「お知らせ」GHG排出量クラウドSustanaの事業承継・統合について

手作業による算定での属人化を解消。わかりやすい「見える化」データで組織全体の脱炭素理解が促進

グラフテック株式会社

Scope1-3

ブランド価値向上

社内協力

LCA

少人数でのサステナビリティ対応

社員エンゲージメント向上

管理本部 人事部 人材開発課 SDGs推進室 前田さま 髙橋さま 

公開日: 2026年3月23日

概要

  • 課題

    ・製品単位のCO2排出量をExcelで手作業により計算しており、担当者に負荷が集中していた
    ・部品や工程ごとの排出量を細かく分析できず、削減の優先度や具体的な施策を打ち出せなかった
    ・算定結果がひと目で把握できる形になっていないため、共有が難しく社内の協力体制を築けずにいた
  • ソリューション

    ・LCA算定SaaS
  • インパクト

    ・製品単位のCO2排出量の算定を継続的に実施できる体制が整った
    ・CO2排出量の内訳が明確になり、排出の多い部材や工程を特定できるようになった
    ・脱炭素意識が組織全体に浸透し、各部門が主体的に取り組むようになった

グラフテック株式会社について
・事業概要・業種:
多様な素材を自在にカットできるカッティングプロッタの開発・販売、また空調に特化して省エネに貢献する脱炭素システムの販売などを行う。製造業、サイン・ディスプレイ事業者、オフィスビルなど、幅広い分野での販売実績がある。
・主要商品・事業:
主要商品は紙やフィルム、ゴムなどさまざまな素材を用途に合わせて自動でカットできるカッティングプロッタ。グラフテック株式会社は開発・販売を行う。
・強み:
特殊な反射素材の交通標識や、細かく複雑な形状の菓子箱、大型看板などの加工に対応し、多様な素材・形状を高精度にカットできるカッティングプロッタを展開。海外市場でトップシェアを誇る。

膨大な時間と工数が係る排出係数の選定作業を効率化できる「アスエネLCA」を導入

グラフテック株式会社におけるサステナビリティの取り組みは、猛暑日や異常気象が増え温暖化の影響を誰もが感じ始めた約4〜5年前から本格化しました。気候変動や自然災害の深刻化を企業として向き合うべき課題と捉え、脱炭素を活動の柱に据えたことが始まりです。

当社は自社工場を持たず、製品の製造を外部パートナーに委託しています。そのため、自社オフィスなどから排出するScope1・2よりも、外部に委託していることによるScope3が企業全体の排出量の大部分を占めていると想定しました。

Scope3に取り組むためには、どの製品がどの程度の環境負荷を持つのか把握が不可欠です。部品や工程ごとの排出量まで把握しないと、削減施策や具体的な目標を設定することができません。そこで、製品単位でのCO2排出量算定ができるLCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方を用いる方針を固めました。

そして、自社でLCA算定をしようと、Excelを用いて環境省のガイドラインに基づき手作業で計算を行いました。ただ、数多くの部品や材料に対して「どの排出係数を適用すべきか」を判断する必要があり、膨大な時間がかかっていました。この属人的で負荷の高い作業は、具体的な削減施策や目標設定を進める上での大きな制約となっていました。

こうした背景から、効率的かつ継続的に製品単位のCO2排出量算定を行うため、「アスエネLCA」を導入しました。

「アスエネLCA」で誰もがひと目でわかる「見える化」を実現。全社でのデータ共有を加速させ、脱炭素化を推進

「アスエネLCA」を導入してからは、従来のExcel作業と比べて算定工数を大幅に削減することができました。これにより、算定を継続できる体制が整いました。また専門知識を前提としない直感的な画面設計により、排出係数を容易に検索・選定できるようになり、担当者以外も算定作業に関わることができるようになりました。

それだけではありません。部門間の協力体制が強化されました。他部門への依頼時に、算定にどんなデータが必要なのか、根拠が明確に示せるようになったことで説明がスムーズになり、理解を得やすくなったのです。このように部門横断でのデータ連携や対話が進む中で、多くの部門で環境への理解も深まっています。

また脱炭素が特定部門だけの取り組みではなくなってきています。一部の部署では自らCO2排出量を部門の目標として設定する動きも生まれています。データが見える化されたことにより脱炭素への意識が全社員に浸透し、組織全体を動かし始めています。

現在は計測機器関連の製品を中心に9件の算定を完了しました。今後4カ月で、主力製品であるカッティングプロッタを含め、合計20件弱まで算定対象を拡大する計画です。

次のステップは、蓄積した算定データの精緻な分析です。排出量の多い工程や部材を特定し、脱炭素に向けた課題を明確化することで、2030年に向けた全社的な削減ロードマップの策定や具体的な施策へとつなげていきます。算定を「実施すること」自体を目的とするのではなく、意思決定のために活用していく方針です。

LCAや製品単位のCO2排出量については、現時点でお客様やお取引先様から、明確な情報開示の要望はいただいていません。しかし自発的にLCA算定を進めている点を自社の強みと捉え、積極的に社外へ発信していく方針です。透明性の高い情報開示を通じて企業としての信頼性を高めるとともに、社内の環境意識をさらに向上させるという好循環を生み出し、脱炭素経営を推進させていきます。

グラフテック株式会社の魅力

当社は、各種紙・フィルム素材を自在にカットできる「カッティングプロッタの開発・販売を手掛けており、パッケージ、カーフィルム、ディスプレイ装飾の製作など、幅広い現場で導入されています。精度の高いカット技術は、少量多品種の加工を実現し、材料ロスの削減や作業効率の向上など、ものづくり現場の抱える多様な課題の解決に貢献しています。また、北米・欧州・アジアを中心に海外展開を進め、ニッチ市場において海外トップシェアを維持しています。

こうした事業活動の根底には、グループの企業理念「全ては信頼と誠実から始まり、人と社会に認められる価値を創造する」があり、社員一同で共有しています。今後は、脱炭素への挑戦を積極的に発信していくことで、社内外の環境意識の向上に貢献していきたいと考えています。市場ニーズの変化に迅速に対応し、お客様や社会からこれまで以上に信頼される企業へと成長することを目指しています。

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企業プロフィール

グラフテック株式会社

グラフテック株式会社 業種: 情報機器製造販売 社員数: 204名 住所: 神奈川県横浜市戸塚区

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