[PR]テクノロジーで再エネ革命を起こす ― オクトパスエナジーが描くエネルギーの未来像

英国電力市場No.1の契約件数を誇るオクトパスエナジーグループと、日本のエネルギー大手・東京ガスの合弁会社として2021年に設立されたTGオクトパスエナジー株式会社。設立からわずか3年で契約件数30万件を突破し、急成長を遂げている。今回は同社のピープルオペレーション部門の小森氏と佐山氏に、事業戦略から組織づくり、そして描く未来像について詳しく話を伺った。

テクノロジーの強みを活かしてエネルギー業界に参入

―― まずは御社設立の経緯について詳しく教えていただけますか?

小森:オクトパスエナジーは、もともとテクノロジーに強みを持つメンバーが立ち上げた会社なんです。「どの業界で革新を起こせるか」という視点から、エネルギー業界への参入を決めました。

イギリスでは2016年に事業を開始し、わずか8年で契約数No.1を達成。現在では10カ国以上でサービスを展開しています。この急成長の背景には、テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルがありました。

―― 日本市場への参入はどのような経緯だったのでしょうか?

小森:日本では2016年に電力の小売全面自由化があり、新規参入の機会が生まれました。当時、東京ガスも新しいビジネスモデルを模索していた時期でした。

両社の強みを組み合わせることで大きなシナジーが生まれると考えました。具体的には、オクトパスエナジーのテクノロジーと革新的なビジネスモデル、そして東京ガスの事業基盤と信頼性です。

佐山:私たちのアプローチは、従来の電力会社とは大きく異なります。エネルギー業界の常識にとらわれず、テクノロジーを軸に新しい価値を創造していく。そんな姿勢が、東京ガスの目指す方向性とマッチしたのだと思います。

テクノロジーが生み出す競争優位性

―― 御社の強みについて、もう少し具体的に教えていただけますか?

佐山:最大の強みは、「Kraken(クラーケン)」と呼ばれる独自開発の顧客管理プラットフォームです。このプラットフォームにより、顧客情報の一元管理と効率的なオペレーションを実現しています。 

従来の電力会社では請求に関する問い合わせは請求部門、契約に関する問い合わせは契約部門というように担当が分かれていました。 しかし私たちは、「エナジースペシャリスト」と呼ばれるカスタマーサクセスを担うメンバーが、お客さまのあらゆる課題をワンストップで解決する体制を取っています。

小森:このアプローチにより、お客さま満足度の向上とオペレーションコスト削減の両立を実現しています。また、蓄積されたデータを活用することで、サービスの継続的な改善も可能になっています。

―― 再生可能エネルギーの提供価格を抑えられている理由も、そうしたテクノロジーの活用にあるのでしょうか?

佐山:その通りです。一般的に再エネは、従来の電力より高価だと思われています。しかし私たちは、テクノロジーを活用した効率的なオペレーションにより、競争力のある価格での提供を実現しています。

小森:また、独自の再エネ調達の取り組みも行っています。例えば、太陽光発電事業者との資本提携なども進めています。こうした取り組みにより、安定的な再エネ電源の確保と価格競争力の維持を図っています。

組織体制とカルチャー

―― 現在の組織体制について教えていただけますか?

小森:現在、従業員数は90名強です。大きく分けて、カスタマーオペレーション部門が30名強、セールス部門が30名弱、そして残りがマーケティング、サービス、電源調達、財務、テックオペレーション、ピープルオペレーションなどの部門で構成されています。

特徴的なのは、カスタマーオペレーション部門を中心に置き、他部門がそれらをサポートする体制を取っているところです。多くの企業では、カスタマーサポート部門は後方支援的な位置づけになりがちですが、私たちは逆の発想なんです。

―― その理由はどこにあるのでしょうか?

佐山:私たちは「カスタマーファースト」を徹底的に追求しています。お客さまに最高のサービスを届けるためには、お客さまと直接的な接点を持つメンバーの活躍が重要だと考えています。

このアプローチは、イギリスのオクトパスエナジーで成功を収めたモデルです。日本でも同じ考え方を導入し、成果を上げています。

―― 組織文化について特徴的な点はありますか?

佐山:当社の最大の特徴は「No Rules」という考え方です。ただし、これは単なる自由放任ではありません。急速に変化する事業環境で最適な判断を素早く下す仕組みとして機能しています。 

細かいルールを定めてしまうと、その時々の最適な対応が取れなくなってしまう。そのため「自由と責任」という考え方のもと、メンバー一人一人の自律的な行動を大切にしています。

小森:そういった行動方針を「OEway」として掲げ、自律性、柔軟性、アジャイル性、グッドインテンション(善意)といった価値観を共有しています。これらは採用段階から重視され、オンボーディングプロセスでも繰り返し伝えられます。

環境・サステナビリティへの取り組み

―― 環境やサステナビリティについての取り組みをお聞かせください。

小森:私たちは「Make Energy Better」というミッションを掲げています。これは単なるスローガンではなく、本気で社会を変えていきたいという想いの表れです。

具体的な取り組みとしては、まず実質再生可能エネルギー100%の電力提供があります。また、お客さま参加型の取り組みとして「節電チャレンジ」というプログラムも実施しています。電力需要が高まる時間帯の節電を促すことで、電力システム全体の最適化を図っています。さらに、AIを活用した電力の需給調整サービス「インテリジェントオクトパス」の開発も進めています。

―― インテリジェントオクトパスについて、もう少し詳しく教えていただけますか?

佐山:このサービスは、AIを使って電力市場価格の変動を予測し、最適なタイミングでの充放電を自動化するものです。例えば、電気料金が安い時間帯に給湯器や電気自動車を充電し、高い時間帯には蓄えた電気を使用する。そういった制御を自動で行います。

小森:このサービスは既にイギリスで導入されており、大きな成果を上げています。日本でも展開を計画していますが、これは単なるコスト削減策ではありません。再生可能エネルギーの普及に伴う課題解決にも貢献できると考えています。

―― その他の環境関連の取り組みはありますか?

佐山:太陽光発電事業にも注力しています。遊休農地を活用した中小規模の発電所開発や、家庭向けソーラーパネル・蓄電池の提供などを行っています。

 

今後の課題と展望

―― 現在の課題についてはいかがでしょうか?

佐山:大きく3つあります。1つ目は認知度の向上と新たな販売チャネルの開拓です。現在も、Webサイト経由の直接契約、友人紹介プログラム、法人営業、不動産会社との提携など、様々なチャネルを展開していますが、さらなる拡大を目指しています。

2つ目は再生可能エネルギーの普及に伴う技術的課題への対応です。天候や発電時間帯に左右される再エネの特性を踏まえた需給調整の仕組みづくりが重要になってきます。

3つ目は新しい料金プランやサービスの開発です。お客さまのライフスタイルや需要パターンに合わせた、より柔軟なサービスの提供を目指しています。

―― 今後の展望についてはいかがでしょうか?

佐山:日本の再生可能エネルギーの普及率は、まだまだ諸外国と比べて低い状況です。ここには大きな成長機会があると考えています。

技術面では、AIやIoTを活用したエネルギーマネジメントの高度化を進めていきます。また、家庭用太陽光発電や蓄電池など、分散型エネルギーリソースの活用も重要なテーマです。

小森:私たちは、テクノロジーの力でエネルギー業界に革命を起こしたいと考えています。それは単なる事業拡大ではなく、持続可能な社会の実現に向けた取り組みです。

人材への期待

―― どのような人材を求めていますか?

小森:私たちが特に重視しているのは、以下のような資質です:

1. 社会課題の解決に強い意志を持つ人

2. 自律的に行動できる人

3. リレントレス(執念深く)に課題に取り組める人

4. 人への思いやりや、優しさのあるEQの高い人 

特に採用面接では、人への思いやりや優しさを重視しています。社会やお客さまに対して思いやりを持ち、誠実な対応ができることが大切だと考えています。

また、実力と意欲のある人には、大きな裁量が与えられます。実際に20代のメンバーが重要なプロジェクトのリーダーを務めることも珍しくありません。

―― 御社で働く魅力はどのような点にありますか?

佐山:最大の魅力は、社会的インパクトの大きな仕事に携われることです。エネルギー業界の変革は、持続可能な社会の実現に直結する重要なテーマです。

また、事業の成長スピードが速いため、自己成長の機会も豊富です。一分一秒が刺激的で、成長につながる濃密な時間です。 

小森:スタートアップならではの環境で、大きな裁量を持って働けることも魅力の一つです。チャレンジングな環境で自己実現を図りたい方にとって、理想的なフィールドだと思います。

―― 最後に、御社に関心を持つ方へメッセージをお願いします。

小森:エネルギー業界の変革は、一朝一夕には実現できません。しかし、それだけに大きなやりがいがあります。私たちは、テクノロジーの力で本気で社会を変えていきたいと考えています。

佐山:大切なのは、社会をより良くしたいという強い意志と、それを実現するための執念です。そんな思いを持つ仲間と一緒に、エネルギーの未来を創っていきたいと考えています。

[企業概要]・創業:2021年1月 ・事業内容:小売電気事業 ・従業員数: 88名(2024年9月現在) 

https://octopusenergy.co.jp 

[インタビュー協力]

小森京子氏 ピープルオペレーション部門ヘッド。会社設立時からジョインし、人事部門の立ち上げから現在の体制構築まで携わる。「自由と責任」の文化を大切にしながら、急成長する組織のマネジメントに従事。

佐山大樹氏 ピープルオペレーション部門でチームをリード。研究開発からキャリアをスタートし、現在は人事採用業務に従事。テクノロジーバックグラウンドを活かしながら、次世代を担う人材の発掘・育成に取り組む。



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