Idaho Milk Products
製造業・メーカー
CDP
CO2排出量算定
ブランド価値向上
ノウハウ不足
中小企業
エネルギー管理
公開日: 2026年9月11日

・事業概要
酪農家が所有する乳製品メーカーです。生乳の調達から製造・完成品に至るまで自社で一貫して管理し、高品質な乳原料と乳製品を世界中の顧客に提供しています。
・主要製品
プロテイン飲料や栄養補助食品向けの乳たんぱく分離物、乳製品や加工食品のタンパク質強化に用いられる乳たんぱく濃縮物、焼き菓子やスポーツドリンクなどに使われるミルクパーミエートパウダー、および生クリームを製造。単体の原料供給にとどまらず、複数の原料を組み合わせ、特定の機能や用途に合わせて配合したカスタム粉体ブレンド製品の製造や、業務用大容量タイプと個食タイプのアイスクリームの製造も手掛けています。
・強み
生乳の供給を綿密に管理することで、安定した鮮度と品質を維持しています。乳原料の加工、配合設計、ブレンディング、製造に至るまで広範な対応力を備えており、固有の用途や生産要件に合わせた製品を開発できます。

Idaho Milk Productsは、乳原料や乳製品を世界各国の小売、外食、食品原料などの市場に供給しています。主な顧客企業が排出量削減の目標を設定し、サプライヤーと連携してスコープ3排出量への対応を進めています。そのような中、当社のような企業には、CO2排出量をはじめとする環境への取り組みについて、客観的なデータに基づいて説明することが求められるようになりました。
当社はすでに、自社の環境負荷の把握と低減に取り組んでいました。具体的には工場におけるスコープ1・2のCO2排出量の算定、スコープ3の排出源の把握、酪農場における環境負荷の評価、水使用量の管理、エネルギー効率の改善も行っていました。また、米国乳業界の持続可能な酪農・乳業に向けた業界方針(U.S. Dairy Stewardship Commitment)を採用するとともに、生乳を供給する酪農場で、温室効果ガス排出量や環境負荷を評価するプログラム(FARM Environmental Stewardship)を実施しています。
顧客からの期待の高まりを受け、当社は次のステップとしてCDPを通じた情報開示に取り組むことを決めました。しかし、初めてCDPに回答するにあたり、これまで蓄積してきた環境データやサステナビリティ活動をCDPの評価基準に沿った回答に落とし込む必要がありました。
課題はデータや取り組みの不足ではありませんでした。「CDPが何を求めているのか」「どの程度の詳しさが必要なのか」「どこに不足があるのか」を把握することでした。また、サステナビリティが社内のガバナンスや意思決定にどのように組み込まれているかをより明確に示すとともに、今後の情報開示を改善するための基準を確立することも目指していました。
アスエネを知ったきっかけは、サステナビリティ情報の開示やCDPに関するアスエネのウェビナーに参加したことです。専門知識に加え、質問への迅速な対応、企業の状況を踏まえて伴走してくれる支援体制に加え、開示内容のレビューと模擬採点を体系的に進める手法にも信頼を感じました。これらを総合的に判断し、初めてのCDP回答を支援するパートナーとしてアスエネを選び、CDP回答支援コンサルティングを導入しました。

アスエネは初めてのCDP回答プロセスを円滑に進め内容を充実させるため、当社に伴走しました。まず、CDPの評価方法や採点で重視されるポイントを丁寧に説明し、その後当社の回答案に対して具体的な改善策を提案しました。
特に有効だったのが回答内容をCDPの評価基準に沿って確認する模擬採点です。追加説明が必要な設問、根拠資料を補うべき項目、表現を明確にすべき箇所が具体的になり、どの部分をどのように改善すべきかを把握できました。これにより、スコアへの影響が大きい領域に優先して取り組むことができました。
アスエネの強力な支援のおかげもあり、当社は初めてのCDP回答でBスコアを獲得しました。初回の回答で自社の環境対応に対する客観的な評価を得るとともに、今後の取り組みを継続的に算定・改善するための基準を確立できました。
また社内のデータ管理やガバナンスに対する考え方にも変化がありました。データをどのような体制で管理し、経営のガバナンスや意思決定にどう結びつけるかという視点が社内で明確になりました。加えて、お客さまやステークホルダーが当社に求める情報への理解が深まりました。
当社は、2021年を基準として、2030年までにスコープ1・2の温室効果ガス排出量を42%削減する目標を掲げています。今後は、CDP回答を通じて明確になった課題を踏まえ、目標に対する進捗を継続的に確認します。正確なデータを設備投資や環境施策などの経営判断に活用するとともに、ステークホルダーに対する情報開示の透明性をさらに高めていきます。

Idaho Milk Productsは、米国アイダホ州南中部の酪農家が所有する乳製品メーカーです。工場から約80km圏内にある11の酪農場から年間を通じて生乳の供給を受けています。生乳は、自社専用車両で運ばれ、搾乳後数分から数時間で工場へ到着し、1日約200万Lを加工しています。
乳たんぱく分離物や乳たんぱく濃縮物などの乳原料からアイスクリームまでを手がけ、研究開発拠点と精密なブレンド技術を生かして、顧客の用途に合わせた製品を配合・開発しています。また、1時間あたり約7.3tを処理できる粉体ブレンド設備を備え、幅広い生産規模に対応しています。責任ある事業運営、環境保全、透明性の高い情報開示を事業戦略の柱とし、サプライチェーン全体の環境負荷低減にも取り組んでいます。
Idaho Milk Products 業種: 乳原料・アイスクリーム製造、粉体ブレンド 社員数: 300名 住所: 米国アイダホ州ジェローム
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