サプライチェーンをつなぐ脱炭素プラットフォームを作る構想を持っています。現時点では、会社単位で脱炭素への考え方や温度感にばらつきがありますが、今後は、サプライチェーン単位で「アスエネ」を有効活用することで、意識をボトムアップできると期待しています。また、「アスエネ」のパートナー企業として、拡大販売支援をしながら、脱炭素に取り組んでいきたいです。
商社としてビジネスを行う当社としては、脱炭素をビジネスチャンスであると捉えています。事業としても、カーボンニュートラルに貢献するために、環境負荷低減につながる製品や素材を開拓して、取り扱いを検討したいと考えています。ビジネスで結果を出しながら、カーボンニュートラルを実現させていきます。
岡谷鋼機株式会社 業種: 鉄鋼、特殊鋼、非鉄金属、電機・電子部品、化成品、機械・工具、配管住設機器、建設関連、食品などの国内販売・輸出入 社員数: 単体:732名 (2025年2月期) 住所: 愛知県名古屋市 1669年創業の名古屋に本社を置く商社です。鉄鋼、情報・電機、産業資材、生活産業の4つの事業領域において、世界20ヶ国以上、70社を超えるグループ会社とともに事業を展開しています。ものつくりに貢献するグローバル最適調達パートナーとして、新たな価値を提供致します。
コンサル
上場企業
製造業・メーカー
製造業・メーカー
上場企業
小売・卸売
医療ヘルスケア
小売・卸売
上場企業
その他
上場企業
製造業・メーカー
上場企業
製造業・メーカー
上場企業
飲食・宿泊
上場企業
小売・卸売
上場企業
飲食・宿泊
製造業・メーカー
上場企業
金融・保険
上場企業
その他



ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援