ジェントス株式会社
小売・卸売
製造業・メーカー
執行役員 関口さま、経営推進部 係長 大塩さま
公開日: 2025年10月27日
・自社で見える化に取り組むも、結果に自信が持てず算定データを公開できないでいた
・正しいデータ開示をしないと、取引先として選ばれなくなる危機感があった
・100を超える製品を抱えるなか、スコープ3の算定ノウハウが不足していた
・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサル導入
・CO2排出量削減の提案
・導入実績が多い「アスエネ」だから、他社やお客さまの動向がわかる
・コンサルタントのアドバイスで実現可能な脱炭素のKPIを設定できた
・CFP算定にも取り組み、商品パッケージで開示する予定

ジェントス株式会社は、日本でトップシェアを誇るLEDライトの製造業で、幅広い製品を手掛けています。売上の9割を占めるのは、LEDライト・デスクライト・バイクライトがメインのライティング製品ですが、その他にもヘルメットやカレーなどの加工食品の輸入・販売も行っています。海外では、LEDライトはアウトドアで使うイメージが強かったのですが、当社はそれを、頭につけるヘッドライトや手持ちタイプの懐中電灯などのワークギアとして、プロ(夜間作業やレスキューの現場など)に向けて販売しました。これにより、当社は、LEDライトを国内に普及させることに成功しました。
当社のビジネスモデルは、2つの取引先をメインとしたBtoBです。1つ目は、ホームセンター、家電量販店などの法人向けにワークギアとしてのLEDライト売り場を展開し、2つ目は職人や作業員などの個人にパイプを持つ商社への販売です。他社工場で生産された製品を仕入れて販売しているだけではなく、一部、タイの工場で自社製造も行っています。
当社は、日本国内でLED製品を広めたノウハウを生かして、高品質なLEDライトを提供しています。例えば、明るさと点灯時間のバランスを考え抜くなど、他社製品に比べてコストパフォーマンスが高いのが最大の強みです。
当社はこれまで、Excelを使って自社でCO2排出量の見える化に取り組んできました。昨今、環境意識が高まってきたことを受けて、見える化に取り組んでデータを開示しなければ、お客さまから取引先として選ばれなくなるのではという危機感があったからです。しかし、ガソリンや電気代を調べて、係数をかけるという手探りの算定だったため、計算方法や計算結果が正しいのかわからず、結果、算定データを公表できていませんでした。専門のコンサルやシステムを導入して、効率的に正確な数値を算定し、取引先に求められたときに円滑に回答できる体制を整えたいという思いがありました。
それと同時に、中・長期経営戦略の中にカーボンニュートラルが盛り込まれたことも、システムを導入しようと思ったきっかけです。CO2排出量見える化に関する知識を深めていく中で、スコープ3を算定しようとすると、サプライヤーの協力が必要不可欠なことを知りました。しかし、当社は100を超える製品を取り扱っており、当時の体制では算定が不可能だと思いました。スコープ3を算定するために、ノウハウが圧倒的に不足していたため、システムを導入した方が良いという結論に至りました。
CO2排出量算定システムの導入にあたり、「SDGs Week EXPO」に参加してサービスを提供する様々な会社と名刺を交換しました。3社ほど比較検討して、導入実績が多い「アスエネ」を選びました。当社のお客さまの中にも「アスエネ」を導入している企業があり、大きな取引先が利用しているのを知って、信頼できるサービスだと思ったのがきっかけです。その他のポイントは、料金やコンサルティング支援の内容、そしてスコープ3を算定した後、CFP(カーボンフットプリント)の算定支援があるか、という点でした。
「アスエネ」は、Excelと比べて、排出原単位が設定しやすく入力しやすいです。算定結果が数字の羅列ではなく、ダッシュボードですぐにグラフで視覚化されるところが非常に使いやすいです。スコープ1-2において、どこの排出量のボリュームが大きいのかが前年比で見やすいため、削減施策も検討しやすいです。また、システムが毎月更新されているので、どんどん見やすく、入力しやすくなっていると実感しています。
また、「アスエネ」のコンサルタントにアドバイスをもらい、現実的で実現可能な脱炭素のKPIを設定できました。スコープ1-2において、2030年までにCO2排出量30%削減の目標達成を目指していきます。
当社は、2021年発売の新製品から、商品パッケージのプラスチックの使用量を減らす取り組みとして、紙を主に使用したパッケージへ徐々に変更しています。これにより、プラスチック使用量を約29%削減することができました。今後は、CO2排出量を商品パッケージに記載して、商品の付加価値としたいと考えています。そして、スコープ3まで算定した後、CFPの算定にも取り組み、パッケージで開示させるのが最終目標です。現時点では商品パッケージにおける取り組みですが、これからは環境に配慮した商品開発にも取り組もうと話し合っています。
当社の中期経営戦略では、2050年カーボンニュートラル達成のために、社内の構造改革を掲げています。この一環として、再生可能エネルギーへの切り替えや工場の省エネ化などを計画しています。全社一丸となってカーボンニュートラルに向かって行くために、SDGsを社内に浸透させ、社員だけでなく、彼らのご家族を巻き込んでいきたいです。
当社が取り扱うLEDは、白熱電球に比べて電気代の節約、CO2排出量の削減がかなうため、官公庁、自衛隊、林業従事者、寺社仏閣の修繕など、幅広い方が使ってくださっています。困っている人を助ける、自然を保全する、過去の伝統を守る、といった活動に当社の製品が使われていることを誇りに思っています。これは、創業者の想いを受け継ぎ、「私利私欲や目先の利益ではなく、真面目にまっすぐ、相手のことを思って行動し、相手とともに栄えることが私たちの目指すものです」という信条を忘れずに、ビジネスをしてきた結果だと思います。これからも、当社の製品の提供により、「三方よし」を目指していきます。
ジェントス株式会社 業種: ライティング製品及び安全衛生保護具の企画・開発販売、加工食品の輸入・販売 社員数: 88名 住所: 東京都台東区 ジェントス株式会社はLEDライト製品等を通じて、お客様の生活や仕事に安心・安全を提供し、災害などの非常時には必要不可欠な光を提供しております。お客様に寄り添い、その暮らしをより良いものにする製品をお届けし、お客様や社会に喜ばれ、必要とされる企業を目指すという経営理念に則り、今後も私たちができる社会貢献について考え、取り組んでまいります。 ※掲載内容は取材当時のものです。
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ESGクラウド評価サービスや再エネ調達コンサルティング等も提供しています。

アスエネ(旧:アスゼロ)は、CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービスです。 温室効果ガス・CO2排出量の算出・可視化、削減・カーボンオフセット、Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・情報開示を支援します。



アスエネESGは、持続的なサプライチェーン調達を実現するESG評価クラウドサービスです。GRI、TCFDなどの国際的なESGフレームワークに準拠したアンケートを活用して、サプライチェーン上のESGリスクを評価し、改善を支援します。



ESG開示データの収集・管理を効率化、データ分析で最適な意思決定を実現



アスエネLCAは、アスエネとSuMPOが共同開発したCFP / LCA算定サービスです。初心者でも簡単に算定・分析・報告書作成が可能です。

アスエネを利用することで、CO2排出量の可視化を行うだけではなく、
脱炭素を行い企業価値の向上ま でコンサルサービス・削減ソリューションの紹介を通じサポート。


TCFD/TNFD開⽰⽀援、CDP回答⽀援、CSRD開示支援、有価証券報告書作成⽀援、B Corp認証取得⽀援、SBT取得⽀援