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「アスエネ」導入初年度にスコープ1-2の見える化を達成し、SBT認定を取得

TAKADA株式会社

運輸・倉庫

CO2排出量算定

SBT

Scope1-3

サプライチェーン

中小企業

左から、専務取締役 竹内様、経営企画部 髙田様、経営企画部 部長 栗原様

公開日: 2025年10月17日

概要

  • 課題

    ・世界の脱炭素への潮流に対応するためCO2排出量の算定とSBT認定を取得したい
    ・CO2排出量の算定について社内にノウハウがなく、何から始めれば良いかわからない
    ・ExcelでのCO2排出量算定も検討。工数の数が膨大で自社での対応は困難と判断

  • ソリューション

    ・CO2排出量見える化SaaS & SXコンサルティング導入
    ・SBT認定取得支援コンサルティング導入

  • インパクト

    ・「アスエネ」導入初年度にスコープ1-2の算定が完了
    ・導入した初年度にグループ7社全体で中小企業版SBT認定を取得
    ・CO2排出量のデータを元に、削減目標を策定し、削減アクションと意識改革を推進

CO2排出量の見える化と削減目標の策定、SBT認定取得までの道のり

TAKADA株式会社は、1983年の創業以来、物流(動脈)を主軸に事業を展開してきました。2009年からは産業廃棄物処理(静脈)を本格稼働させ、物流に関連する事業をグループ内でシナジーを生み出しながら拡大してきました。

現在の主力事業は、家具や家電といった「カサモノ」と呼ばれる大型商品の配送・設置サービスです。また電気工事士の有資格者も多数在籍し、太陽光発電やオール電化工事、空調・照明などの住居設備工事を、関東1都6県を中心に東北地方でも提供しています。

さらに当社は、配送設置から廃棄物の処理や修理までを一貫して提供しています。このワンストップサービスは他社との差別化要因であり、TAKADAグループの大きな強みです。これまで車両の走行時間、速度、距離などを自動的に記録するデジタルタコグラフを導入し燃費改善に努めてきましたが、自社としてCO2排出量を正確に把握するには至っていませんでした。

転機となったのは、家具メーカーや販売店との交流を通じて参画した「家具インテリアリサイクル&リニュー協議会」でした。そこで接した海外企業の先進的なサステナビリティへの取り組みに大きな刺激を受け、物流会社として環境対応を強化する必然性を痛感しました。世界的な脱炭素の流れに乗り遅れないよう、一刻も早くCO2排出量を算定し、SBT認定を取得したいという思いが社内で高まりました。

しかし、社内にはCO2排出量算定のノウハウがなく、何から始めればよいのか分からない状態でした。Excelを用いた自社対応も検討しましたが、複雑な計算や排出原単位の変動に対応するには工数が膨大であるため、専門知見を持つ外部サービスの導入を決断しました。

「アスエネ」による算定基盤の構築

複数社を比較検討した結果、操作性とコストパフォーマンスに優れた「アスエネ」のシステムと「SBT認定取得コンサルティング」を導入しました。導入前のコミュニケーションの段階から営業がチームで対応してくれたことや、当社の体制に寄り添い、サポート人材を選んでいただいた点が大きな決め手でした。導入後もアスエネのコンサルタントは、当社が言語化できていなかったニーズを汲み取り、現場が取り組みやすい環境を整えてくれました。

当社では、6名体制のチームを編成し、CO2排出量算定に着手しました。メンバーは初心者ばかりでしたが、アスエネのコンサルタントが丁寧に指導してくれました。例えばスコープ1-2の算定を進める中で、排出原単位の設定方法や10種類以上もあるスコープ2の電力メニューの中から適切な選択肢を提示してくれました。その結果、ノウハウが蓄積され、算定方法への理解も深まりました。

SBT認定に関する英語での対応は、事務局とのやり取りや資料作成のハードルが高く困難であると感じていました。しかし、アスエネのカスタマーサクセスがメール翻訳や回答案の作成を支援してくれたことで、スムーズに対応できました。これらのサポートにより、算定と認定を取得する運用基盤を固めることができたのです。

グループ全体で中小企業版SBT認定を取得

「アスエネ」を導入した結果、2024年度にスコープ1-2の算定を完了し、グループ7社全体で中小企業版SBT認定を取得することができましたまず「現在地を知る」という目標を達成できたことは大きな一歩であり、算定のノウハウを求める他社からヒアリングを受ける機会も増えています。今後はデータを積み上げて開示を進め、脱炭素を企業戦略に組み込み、認定を形だけに終わらせないことを重視します。

現在は再生可能エネルギー導入やトラックの低排出型車両への切替など、具体的な削減シミュレーションを実施しています。経営層を含め全社で方針を定め、足元を固めながら実効性のある削減策を検討しています。今後はガバナンス強化と透明性向上を図り、ブランディングや採用にもつなげていく方針です。また、スコープ3の算定を進め、より包括的な目標策定と意識改革を推進していきます。

当グループは物流業だけにとどまらず、協議会メンバーと共に「一般社団法人 家具インテリアリサイクル協会(FIRA)」の設立にも関わらせていただきました。FIRAは一般家庭から排出されるスプリングマットレスの廃棄に関して「一般廃棄物の広域認定」を取得し、当社はその運用を受託しています。これにより地方公共団体の許可を得ずに全国規模で回収・リサイクルを実現できる体制が整いました。

物流業界に先駆けた先進的な取り組みを続ける背景には、「物を運ぶだけでなく、お客さまが本当に望んでいるサービスを提供する」という企業姿勢があります。グループ全体で「すべての運ぶを愛のバトンに」を掲げています。そして物流で培ったノウハウを活かし、生活者や事業者から排出される廃棄物のリサイクルや適正処理を行うことで、循環型社会に貢献しています。私たちはこれからも限りある資源を未来へとつなぎ、環境配慮型の総合物流の先駆者として挑戦を続けていきます。

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企業プロフィール

TAKADA株式会社

TAKADA株式会社 業種: ⼀般貨物運送事業・電気工事事業、収集運搬事業・中間処理事業 社員数: 280名(グループ全体) 住所: 埼玉県さいたま市 TAKADAグループは⼤型商品の物流サービスを得意とし、届けるだけではなく、物流拠点の提供、保管在庫管理、システム開発、ラストワンマイル、セッティング、廃棄物運搬、適正処理、電気設備工事、家具修理等お客様のニーズにあわせ、オーダーメイドでサービスを構築・提供いたします。TAKADAグループシナジーで物流の最適を提供します。

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