環境問題

夏の電気代節約はコスト削減の鍵

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夏の電気代節約はコスト削減の鍵
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電気代をどのようにしたら節約できるのかお悩みではないでしょうか。省エネルギー対策がしやすい、夏のエアコンにかかる電気代から節約を始めるのがおすすめです。企業が省エネルギーに取り組むことは、電気代の節約だけでなく、環境問題への取り組みにもつながります。この記事では、項目別に電気代を効率良く節約する方法についてもご紹介しますので、参考になさってください。

INDEX

夏に差が出る!電気代の基礎知識

夏はエアコンを使用するため、企業の省エネルギー対策により電気代に差が生まれます。ここでは、夏に電気代の差が出る理由と電気代の求め方についてご紹介します。

(1)なぜ電気代は夏に差が出る?

電気事業連合会によると、月別の最大電力は5月頃から増え始め、7月頃にピークに達します。電気代は時間帯によっても差が生じ、暑さがピークになる午後2時頃が最も消費電力が大きくなります。夏はエアコンの使用量が増えるため、その分電気代も高くなりますが、エアコンの省エネルギー対策をしているかしていないかで電気代に差が出ます。

気象庁によると世界の年平均気温は1890年以降変動を繰り返しながら上昇し、今後も上昇する見通しです。気温が上がることで、エアコン消費量が増えることが予想されるため、さらに電気代に差が生まれることになります。

出典:気象庁『世界の年平均気温』(2021/5/19)

出典:電気事業連合会『日本の電力消費』

(2)電気代はどのように決まるのか?

エアコンは製品により消費電力が異なるため、同じ時間使用した場合でも1ヶ月あたりの電気代が大きく変わってきます。基本的に電気代は次のように求めることができます。

消費電力(kW)に1kWhあたりの料金単価を乗じることで、1時間あたりの電気代を求めることができます。1時間あたりの電気代に1日の使用時間と1ヶ月における使用日数を乗じることで、1ヶ月あたりのエアコン代が分かります。

エアコンの省エネルギー対策

企業で毎月発生する電気代のうち、最も多くを占めているのが空調による電気代です。平均的なオフィスビルでの電気代の内訳とすぐに取り組めるエアコンの省エネルギー対策についてご紹介します。

(1)企業の空調設備による電力消費比率はどんな割合?かっているのか?

資源エネルギー庁によると、平均的なオフィスビルにおける電力消費比率は、以下のようになっています。最も多くを占めるのが空調の48%で、次いで照明の24%、OA機器の16%です。電力消費量が多くなる午前9時頃から午後20時頃までに省エネルギー対策をすることで、効率的に電気代を節約することができます。

出典:資源エネルギー庁『節電アクション』(2011/7/20)(p.3)

その他の業種における電力消費比率は、次のようになっています。

  • 卸・小売店:空調48%、照明26%、冷蔵庫3%、ショーケース6%、OA機器4%、その他13%
  • 飲食店:空調46%、照明29%、暖房機器等22%、その他3%
  • 製造業(金属加工):その他生産設備等46%、コンプレッサ・ポンプ・ファン25%、空調13%、電気炉・電気加熱装置9%、照明4%、冷凍機3%

(2)エアコンの省エネルギー対策

環境省は、温暖化対策にもつながるとしオフィスでの節電を推進しています。エアコンの省エネルギー対策として具体的に4つの取り組みを紹介しています。

[1]夏は室温28℃、冬は室温20℃設定

夏はエアコンを1℃高く設定することで約13%、冬は1℃低くすることで約10%消費電力を節電することができます。

[2]必要な時に必要な場所での使用

1日1時間使用を早めるだけで、28℃設定の冷房で18.78kWh、20℃設定の暖房では40.73kWhの消費電力を削減できます。

[3]扇風機やサーキュレーターの併用

エアコンだけを使用するよりも、扇風機やサーキュレーターを併用した方が、夏は涼しく冬は温かくなります。

[4]フィルターの定期的な掃除

フィルターが目詰まりしていると、効率が悪くなります。フィルターを2週間に1回程度掃除することで、夏は約4%、冬は約6%の消費電力の節電につながります。

出典:環境省『1.エアコンで節電! 設定温度・風向きを調整して節電!』

空調設備以外の電気代も節約しよう!

夏の電気代が高くなる原因は、エアコンによる影響が大きいです。一方で空調設備の省エネルギー対策の他にも企業で取り組めることがあります。ここでは、項目別に省エネルギー対策についてご紹介します。

[1]照明にかかる消費電力を削減する方法

一般的なオフィスビルにおいては、空調設備に次いで消費電力割合が多いのが照明です。一般的な電球をLEDランプに交換することで、約85%もの省エネルギーになります。またLEDランプは、一般的な電球よりも寿命が約40倍長持ちするため、電球を交換する手間も省くことができます。

出典:資源エネルギー庁『照明機器』

[2]OA機器にかかる消費電力を削減する方法

環境省は、テレワーク導入で人が少ないオフィスでもできるOA機器にかかる消費電力を削減する方法を紹介しています。

  • パソコンやコピー機は長時間使用しないことを想定し、スタンバイモードに設定する。
  • パソコン画面の輝度を下げる。
  • パソコンの「ディスプレイの電源を切る」「PCをスリープ状態にする」の時間を短くする。など

出典:資源エネルギー庁『オフィスでも省エネに取り組みましょう』

電気代についての理解を深め、オフィスの夏の電気代を節約しよう!

オフィスビルでは、消費電力における空調設備が占める割合が約半分を占めているため、エアコンの稼働時間が長くなる夏は、どうしても電気代が高くなってしまいます。エアコンの省エネルギー対策を徹底することで、夏の電気代を節約することができます。

空調設備の他には、照明が占める割合も多いため、こまめに消す、LED電球に交換するといった対策が有効です。

省エネルギーは電気代の節約だけでなく環境問題への配慮にもなります。電気代に関する知識を深め、電気代の節約につなげていただければと思います。

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